Japan 公式ブログ
Google の企業向けソリューションに関する公式な情報やユーザーの事例などを、いち早く皆さんにお届けします。
株式会社サイバーエージェントの導入事例:動画広告クリエイティブソリューション『VS(バーサス)』に Google Cloud Vision API を導入
2017年3月21日火曜日
現在、多くのエンジニアが注目し一大トレンドとなっている「機械学習(Machine Learning )」。Google Cloud Platform でも、さまざまな ML 系 API が提供されています。今回は画像解析 API「
Google Cloud Vision API
」の活用事例を紹介します。
■ 写真左から
株式会社サイバーエージェント
オンラインビデオ総研 所長 酒井 英典さん
AI Studio AI Lab 次世代ブランド戦略室 データサイエンティスト 杉尾 樹さん
インターネット広告事業本部 ブランドクリエイティブ局
プランニンググループ シニアプランナー 箸尾 拓哉さん
(利用している Google Cloud Platform サービス)
Google Cloud Vision API
■
株式会社サイバーエージェント
インターネット広告国内 No1. の売上高・営業利益率を誇るインターネット広告代理店事業を筆頭に、「AbemaTV」や「アメーバブログ」等を主軸としたメディア事業、複数のヒットタイトルを持つスマートフォンゲーム事業を柱として展開するインターネット総合サービス企業。現在は日本を含む全 10 か国に進出しており、2016 年時点での正社員数は約 4000 名に。
関連:インターネット広告事業の情報サイト「
CyberAgent AD.AGENCY
」
『VS』で動画広告のブランドリフト効果を客観的に測定
国内インターネット広告業界でトップシェアを誇る、インターネット広告代理店として知られる株式会社サイバーエージェント。以前紹介した
ゲーム事業領域の事例
で言及された「あした会議」や「ヒダッカソン」など、未来に向けた研究・開発についても定評のある企業です。もちろん、広告領域においてもその社風は健在。今回お話をお伺いした酒井さんが所長を務める「オンラインビデオ総研」では、いまだ黎明期とも言える Web 動画メディアについての研究を行うことでオンラインビデオ市場の健全な発展に寄与しようとしています。
そんなオンラインビデオ総研が取り組んでいる、これまでにない動画広告のクリエイティブソリューションが
「VS」
。これは一体どういったものなのでしょうか?
「現在、急激な勢いで増え続けている Web の動画広告ですが、これらは大きく 2 つに分けることができます。1 つがダイレクトにインストールや、CPA(Cost Per Acquisition)を取っていくようなレスポンス型広告。もう 1 つが、テレビ CM に代表される、認知・ブランドイメージ向上を目指すブランディング広告です。『VS』はそのうち後者をターゲットにしたクリエイティブ分析ソリューションとなります。」※1(酒井さん)
こうしたソリューションが求められるようになった背景には、ブランディング動画広告のほとんどが、TVCM 素材からの流用となっているという現実があります。同じ動画ということで多くの企業がこれを何の疑問もなく流用しているのが現実なのですが、冷静に考えてみれば TV と Web 動画では、見る装置や、見る場所が異なっています。「クリエイティブによっては TVCM と Web 動画との相性が良くないケースもあるのではないかという仮説から『VS』の開発をスタートしました。」(酒井さん)
『VS』では、実際のブランディング広告(動画)の構成要素を客観的に評価することで、動画広告のブランドリフト効果を検証。VS ポイントというかたちで採点した上で、より効果的な(VS ポイントを向上する)表現を提案します。
(VSレポートサンプル)
「これまでこうした提案はクリエイティブ担当者の経験やセンスなど、属人的で、数値化できないものに頼ることがあったのですが、それを定量的な分析結果と紐付けてコンサルティングしたいと考えたのです。」と語るのは、同社インターネット 広告事業本部 ブランドクリエイティブ局でプランナーを務め、『VS』の開発にも 深く関わっている箸尾 拓哉さん。 なお、『VS』の第 1 ステージでは、こうした分析を人力で行っていました。その後、ブランドリフトに寄与する要素を、企業・サービスロゴの位置やサイズ、コピー要素、背景要素、キャスト要素など、約 100 種類のタグにこれを集約。その組みあわせによって広告の効果を評価していたのです。
「バナー広告のクリエイティブでも、表現要素を分析して最適化するということはやっています。そういう意味では『VS』はその延長線上にあるものです。ただ、動画は静止画のバナーと比べてとても要素が増えます。その組みあわせで善し悪しを判断しようとすると統計モデルを組む必要があると考えました。そして、それこそ が『VS』の最大のポイントと言えるでしょう。」(箸尾さん)
そんな『VS』は、昨年 11 月から、まず YouTube に特化した『VS for YouTube』と いう形で運用開始。全く同じ広告配信条件下で『VS』を利用した場合としなかった場合でブランドリフト値に差が出ることを確認できたなど、早くもその効果を発揮しつつあります。
Google Cloud Vision API が『VS』を新たなステージへ導く
そして今、オンラインビデオ総研では、『VS』をさらに強力なソリューションとすべく、Google Cloud Vision API を活かした機能強化版を開発中。Vision API の動画自動解析機能を利用して、構成要素の抽出を一部自動化するなどといった挑戦を始めています。この革新について、同社で人工知能に関する研究・開発を行う AI Studio AI Lab 所属のデータサイエンティスト・杉尾 樹さんは、次のように説明してくれました。
「実は、Vision API を使おうという話は、『VS』の開発当初からありました。しかし、当時はどのような構成要素がブランドリフトを向上させるか未知であったため、まずはクリエイターの知見を元に変数を作成していく、人力での開発を進めました。その結果をふまえた上で、現在は Vision API を使って、一部のタグ付けを自動化することに成功しています。しかし、最終的に『VS』の全てを AI 任せにするかというと、答はノー。例えばロゴの大きさや動きなどは Vision API で解析できますが、青年がドリンク片手に駆け抜けているシーンから『清涼感』というメタな情報のラベリングをすることは無理ですからね。そこは適材適所で棲み分けていくべきだと考えています。」
ちなみに、現在の『VS』では、内容の評価を行っているのは冒頭と末尾の 3 秒ずつ。もし、それが単に手間の問題なのであれば、AI を駆使することで解決可能なように思えるのですが、現在はあえてそうしていないそうです。
「冒頭末尾の 3 秒を分析対象としたのは、手間の問題だけが理由ではありません。
開始 5 秒後からスキップ可能となる Web 動画の仕様(YouTube 視聴時、冒頭に挿入される動画広告「TrueView」の場合)や、末尾に視聴者への呼びかけ要素が配置されることなどを考慮し、特にその合計 6 秒が重要だと考えました。また、開始 5秒ではなく 3 秒を対象としたのは分析対象のシーン数を制限し、考察しやすくする意図もあったためです。」(箸尾さん)
「もちろん手間と時間をかけて全ての内容を分析することもできますが、それによって、得られるアウトプットが複雑化し過ぎると、かえってクリエイティブ制作過程の意思決定が混乱してしまいます。『VS』の本来の目的は、クリエイターやクライアントの意志決定をサポートすること。であれば、冒頭と末尾の、本当に重要な部分だけに注目した方がハラオチしやすいのではないでしょうか。」(杉尾さん)
「この 6 秒間は、動画広告の中でも特に最適化しやすい部分でもあります。また、 全てを『VS』でやろうとするのではなく、あくまでサポートに徹することが大事。 『VS』で提案するのはあくまでベースの部分。データが出した分析結果と、人間的なアイデアを掛け合わせて良いものを作るのが目的です。クリエイターの想像力を縛るようなものにはしたくありませんでした。」(酒井さん)
今回、あくまで人力のサポートということで活用されている Vision API ですが、杉尾さん曰く、「とは言え、今後はより活用される領域が広くなっていくでしょう。」とのこと。「たとえば、バナー広告などの画像系クリエイティブを Vision API でスコアリングし、データ化された “良いクリエイティブ” という客観的指標を配信ロジックに組み込んでいくことはチャレンジしてみたいですね 。そして、何よりうれしいのが、そのようなことが Google のサービスを使うと、驚くほど手軽にできてしまうこと。Vision API 以外の ML 系 API とか、
TensorFlow
、そして、
Bigtable
や
BigQuery
などまで、
Google Cloud Platform
には便利なものがたくさんあって、それを自由に、低コストに使える。これは発想を実現するための手段として素晴らしいですね。また、最近では
Spanner
が気になっています。今後、グローバル展開が重要視されていく中、スケールしやすい RDB(Relational Database) として、有望な選択肢の 1 つになるんじゃないかと AI Studioでも話題になっているんですよ。」(杉尾さん)
昨年 11 月のリリース以来、すでに 60 件を越える案件で活用されている『VS』。 最後に、今後の展開予定についても聞いてみました。
「最近、実際の利用事例を聞いてなるほどと思ったのは、すでに存在する TVCM 素 材の中から、どれが YouTube での配信に向いているかの判断に『VS』をつかった というもの。そういう使い方もあるのだな、と。」(酒井さん)
「Vision API の導入と並行して、業界別の『VS』を立ち上げていこうと計画中です。金融系だったり、飲料系だったり、エンタメ系だったり、業界によって特徴のある表現要素を分析していきたいです。また、『VS』を初速の効果最大化の為の活用だけでなく、運用フェーズでも配信効果の測定と紐付けて、PDCA を回していくようなソリューションにしていきたいと考えています。」(箸尾さん)
※1 配信実績を他社に公開することはありません。抽象的なクリエイティブ要素の特徴を数値化した上で、分析をしています。また、本サービスは、クリエイティブの冒頭と末尾の 3 秒間に限定した分析のため、特定のタレントやストーリーを指定することはなく、クリエイティブが類似してしまうことはありません。
株式会社サイバーエージェントの導入事例 PDF は
こちら
をご覧ください。
GCP のその他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
Google Cloud パートナー アワード : 革新的ソリューションで顧客の成功に貢献したパートナーを表彰
2017年3月17日金曜日
※この投稿は、米国時間 3 月 16 日に、Google Cloud Blog に
投稿
されたものの抄訳です。
Google では、先週サンフランシスコで開催した Google Cloud Next ‘17 において、昨年度、革新的なソリューションで顧客のビジネス変革や課題解決に貢献した 12 社のパートナーを表彰しました。
Global Partner Award
2016
に輝いたこれらのパートナーは、その卓越した技術力やサポート力で厚い信頼を勝ち取り、顧客の成功に大きく貢献したことが評価されました。
Solution Innovation Award
高い専門性を持ち、顧客に価値ある製品とソリューションを提供した、5 社のテクノロジー パートナーを表彰しました。Global Partner Award 2016 - Solution Innovation Award に輝いたパートナーは以下の通りです。
LumApps
Slack
Looker
Palo Alto Networks
Virtru
写真:Google Cloud グローバルテクノロジーパートナー
責任者
の Nan Boden より、
Solution Innovation Award
を授与された LumApps のメンバー
Customer Success Award
Google Cloud 製品の販売、マーケティング、技術サポートにおいて優れた専門性を発揮し、顧客のビジネス変革や課題解決に貢献した
4 社のセールス&サービスパートナーを表彰しました。Global Partner Award 2016 - Customer Success Award に輝いたパートナーは以下の通りです。
G Suite Customer Success:
SoftBank
GCP Customer Success:
DoIT
Maps Customer Success:
Snowdrop Solutions
Education Customer Success:
CDW Corporation
デバイス部門では、強い技術力とサポート力で、Google のデバイス エコシステムの拡大・強化に貢献した
SYNNEX Corporation
を表彰しました。
グローバル アワードの他に、地域別のアワードも発表しました。
EMEA:
Wix
,
Reply
,
Ubilabs
,
G-Company
,
Cloudwise
Americas:
Onix
,
Xertica Labs
,
Sada
,
Agosto
,
Promevo
,
Amplified IT
,
Maplink
APAC:
KDDI
,
Searce
,
Mitac
,
Cloud Ace
,
Onigroup
,
SYNNEX Infotec
,
Learning with Technologies (LWT)
2016 Partner of the Year
Google 各部門との密接な協力により、顧客にこれまでにない価値を提供したパートナーに、Global Partner of the Year が授与されました。
Global Technology Partner of the Year:
Pivotal
Global Sales & Services Partner of the Year:
Accenture
写真:Google Cloud グローバルパートナーセールス&戦略アライアンス担当副社長 Bertrand Yansouni より、
Global Sales & Services Partner of the Year Award を授与される
Accenture グローバルマネージングディレクターの Lisa Noon 氏
Google Cloud パートナーへの感謝
今回アワードに輝いたパートナーは、Google Cloud エコシステムの中で素晴らしいビジネスを繰り広げている多数のパートナーを代表しています。お客様の変革をより速く、よりスマートに、そして安全に遂行するために全力を投じてくださっている全てのパートナーに感謝の意を改めて表するとともに、 Google Cloud パートナー アワード 2016 を受賞された皆さまに、心よりお祝い申しあげます。
写真:アワード受賞者には、サンフランシスコ ジャイアンツの本拠地である AT&T パークで、アワードにちなんだ野球バットが贈呈されました。
写真:Google Cloud グローバルテクノロジーパートナー責任者 Nan Boden と、Palo Alto Networks ビジネス & コーポレート ディベロップメント ディレクター Andy Horwitz 氏
写真
: Global Partner Award 2016 を受賞したパートナー企業 12 社の集合写真
森ビルも Google へ - コミュニケーションやメディアなど 事務支援ツールの枠を越えた 新しい “働きかた” を Google が実現
2017年3月10日金曜日
国内最大級の都市デベロッパーとして知られる
森ビル株式会社
が、一昨年秋に
G Suite Business
を導入。社内の情報共有だけでなく、森ビルならではの
Google Maps APIs
の活用などで、業務を劇的に効率化させている。同社が基幹情報システムに求めるものとは。
約 1300 名の従業員が幅広い業務を展開する森ビル株式会社にとって、業務システムのクオリティ向上は極めて重要度が高い。同社情報システム部業務グループ・佐藤 芳紀氏は、G Suite 導入前夜を次のようにふり返る。
「それまで当社では業界定番とされていた老舗の業務システムを利用していたのですが、インターネットを中心とした各種テクノロジーが飛躍的に進歩していく中、将来性に不安を抱くようになりました。クラウドやモバイルなど、今では当り前とされている技術への対応が遅れており、業務の大きな足かせになっていたのです。」
そこで、2013 年頃から、業務システムの置き換えを検討。いくつかの選択肢の中から、G Suite が選ばれることになった。その理由について、システムを利用する側であり、G Suite の選定にも大きな役割を果たしたメディア企画部 部長の矢部 俊男氏は以下のように語る。
「決め手となったのはずばり地図機能の充実。私たち不動産会社にとって、地図は毎日のように使うとても大切なもの。Google には、Google Maps や、Google Earth など地図サービスが多数用意されていたのが大きかったですね。ほか、YouTube の存在も大きかった。私の部署(メディア企画部)では、こうした事務支援ツール “以外” の、他のソリューションとの連携を特に評価しています。」
試験段階で G Suite を試用した社員からのアンケートも好評だった。「独立した機能をむりやり 1 つのパッケージにしたようなものが多い中、G Suite はオールインワンで、上手にまとまっているところに感心しました。中には『新しい働きかたができる可能性を感じた』という声も。また、個人的にはこうした先進性や、真面目な中でも、どこか遊び心を忘れない姿勢が、Google と森ビルで共通しているのではないかとも感じています。」(同社管理事業部・稲垣 智弘氏)
こうして 2015 年秋より、従来システムを段階的に置き換えていくかたちで G Suite の本格運用がスタート。全ての社員が利用するシステムの大幅刷新となったが、その導入は想像以上にスムーズだった。
「メールやスケジュールなどの基幹部分以外のところで、特に好評なのがスプレッドシートによる情報共有ですね。部内の休みの調整から議事録などまで、あらゆる局面で使われており、今ではなくてはならないコミュニケーションツールになっています。また、Google フォームのアンケート機能なども誰が教えたわけでもないのに、いつの間にか使われるようになっています。結果的に、社内のペーパーレス化が実現しました。」(同社情報システム部 藤田 知明氏)
また、期待されていた “将来性” についても、早くも多くの成果が実を結びつつあると前出・矢部氏は言う。
「例えば Google Maps APIs を活用して、都市開発のプロモーションを行うなどしています。我々は場所を売る仕事なので、こうした取り組みができることはとても大事。また、社内に散在していた物件写真や 3 D データなどを地図上のピンに登録するかたちで集約するような仕組みも作っています。」
Google Maps APIs を活用した森 Map
「地図関連以外では、ハングアウトもかなり多用するようになりました。仕事柄、2 拠点作業や出張が多いのですが、これさえあればどこにいてもコミュニケーションが取れます。私がいないから会議ができない、なんてこともない。最近は、これを外部との連絡にも積極的に使うようになりました。利用環境が用意できないというお客さまにはこちらで Chromebook を購入して預けておくなんて事もしていますね。新幹線の往復料金を考えれば、数万円で購入できる Chromebook の方がよほど低コストですから。打ち合わせは Face to Face でやるべきだと言う人がいるのも事実ですが、かつて失礼とされていたメールでの連絡が当り前のものになったよう、ハングアウトも当然のビジネスツールになっていくと思いますね。」
さらに、この 1 月には全社員約 1300 名に待望のモバイルデバイスの配布が完了。リモートロックなど、スマートフォンのセキュリティ機能と組みあわせ、より効率的に、セキュアなかたちで Gmail や Google ドライブなどへのアクセス環境を提供できるようになった。
「これまでに比べて明らかに便利なのが、スマホカメラで撮影した物件写真などを、自動的に Google フォトにアップロードしてくれる機能。社の Wi-Fi に繋いだ瞬間に共有されるのが好評ですね。もう、以前のガラケー環境には戻れません。」(前出・藤田氏)
とは言え、なお、森ビルにおける G Suite 導入はまだ道半ば。
「基幹部分でまだ移行できていないのが社内掲示板。あまりに長らく使いすぎたため、蓄積が多く、業務に特化してアプリ化しているものまであるため、単純に置き換えることができません。ただ、蓄積が重要でない掲示板については来年度から順次、Google サイトに置き換えていくことにしています。」(同社情報システム部・濵口 幸子氏)
「個人的には一日も早く、全てを G Suite に置き換えてしまいたいですね(笑)。」(前出・矢部氏)
森ビル株式会社の導入事例
PDF
はこちらをご覧ください。
G Suite のその他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
Google Cloud : コンピューティングの未来を創るエンタープライズ テクノロジー
2017年3月10日金曜日
※この投稿は、米国時間 2017 年 3 月 8 日 に、 Alison Wagonfeld によって投稿された
Google Cloud: enterprise technology for the Next step in computing
の抄訳です。
サンフランシスコ発 - Google は、本日から 3 日間にわたり、
Google Cloud Next ‘17
を開催します。今年の NEXT では、数千人超のお客様やパートナー様向けに Google Cloud が可能にする新たな世界をお目にかける予定です。
今週の NEXT では、アプリケーション開発や機械学習にまつわる新しい顧客、パートナー、製品、サービスに関する 100 を超える発表を予定しています。さらに、200 におよぶセッションとトレーニングでは、世界的に著名なエンジニアやビジネスリーダーをお迎えして、クラウドテクノロジーにまつわる最新技術や企業のベストプラクティスを紹介します。
Next ‘17 の入場券は完売しており、来場者数は 10,000 人を超える予定です。昨年開催の NEXT に比べ、まさに今年は参加者数が 5 倍に増加するなど、市場における Google Cloud の勢いを表していると言えるかもしれません。
Google Cloud のビジョンは、お客様とパートナーに将来にわたってゆるぎない価値を提供していくことです。
“ 今日の Google Cloud が誇るテクノロジーと市場におけるリーダーシップは、エンタープライズ企業の完全なクラウド化に向けて、16 年にわたりお客様やパートナーと取り組んできた成果の結晶です。”
Google Cloud マーケティング VP アリソン ワゴンフェルド
「クラウド コンピューティング技術」から連想する価値は、スピードや敏捷性、コラボレーション、知見、透明性ですが、今やその全てを機械学習が支えています。エンタープライズ テクノロジー ビジネスは、
ネットワーク、モビリティ、セキュリティ、データ管理、低コスト、信頼性といった全ての側面におけるグローバル エキスパートでなければ成り立ちません。
Google はこれらのほぼ全てを、他社に先駆けて提供し、 Google Cloud 上で実装しています。
パートナーと顧客とともに
Google Cloud Next ‘17 に来場されている皆さんは、Disney Interactive、 Verizon、 SAP、 Colgate、 Home Depot、 HSBC そして eBay をはじめとする Google Cloud の重要顧客やパートナーからの生の声をお聞きいただけるでしょう。
私たちは、クラウドにはビジネスチャンスがあるという理由だけで、顧客やパートナーをクラウドへと誘導しているのではありません。PwC やアクセンチュアのようなテクノロジーパートナーとともに、私たちの技術を彼らの技術と融合して、かつてないチャレンジを乗り越え、大きなチャンスをつかもうとしているのです。
未来に向かって
クラウド コンピューティングは、地球上のほぼすべての地点において無限のコンピューティングパワーを発揮するものであり、今や、1兆ドル規模のエンタープライズ コンピューティング市場がその威力をまさに実感しはじめています。
昨今、数十億人がスマートフォンのアプリ、タブレットや PC を利用してクラウドにつながり、モバイルやクラウドの恩恵を受けている企業は、仕事やビジネスのあり方を刷新しはじめています。
企業は、ペタバイトのデータ、膨大な量のコンピューティング、豊富なアプリケーションやサービスをクラウドに保管して利用しています。今後企業が、製品やビジネスプロセスを構築する際には、機械学習や人工知能の力に頼ることも増えてくるでしょう。
真のクラウド コンピューティング企業は、クラウドを活用することによってもたらされるこの劇的な変革を、顧客にももたらすことができるのです。
Google Cloud は、まさに Google の総力を結集した企業向けサービスであると自負しています。10 年以上にわたり、グローバルなコミュニケーション基盤とコラボレーション環境を提供してきた G Suite。App Engine や Kubernetes などのソフトウェア開発、デプロイメント、そしてメンテナンス 。
15 年以上の歳月をかけて研究している人工知能。Android を通して培ったモバイルコンピューティングにおける知見。スピードと使いやすさ、安全性を追求した Chromebook の驚くべき出荷台数、などなど。Google Cloud は、これからも歩みつづけます。
Google Cloud Next '17 で、世界中のお客様やパートナーとともに描く Google Cloud の未来を、どうぞお楽しみに。
Google Maps Android API の機能拡張 - ポリラインとポリゴンのスタイル設定とカスタムデータの管理
2017年3月8日水曜日
この記事は Joel Kalmanowicz、Google Maps API プロダクト マネージャーによる Google Geo Developers Blog の記事 "
Styling and custom data for polylines and polygons in the Google Maps Android API
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google Maps API には、ポリゴン、ポリライン、地面オーバーレイといった地図をカスタマイズするための便利なツールが提供されています。今回、Google Maps Android API に新しいカスタム スタイル設定とデータ オブジェクトを関連付ける機能を追加しました。
図形のスタイル設定: ポリゴンとポリライン
昨年、自社ブランドやアプリなどに合わせて地図のスタイルをカスタマイズできるように、モバイル プラットフォーム向けに
カスタム地図スタイル
を追加しました。この機能拡張によって、次図のスクリーンショットに示すように、地図全体をスタイリッシュなシルバーにしたり、あるいは鮮やかなピンク色にすることができます。これによって地図をもっと気軽に見てもらえるようになるでしょう。今回、Android 端末でのスタイル設定のオプションがポリゴンとポリラインも対象となり、新しい枠線パターン、キャップ、ジョイントの変更などが可能となりました。
独自の図形とスタイルが Android で利用可能に
今回の機能追加によって、さまざまな方法で図形をカスタマイズすることができます。ポリラインやポリゴンの枠線パターンは、実線、破線、点線、ギャップ(線の切れ目)などの種類に変更できます。また、ジョイントも固定の角張ったものでなく、ベベルや丸みのあるジョイントを使えます。さらに、ポリラインの両端のキャップは、四角形、円形、カスタマイズしたビットマップ図形に変更することも可能となり、より魅力的な矢印を描くこともできます。
ポリラインのスタイル設定が Android で利用可能に
今回の新しいスタイルの設定やカスタマイズの方法については、
ポリラインおよびポリゴン チュートリアル
で解説しています。
罫線パターン
などのドキュメントも参考になるでしょう。なお、これらの新しいスタイル設定機能は、完全な Google Maps Android API のみで利用可能です。ライトモードでは利用できません。
ポリゴン、ポリライン、地面オーバーレイへのカスタムデータの保存
これまで、データ オブジェクトはマーカーにのみ保存できましたが、この保存機能がポリゴン、ポリライン、円、地面オーバーレイにも拡張されました。すなわち、ジオメトリ オブジェクトを拡張して、任意の種類のデータやプロパティを持たせることができるようになります。これにより、マップの外観へのデータの関連付け行うために、面倒なプログラムを書く必要がなくなります。たとえば、家の間取り図を示すいくつかの地面オーバーレイがある場合、それぞれのオブジェクトにデータベースへの参照情報を格納することができます。データベースには自由に情報を格納できるので、不動産物件の一覧を格納して、物件に対応する URL をクリックして開くこともできます。
詳細については、
リリースノート
をご覧ください。
Google Maps Android API を利用していただき、誠にありがとうございます! フィードバックや問題点は、
Issue Tracker
で共有をお願いします。
新たなエコシステムへの投資:Google Cloud の新しいプログラムとパートナーシップ
2017年3月8日水曜日
※この投稿は、米国時間 2017 年 3 月 7 日 に、
Google Cloud ブログに投稿
されたものの抄訳です。
Next
イベント開催を目前に控えた本日、G Suite、GCP、マップ、デバイス、教育関連の Google Cloud パートナーが一同に会し、Partner Summit 2017 が行われました。本イベントでは、新たな戦略的パートナーシップの発表をはじめ、パートナー企業の成長を加速し、お客様を成功に導くための注力分野についての説明を行いました。
企業の革新をより速く、よりスマートに、よりセキュアに行っていく、という Google のコミットメントを遂行していくためには、Google Cloud パートナーの存在が不可欠です。パートナーはお客様に多大な価値を提供し、Google はパートナーの成功をサポートすることをコミットしています。パートナーエコシステムやパートナーとの発展的かつ多角的な連携なしには、お客様のイノベーションを後押ししていくことはできません。
Google Cloud のフルスタックを活用
パートナーは、機械学習、マップ、GCP、G Suite、デバイスにいたる Google Cloud 全体にまたがるソリューションやサービスを提供しています。 この度、パートナープログラムの要件を簡素化し、パートナーのイネーブルメントとトレーニングを強化することで、Google Cloud 全体をシームレスに提供いただけるようになりました。
セールストレーニング と プロダクト ディベロップメント クレジットがまもなく全プロダクトに適用されるため、全 Google Cloud プロダクトのトレーニング展開やソリューション構築が容易になります。
これまで個別のプロダクト毎に設定されていたトレーニングおよび収益目標が、G Suite、GCP、マップ、デバイス、および教育を包含することになり、パートナーは複数のプロダクトを通じてクラウドプラクティスを構築し、ビジネスを成長させることができます。
テクニカル エクセレンス リワード
顧客は、クラウドへの移行を支援してくれる技術スキルと専門知識を持つパートナーを求めています。 これらの需要の高まりを受け、独自の専門知識を持つパートナーを認定する新しい手法を導入します。
Google Cloud パートナー スペシャライゼーション
:特定のソリューション分野において、強力な顧客サポートや技術的能力を実証しているパートナーは、アプリケーション開発、データ分析、機械学習、インフラストラクチャのスペシャライゼーション(下記)に応募する資格があります。
認定トレーニング パートナー プログラム
:Global Knowledge 、ROI Training、株式会社トップゲート、QA Learning などの企業は、数千人規模に Google Cloud テクノロジーに関するトレーニングを展開しています。 これらの企業がトレーニングをさらに迅速に展開できるよう支援すると共に、他のトレーニングパートナーをエコシステムに追加できるよう、パートナープログラム内に独自のサービスやニーズをサポートする新しいトラックを導入しました。
パートナーの皆さまは、
Cloud Connect
でこれらのアナウンスの詳細をご覧いただけます。
顧客のイノベーションの拡大
テクニカルパートナーとの取り組みにより、様々なイノベーションが生まれています。今週発表された素晴らしい事例は次のとおりです。
Intel
Skylake
との取り組みに加え、Intel と Google Cloud は、IoT、Kubernetes、TensorFlow を含むいくつかのテクノロジーイニシアチブおよび教育関連の取り組みを開始しています。
Veritas
Veritas はエンタープライズ対応のデータ管理ソリューションを Google Cloud に提供しています。
本日発表
した GCP および G Suite を対象としたストラテジックパートナーシップは、NetBackup、Backup Exec、Enterprise Vault、Enterprise Vault.cloud、および Veritas e との統合により、顧客のストレージコストを削減し、データ管理および情報ガバナンス機能を活用する機会を提供します。
Egnyte
Egnyteは、Google ドキュメントとのインテグレーションを
発表
し、Egnyte Connect環境内からGoogle ドキュメント、シート、スライドを使って共同編集できるようにしました。
Check Point
チェック・ポイントは、パブリック、プライベート、ハイブリッドクラウドに拡張されたクラウドセキュリティを提供するために、クラウドセキュリティソリューションである vSEC を GCP に導入。顧客が独自のデータセンターで実行しているのと同じ多層セキュリティをクラウド上で実現しました。
これらに加えて、今後数日間にわたって、様々なパートナーシップとプロダクトの発表をする予定です。
また 2017 年中に、テクニカルインテグレーションのみならず、ビジネスの成功を支援するためのプログラムを導入する予定です。
パートナーへのコミットメント
私たちのパートナーシップの哲学は、クラウド市場におけるオープン性、革新性、公平性、透明性、そしてパートナーとともに成功を目指すといった一連の法則によって支えられています。 この命題への Google の取り組みが揺らぐことはありません。 私たちは、このエコシステムが、Google やパートナーの成功を促進するだけでなく、顧客がクラウドでビジネスを変革し、次なるものを構築するのに役立つと考えています。
Google Cloud パートナープログラムへの参加の詳細は、
こちら
からご確認ください。
G Suite、サービス開始から 10 周年を迎えました。
2017年2月23日木曜日
Posted by G Suite Japan チーム
2006 年 8 月、米国で開かれたカンファレンスの席上で、Google のエリック・シュミットが「クラウドコンピューティング」の概念を初めて発表しました。「データもプログラムも、クラウドの中にあればいい。必要なのはブラウザとインターネットへのアクセス。手元にあるどんな端末からでも、クラウドの恩恵を受けられる時代になっている。」そして、その半年後にあたる 10 年前の今日、Google は、日本において
Google Apps Premier Edition
(現
G Suite
)の提供を開始しました。今でこそ「クラウド」は当たり前になりましたが、当時はその新しいコンセプトに戸惑われるお客様も多くいらっしゃいました。
多様な働き方の実現のために生まれた G Suite
私たちは、仕事をするすべての人が、わずらわしさから解放され、本来の業務に集中して最高のパフォーマンスを発揮できるよう後押ししたいと考えています。G Suite は、企業向けのクラウド型プロダクティビティスイートとして、この 10 年の間に数々の進化を遂げながら、企業の IT にかかるコストと手間を軽減し、個々の生産性の向上、さらにチームの力を最大化させることに注力してきました。Gmail、ドキュメント、ドライブ、カレンダー、ハングアウトなどのインテリジェントなアプリケーションで、
いつでも、どこでも、どんなデバイスでも仕事がはかどる、
そんなあたらしい新しい働き方を可能にしてきました。
- G Suite 10 年間の歩み -
2007 年 2 月 22 日:Google Apps Premier Edition リリース。容量 10 GB、99.9 % SLA、24 時間電話サポートなどを提供。Google Docs と Sheets も登場。
2009 年 7 月 7 日:Google Apps(Gmail, Google Calendar, Google Docs, Google Talk)がベータから正式リリースへ。
2012 年 3 月 28 日:Google Apps Vault 登場。
2012 年 4 月 24 日:Google ドライブ登場。5 GB のストレージをドライブ用に提供。
2013 年 5 月 13 日:Gmail とドライブのストレージが計 30 GB に拡張。
2014 年 7 月 25 日:Google Apps Unlimited が容量無制限、高度なセキュリティ機能を搭載してリリース。
2016 年 9 月 29 日:G Suite に名称変更、数々の機械学習の機能をリリース。
2017 年 1 月 31 日:エンタープライズビジネスの更なる強化に伴い G Suite Enterprise 登場。
10 年間の軌跡と企業活用の拡大
Google Apps Premier Edition として登場した当初は、一般ユーザー向けの製品として広く認知されていたこともあり、製品への慣れや使いやすさから、主に中小企業や教育機関でご活用いただいていました。その後、機能追加やサポート体制の強化を重ね、2010 年には従業員数 10,000 人を超える大企業へも導入されるようになります。2011 年には、国内大手キャリアと代理店契約を締結し販売体制をさらに強化。この頃から、業務におけるスマートフォン利用が拡大し、導入企業数も急速に増加しました。
企業のクラウド化をさらに加速させたのが、2013 年頃から注目を浴び始めた「働き方改革」です。大企業でのクラウドサービスの検討が本格化し、「見えないところにデータを置くのは不安」とかつておっしゃっていたお客様もクラウドへと大きく舵を切りはじめました。この頃から、導入企業での G Suite の利用法もより多様に変化します。コミュニケーション手段の大半がメールのみだったものが、チャットやビデオ会議を活用し、Google ドライブでのファイル共有が普通になりました。社会や働き方の変化にあわせて G Suite は成長し、現在、世界で 300 万社を超える企業に導入されるまでになりました。
次の 10 年に向けて
G Suite は、日頃使い慣れたツールをビジネスでも安心してお使いいただけるように、常にインフラやセキュリティへの投資を続けてきました。さらに、お使いいただくお客様が、より戦力的かつクリエイティブな仕事に集中できるように、最先端テクノロジーを用いた製品の開発にも注力しています。現在、特に Google が力を入れているのが「マシンインテリジェンス」の活用です。たとえば、先日発表した
Google Cloud Search
は、G Suite 全体を横断的に検索できるだけでなく、機械学習の技術を活用して、会議に必要な資料を先回りして表示します。昨年から今日までに、同様の機械学習を活用したスマートな機能をカレンダーや スライド、スプレッドシート等にも展開しており、今後も、反復作業の軽減、業務の効率化をさらに強力にサポートしていきます。
G Suite は、10 年前も、今も、仕事をする、すべての人の成功を後押しする存在でありたいと考えています。そのためにも、よりよい製品の開発とサポート体制の強化に努めてまいります。
G Suite をご利用いただいているお客様に、心からの感謝を込めて。これからの 10 年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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