2011年7月10日 Posted by ダン チュー, シニア プロダクト マネージャー

あなたが電力会社のコールセンターのオペレーターだったとしましょう。担当地域の北部で送電線も問題が発生し、近隣地域の停電が発生してしまいます。あなたはすばやく送電線の修理担当者を現地に派遣しなければなりませんが、ここからは1時間ぐらいかかる場所です。時間を短縮し素早く復旧させるには、どの修理担当者が近隣地域にいて、どのようにして彼らにその作業と関連情報を通知するのかということが課題になります。

ここで Google Maps Coordinate の登場です。この新しいツールによりビジネスと現場にいる社員とのコミュニケーションが改善します。現在、モバイルワーカーは増え続けており、リアルタイムに位置情報を共有する必要性が増しています。IDCの調査によると、2015年までに 13億人以上がモバイルワーカーとなる(組織の37.2%)*1と言われています。Google のマップとスマートフォンのテクノロジーを組み合わせた Google Maps Coordinate が 組織とジョブの割り当てと、現場スタッフの業務を効率化します。



企業は、Google Maps Coordinate に登録さえすれば、Google Maps Coordinate のウェブとモバイルアプリにアクセスできるようになります。

現場の社員はモバイルアプリをダウンロードし、自分のスマートフォンにインストールすることで以下のことが可能になります。

  • リアルタイムに位置情報を共有 Google Maps Coordinate は Google マップと地理空間情報のインフラの上に構築されています。屋内であっても、正確な位置情報を提供することができます。( Google Maps Coordinate は Google Indoor Maps と連携しています)
  • データの記録 モバイルチームは多くの場合現場で情報を集める必要があります。Google Maps Coordinateは、モバイルチームが収集すべき情報項目を管理者がカスタマイズ可能で、計測値からコンタクト先の詳細まで情報を収集できます。

一方、作業の割り当て担当者はオフィスで以下のことができるようになります。

  • チームを組織 Google Maps Coordinate のチームに作業メンバーを追加し、Google Maps Coordinateのウェブまたはモバイルアプリ上で彼らの位置を確認できます。例えば、電力会社の場合、一般家庭用の作業チームと送電線の作業チームをそれぞれ構成することができます。
  • ジョブを管理 簡単にジョブ(作業項目)を作成し、最も近くにいるメンバーに作業を割り当て、しらせることができます。再度送電線の障害が発生した場合には、担当オペレーターは近くにいるメンバーを特定し、すぐに障害調査作業を割り当てることができます
  • 過去のジョブと位置情報 ビジネスにおける決断にはデータが重要な役割を果たします。Google Maps Coordinate があれば、これまでのすべてのジョブやチームの活動状況を位置情報とともに可視化することができます。会社としてどの地域にどれだけの作業員を割り当て採用すればいいのかといったことについて、分析することができます。


どのような企業でも Google Maps Coordinate に登録できます。Google の企業向け Maps&Earth と連携することが可能で、既存システムとも APIで連携することができます。

Google Maps Coordinate にご興味をもっていただけた場合には、Google Enteprise の Maps/Earth の販売代理店にお問い合わせいただくか、こちらからお問い合わせください。また、みなさんの Google Maps Coordinateの活用例や、フィードバックをこちらのEnterprise Google+ pageからいただければ幸いです。

1 IDC, Worldwide Mobile Worker Population 2011-2015 Forecast, Doc #232073, December 2011