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AI & 機械学習

AI 活用の拡大に向けて 〜 Advanced Solutions Lab を東京に開設

2018年9月19日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は、米国時間 2018 年 9 月 19 日に、Diane Greene (CEO, Google Cloud) によって投稿されたものの抄訳です。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Blog-AI_Centered_Advanced_Solutions-02zqkb.max-1700x1700.PNG

Google の歴史において、日本は特別な国です。日本は北米以外の地域で初めてオフィスを構えた場所であり、今現在もテクノロジーの変化の方向性を示し、世界中のユーザーに役立てる上で、重要な拠点です。

AI は世界中のビジネスを変えようとしています。Google は、無理なく迅速に、そして有益な形で変化を実現できるよう、あらゆる分野のすべての企業に、このパワフルなテクノロジーをお届けしたいと考えています。本日の Google Cloud Next Tokyo では、日本語でのトレーニングや認定資格、そしてコラボレーションの事例を紹介します。これらはまさに先に述べたようなビジョンを、日本企業の皆様にお届けするためのものです。

日本語での ML トレーニングコンテンツを拡充

Google Cloud では、これまでも開発者を対象に AI を活用するために必要なスキルを学ぶトレーニングを提供していましたが、今回、新たに日本語でオンライントレーニング「Machine Learning with TensorFlow on Google Cloud Platform Specialization」の提供を開始しました。これに加え、認定資格である「Associate Cloud Engineer」も追加しました。質の高いトレーニングを誰でも利用できるようにするという、Google の取り組みをさらに前に進めたもので、機械学習について学ぶだけでなく、実践的なデータを利用した実習も可能です。上記に加え、 Qwiklabs に、新たに日本語の 50 コースを追加しました。

Advanced Solutions Lab 東京に開設

また、Google Cloud では、日本のお客様に AI をもっと活用していただくために、東京に Advanced Solutions Lab (ASL) を開設します。 ASL は、お客様が Google の 機械学習エンジニアと協力して、ビジネス上の重大な課題を解決するための機会を提供します。さらに、Google Cloud の AI エンジニアによる講習の提供も予定しています。これらのトレーニング・講習をご活用いただくことで、機械学習モデルの作成やデプロイ、及び Google Cloud を活用するためのスキルを習得することができます。ASL の開設が、より多くの日本のお客様における、機械学習の活用機会拡大につながることを期待しています。

株式会社ファーストリテイリング による Google の AI  技術と ASL の活用

グローバリゼーションから e コマースまで、小売業は新技術の導入で劇的に変化し続けてきました。株式会社ファーストリテイリングは、グローバルな競争力を維持するために、ビジネスのあらゆる側面で新たなアプローチを模索されていました。その結果として、小売業態の新しいビジョンを実現するために「有明プロジェクト」を始動。東京本社内に間仕切りのないオフィス空間を作ったほか、組織全体での協調を促すべく小規模でフラットなチーム構成に再編されました。有明プロジェクトをさらに推進するために採用したのが Google の機械学習、 ASL と G Suite でした。

有明プロジェクトの重要な目標は、お客様からのフィードバックを、より良い製品とサービスの提供に素早く落とし込むことです。そのためには、同社のサプライチェーン上のあらゆる要素の最適化が必至で、株式会社ファーストリテイリングと Google Cloud は緊密な協力体制を構築し、Google の ASL メンバーもチームの一員として、課題の解決に取組んでいます。たとえば、顧客データの精密な分析に AI を活用し需要予測を行っています。これはつまり「商品を作ればお客様が来る」というアプローチから、「お客様が望むものをより深く理解する」へのシフトが進んでいることを示しています。

有明プロジェクトは、株式会社ファーストリテイリングにおける、ビジネスプロセスの改善を推し進める以上に、もっと大きな動きにもつながっています。顧客ニーズをすべての中心に置くには、速やかな意思決定と迅速な対応が不可欠です。有明プロジェクトでは、その重要な目標に「全員経営(英語では Global One)」を掲げており、この実現とチームでの共同作業をスムーズにするために G Suite に移行します。G Suite の採用が、よりスムーズな情報やアイディアの共有を可能にし、よりお客様に喜んでいただける製品やサービスの開発を支える力になることを期待しています。有明プロジェクトの詳細は株式会社ファーストリテイリングのウェブサイトでご確認ください。

有明プロジェクトおいて、全従業員が自由に情報をやり取りできるようにすることは非常に重要です。なぜならば論理や判断、共感のような人間の特性を、意思決定に使えるようにするからです。私たちは、毎シーズン計画を立て、それに従って動きます。G Suite のようなツールを活用することで、私はこれらの計画を(社員の)誰もが簡単に理解できるように共有していきたいと考えています。Google Cloud とのパートナーシップは、AI を活用した需要予測をはじめ、より幅広い分野に及んでおり、働き方を根本的に変えるドライバーとなっています。

株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井正様

お客様とのコラボレーション強化を目指して

Google Cloud では、お客様との協力において、エンジニア同士のコラボレーションを重視しています。この強化を目的に、昨年、お客様と直接関わるエンジニアの人員を 3 倍に拡大しました。現在、カスタマー エンジニア、プロフェッショナル サービス、テクニカル アカウント マネージャーなど、営業担当者を凌ぐ数のエンジニアがお客様とともに仕事をしています。また、Cloud では、様々な企業の最高技術責任者の支援を目的とした Office of CTO (OCTO)を置いており、今回、日本でも同サービスの提供を開始します。OCTO では、様々な業界の CTO 経験者が相談役となり、現役の CTO をサポートします。

トレーニング認定資格QwiklabsASL に関する詳細は、それぞれのリンクよりご確認ください。

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