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イベント

Google Cloud Next '17 in Tokyo 開催!

2017年6月16日
Google Cloud Japan Team

Google では、6 月 14 日~ 15 日にかけて、アジア太平洋地域最大のクラウドイベント「Google Cloud Next '17 in Tokyo 」を開催しました。2 日に渡った同イベントには、1 万 3000人を超えるビジネスリーダーや開発者、パートナー企業各社が参加しました。本ブログでは、基調講演や 80 を超える技術セッションの中から、Google Cloud Next'17 in Tokyo のハイライトをお届けします。 

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一日目の基調講演では、Google Cloud 統括 バイスプレジデントのダイアン グリーンが登壇し、Google のクラウドビジネスの現状やビジョンを語りました。日本におけるクラウドビジネスの順調な伸びを示す一例として、GCP リージョン運用開始後の Google Cloud Platform (GCP) 新規ユーザーによる Google Computing Engine (GCE) 利用が 約 4 割に上ることを紹介。特に直近 3 ヶ月においては、新規ユーザーによる GCE 利用が毎月平均 21% 増加しており、多くのユーザーにご好評をいただいています。さらに、日本全体においては、Google Cloud サービスの顧客数(有料のみ)が、昨年比で 70% 増加しました。

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Google Cloud シニア バイス プレジデント ダイアン グリーン

また、Next 開催にあわせ、東京 GCP リージョンが Cloud Spanner (本年 5 月 一般提供開始)の利用、及びデータ保存に対応しました。Cloud Spanner は、世界初の水平スケーリング可能なリレーショナルデータベースサービスです。顧客認証システムや事務処理、在庫管理システム、大容量メディアシステムといった低いレイテンシで大量の処理が必要なデータの取扱いを得意としています。また、Google Cloud 製品のセキュリティについて、FISC 安全対策基準等への対応状況を GCPG Suite それぞれのウェブサイトに追記しました。

「働き方改革」の推進

G Suite は、「柔軟な働き方を可能にするテクノロジー」、「機械学習の活用によるルーチンワークの効率化」、「場所にとらわれない次世代のチームコラボレーション」を通じ、企業の「働き方改革」推進を支援しています。

今回、「働き方改革」の新たなパートナーに、株式会社ファミリーマートをお迎えしました。株式会社ファミリーマートでは、日本発 世界で通用する次世代の小売モデルの構築実現のために、本パートナーシップを通じ、働き方改革、店舗業務改革や次世代店舗開発を行なう予定です。プロジェクト「ファミマ 10x」では、G Suite を活用した働き方改革の実施、さらなる業務効率化やイノベーティブな企業文化の醸成を図ります。店舗業務改革、次世代店舗開発においては、Google Cloud の分析基盤や機械学習ソリューション等の活用を検討中です。Google では、導入支援としてチェンジマネジメントアドバイザリーやトランスフォーメーションアドバイザリー等のプロフェッショナルサービスを提供いたします。

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株式会社ファミリーマート 代表取締役社長 澤田 貴司氏

また、基調講演では G Suite の導入で 1 週間あたり平均 9 時間の業務時間短縮効果があった、とする PwC の調査結果を紹介。さらに、”場所にとらわれない” チームコラボレーションを可能にする次世代ホワイトボード「Jamboard」の日本展開について、2018 年中の提供開始を発表しました。

パートナーシップの拡充

今回、NTT コミュニケーションズ株式会社が、Google Cloud の新たなパートナーとして参画しました。本パートナーシップの締結により、NTTコミュニケーションズ の Enterprise Cloud と GCP の接続や、機械学習やビッグデータ分析をはじめとした両社の強みを活かした新サービスの開発を行います。また、同社自身が G Suite と GCP を導入・活用しノウハウを蓄積する事で、日本のエンタープライズ顧客のニーズに応えるサービスの提供をはじめ、本パートナーシップの海外への展開を目指します。日本国内外において、多方面に実績のあるNTTコミュニケーションズ株式会社との未来志向の協業を通じ、より幅広い顧客のニーズにお応えできる環境を構築してまいります。

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NTTコミュニケーションズ株式会社 取締役 クラウドサービス部長 森林 正彰氏

また、すでに G Suite 等のパートナーである KDDI 株式会社においては、今年 8 月より GCP にもパートナーシップを拡大します。これに加え、特にニーズの高い Google Cloud へのダイレクトな接続を可能とするために、ネットワークインフラの分野においても、さらなる協業を予定しています。今後の発表にご期待ください。

また、2011 年に G Suite の販売を開始したソフトバンク株式会社では、今後 Google Cloud のビジネスパートナーとしての活動をよりいっそう強化する一環として、GCPをベースとしたソリューション提供を開始します。今後は、自社のクラウドサービス「ホワイトクラウド」との連携や、ソフトバンク株式会社流の「働き方改革」に関連したサービスなどの展開を予定されています。

機械学習、ビッグデータ分析、IoT

二日目の基調講演では、GCP 製品の活用例として、キユーピー株式会社による機械学習の活用や、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社によるビッグデータ分析の事例をご紹介いただきました。

キユーピー株式会社では、高い食品の安全・安心の確保のために、1 日あたり1工場で使用する 4~5 トンもの原料に対し、人力による全量検査を行っていました。今回、このプロセスの機械化による生産性向上を目指し、Cloud Machine Learning Engine とTensorFlow を活用し、機械学習で良品の特徴を学ばせることで、品位不良品を検出する原料検査装置を開発しました。今年 4 月上旬にはプロトタイプを用い、工場で実証実験を実施。今後、AI を活用した汎用的な検査機構の開発の推進、他原料やさらなる工場への導入に向け開発を継続されています。

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社では、 Sony グループ企業各社に対しクラウドサービスやアプリケーションの開発運用、データを活用した事業を展開しています。 Hive/Hadoop の環境からPoC を経て、BigQuery を中心とした商用データ分析基盤 ( Private DMP ) を構築しました。これにより、データ運用の省力化に加え、分析官だけでなくSQL を少し書ける人でも効率的な分析ができるようになり、分析結果を商用サービス適用するまでの生産性を向上することができました。

セルラーおよび LoRaWAN ネットワークを用いた IoT デバイス向け接続サービスを提供する株式会社ソラコムは、同社のデータ転送サポートサービス「 SORACOM Beam 」で Cloud IoT Core のサポートを発表しました。また、クラウドアダプタサービス「SORACOM Funnel」を用いて、制約のあるデバイスからでも Cloud Pub/Sub にメッセージを送信することができるようになりました。これにより、例えば、電池駆動の極小センサーからも LoRaWAN を通じて、数ヶ月にわたり GCP にデータを送り続けることができます。

Google Cloud Next'17 in Tokyo にご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。このイベントが参加された皆さまにとって、アイディアや情報交換の場となり、新たなインスピレーションが湧いてくる、そんな場であったならば、これ以上嬉しいことはありません。次の Google Cloud Next もご期待下さい。

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