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顧客事例

メタウォーター株式会社の導入事例:Jamboard でチームのアイデアを共有し創造性を発揮。G Suite との連携による共同作業で働き方改革を実践

2019年3月8日
Google Cloud Japan Team

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ソフトウェアを中心とした IT 活用による業務の効率化を推進してきたメタウォーター株式会社(以下、メタウォーター)では、これまでハードウェアに関しては、あまり重要視してきませんでした。しかし、Jamboard に出会ったことで状況が一変。ソフトウェアだけでなく、ハードウェアも活用した経営改革、業務改善に取り組んでいます。この取り組みを推進する執行役員、および IT 企画部のキーマン 3 名に話を伺いました。

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写真左から

  • 経営企画本部 IT企画部 情報革新グループ 山村 浩章氏
  • 財務企画室長 執行役員 中川 雅幸氏
  • 経営企画本部 IT企画部 部長 上野 隆史氏
  • 経営企画本部 IT企画部 情報革新グループ マネージャー 森田 岳氏

メタウォーター株式会社

2008 年、日本碍子株式会社と富士電機株式会社の各水環境事業子会社の合併により発足。水・環境分野における総合エンジニアリング企業として、国内外の水道、下水道、資源環境の各分野で事業を展開している。2014 年 12 月に、東京証券取引所市場第一部に上場。2016 年に、米国水処理エンジニアリング会社である Aqua-Aerobic Systems, Inc. を完全子会社化。資本金は、119 億 4,670 万 8,000 円。従業員数 2,961 人(2018 年 3 月 31 日現在、連結)、売上高は 1,108 億 9,500 万円(2018 年 3 月期)。

Jamboard など Google Cloud のサービスを楽しみながら活用することで働き方を変革

「続ける。続くために。」という企業理念に基づき、水・環境インフラの持続に向け、公民で協力し、事業と環境保全、地域貢献に取り組むメタウォーター。機械技術、電気技術、ICT、維持管理などのノウハウを融合することで、プラント エンジニアリング事業、およびサービス ソリューション事業という大きく 2 つの事業を展開しています。会社発足当時から、事業の推進には IT インフラが重要になると考えていた同社では、2016 年ごろから事業の推進だけでなく、経営にも貢献する IT インフラが必要だと考え、IT 企画部の中に攻めの IT を担う新たな組織を立ち上げています。

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メタウォーターでは、当初はオンプレミスですべての IT インフラを構築、運用していましたが、課題も抱えていました。

「オンプレミスは、自社で運用管理しなければならないほか、事業の拡大や機器の老朽化などに伴い、IT インフラの拡張や再構築が必要です。クラウドの本格化もあり、2011 年はじめごろから、オンプレミスだけでは不十分だと感じていました。また経営には IT が不可欠です。これまでの IT 活用は、システム部門が中心になり業務を効率化する守りの IT 活用でした。これからは経営に IT を活用する攻めの IT 活用が重要になります。IT を駆使しなければ、企業は生き残れない時代が来ています。」(中川さん)

そこで 2011 年後半より、まずはメール環境をクラウド サービスに移行する検討を開始します。中川さんは、「Google Cloud の担当者も含め、いろいろと検討した結果、2012 年 6 月に G Suite の全社利用を開始。当初は Gmail をメインで使用していましたが、今ではドライブ、カレンダー、Hangouts Meet など様々なものを使用しています」と話します。現在では約 3,400 アカウント、G Suite のさまざまな機能に活用の範囲が拡大しています。
「G Suite の導入は、ソフトウェアの IT 活用でしたが、2017 年に Google Cloud Next '17 in Tokyo に参加し、Jamboard のデモを見たときに、ハードウェアの進化を痛感するとともに、大きな可能性を感じ、日本で発売されたときには、第 1 号ユーザーになることを決めました。Jamboard は、単なるホワイトボードの代わりではなく、アメリカの子会社などの遠隔地とも日米協業でデータをリアルタイムに共有できる新しいコラボレーション ツールです。Jamboard のような機器を、楽しみながら活用することで、働き方を変革できる可能性を感じています。」(中川さん)

Jamboard は業務を効率化できる先進的なハードウェア

現在、メタウォーターでは、本社に 3 台、日野事業所(東京都)、名古屋事業所、西日本事業所(大阪府)に各 1 台、合計 6 台の Jamboard を導入しています。各拠点の Jamboard は、リモート接続により、双方向での情報共有が可能。また、Hangouts Meet ハードウェア を導入することで、Jamboard 上でテレビ会議をしながら情報を共有できます。基本的に、個人で Jamboard とつなぐ場合は、G Suite の機能である Hangouts Meet で、会議室からつなぐ場合は、Hangouts Meet ハードウェアで、と状況に応じて使い分けをしています。さらに、Jamboard アプリを使用することで、スマートフォンやタブレットから参加することもできます。

「以前は、会議室に備え付けられたホワイトボードに議事内容を書きながら会議をおこなっていました。ホワイトボードに書いた議事内容は、スマートフォンのカメラで撮影し、メールに添付して、関係者に送付していましたが、Jamboard を導入したことで、会議がより効果的になると期待しています。会議の途中で、Jamboard に書いた内容を保存しておき、後日タブレットなどで修正し、メンバーに配信することもできます。次の会議で保存内容を読み込むこともできるので、ホワイトボードが別の会議に占有されることもありません。」(上野さん)

設計部門では、Google ドライブに設計図を保存しておき、Jamboard 上で設計図を開き打ち合わせをすることで、効率的かつ効果的な作業を目指しています。
「設計部門に Jamboard を導入したところ、かなり先進的で、業務を効率化できると高く評価しています。早く次の 1 台を導入してほしいという要望が出るくらいでした。新しいことを考えるのが好きなメンバーが多いので、Google Cloud の製品やサービスに刺激されて業務を変えていきたいという流れになっています。Jamboard を机のように使い、設計図を開いて変更箇所やコメントなどを書き込むような使い方も試してみたいです。」(山村さん)

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さらに、浄水場や下水処理場などの現場担当者が、スマートフォンで写真を撮り、Hangouts Meet と Jamboard をつないで写真を共有し、作業指示をするという使い方も想定しているとのこと。指示や作業内容を保存しておき、ほかの担当者と共有することで、作業品質の向上と効率化の両立も可能になると期待を寄せています。

そのほかメタウォーターでは、スマートフォンやタブレットに手書きでメモができるアプリを導入しようとしていましたが、アプリが高価なため導入をためらっていました。Jamboard アプリを使えば、スマートフォンから Jamboard に書き込むことができ、メモ代わりに使うことも可能なため、ブレストに Jamboard アプリを使うことができます。森田さんは、「Jamboard の効果に関しては、まだ検証の段階ですが、期待しているのは、会議データが一元化され、業務改善につながることです。とにかく、手書きした内容をデータとして保存できるのは、非常に便利だと思います」と話しています。

本社に導入された 3 台の Jamboard のうち 1 台は、社長室に設置されています。「現在、もっとも Jamboard を使っているのは、中村 靖社長かもしれません(笑)。Jamboard のハートビートを確認すると、毎日、何かを書いているようです。アイデアを出すのが好きな社長なので、思いついたアイデアをメモしているのかもしれません。」(上野さん)

一方、Hangouts Meet ハードウェア の導入について森田さんは、次のように話します。
「Google Cloud のオフィスで使っているのを見て、同じことをしたいと思ったのがきっかけでした。そのイメージを社内にどう展開するかを検討してきましたが、配線が不要という点がもっとも気に入っています。2018 年 4 月に会社支給のスマートフォンを Android に一斉に切り替えたので、3,000〜4,000 人がスマートフォンからも Hangouts Meet を利用できる環境です。リモートからのアクセスは、最大で 50 人が参加できるので十分に対応できます。」

現在メタウォーターでの Hangouts Meet ハードウェアの導入台数は 2 台ですが、既存のテレビ会議システムの利用状況を見ながら、最終的に何台導入するかを検討中。
「既存のテレビ会議システムは、専用のアプリを PC にインストールして、システムから予約しなければならないのですが、Hangouts Meet ハードウェアは、アプリをインストールする必要がなく、カレンダーから予約できるので便利です。現在、社内で Google カレンダーの利用を推進しており、Google カレンダーを利用する中で便利だと気がついた部門から、Hangouts Meet ハードウェア を導入したいという問い合わせが増えてきました。」(山村さん)

「電話やメールでのやり取りもいいのですが、遠隔地のメンバーの顔を見て、データを共有しながら、リアルタイムにコミュニケーションすることが重要です。会社設立の背景として、ほかの会社を統合しながら成長してきた歴史がありますので、統合した会社の文化を尊重した、思いやりのあるコミュニケーションを大切にしています。」(中川さん)

今後の取り組みについて上野さんは、次のように話します。「まだまだ個人の PC や部門のサーバーに保管されている情報が多く、せっかくの財産が有効活用されていません。この課題を解決するための仕組みとして Jamboard に期待しています。個人のデータをクラウドに保管して、透明性を確保し、生産性の向上につなげたいと思っています。」

また今後、Google フォームを使って申請をしたいというニーズに対しては、App Maker を使った申請アプリの構築を検討しているそうです。Google Cloud Platform を使うほどでもないアプリに関しては、App Maker の活用で開発のリードタイムの短縮に期待を寄せています。

中川さんは、「Jamboard や Hangouts Meet を、さらに有効活用することで、社内の情報共有をより強化していく計画です。IT の活用なしに経営への貢献や働き方改革は実現できません。Google Cloud には、今後も我々の常識では考えつかないような最新のテクノロジーや使い方を提案してほしいと思っています」と話しています。

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