Google Cloud Japan 公式ブログ: Google I/O と未来の可能性

Google I/O と未来の可能性

2015年6月5日金曜日

* この投稿は、米国時間 5月29日に、アミットシング (Google Inc. Google for Work 担当社長) によって投稿されたものの抄訳です。毎年恒例のデベロッパーカンファレンス、Google I/O（英語）が盛況のうちに終了しました。このイベントは、次世代を作る、世界中の素晴らしいクリエイティブなデベロッパーコミュニティにスポットライトを当てる機会でもあり、毎年楽しみにしています。Google の製品やツールと、デベロッパーの皆さんへの思いと共に今回焦点を当てたのは、最高のモバイルプラットフォームでインターネットの力を次世代の数十億のユーザーが利用する未来です。そして、マシンラーニングや素晴らしい製品を駆使して大きな問題を解決し、より良い生活をもたらす未来への可能性です。Now on Tap（英語）やまったく新しいフォト（英語）など、興味深い発表が今年のイベントでは多くありました。製品部門の SVP である Sundar Pichai によるキーノート公演（英語）や公式ブログ記事（英語）をまだご覧になっていない場合は、ぜひチェックしてみてください。また、Google+ の Google for Work @ I/O コレクション（英語）では現場の様子を紹介しています。
Google for Work や Google for Education に大きく影響する発表が特に印象的でした。いくつか例を挙げましょう。

Android M: Android の最新リリースでは、バッテリー寿命、アプリケーションのリンクの簡便化、パーミッションの効率化など、多面的にパフォーマンスを向上しました。また、最近リリースされた Android for Work を受け、Android の職場でのモメンタムが増しています。

Firebase: 今年の Google I/O のメインテーマのひとつは、デベロッパーの目標達成を支援するツールを発表することでした。Firebase（英語）を使えば、素晴らしいモバイルアプリケーションやウェブアプリケーションをこれまでになく簡単に作成できます。Firebase はバックエンドのインフラを管理するので、デベロッパーはフロントエンドの改善など、より価値の高い作業に専念することができます。また、ネットワークに接続できない場合のオフライン作業のネイティブサポートや、クラウドや様々なクライアントデバイス間のリアルタイムでの自動同期といった、モバイルアプリにとって重要な機能に対応しています。Firebase はすでに二十万人に近いデベロッパーに使用されており、企業向けを含むモバイルアプリケーションの開発の加速化を支援するでしょう。詳しくは担当チームによる I/O セッション（英語）をご覧ください。

Inbox: 昨年の 10 月に必要な情報を簡単に見つけ出せる新しい形の受信トレイを紹介（英語）しました。その後、3 月には Inbox by Gmail 早期導入プログラムを発表し、Inbox by Gmail をユーザーに試用していただきました。まだ早い段階ではありますが、Google Apps for Work をお使いの方なら誰でも Inbox を使用していただけるように、Google I/O では早期導入プログラムを拡張しました。さらに、携帯電話からでも間違えて送信したメールを取り戻せる送信取り消し機能や、多くのユーザーから要望があったカスタム署名など、メールを効率的に整理するための新しい機能を追加（英語）しました。

Places API for iOS: Places API for Android と同時に iOS 向けのベータ版を 4 月にリリースしましたが、ついに Places API for iOS が公式に使用できるようになりました。こちらは Android 版と同じ機能を持ちます。これで世界中の 1 億にのぼるロケーションを網羅した Google のデータベースを、アプリケーションで利用できます。詳しい情報と利用者の反応については、発表記事（英語）をご覧ください。

Google Expeditions: Expeditions（英語）は新しい教育ツールで、Google Cardboard（英語）を使用してどこにでもバーチャル社会見学に行くことができます。次世代のクリエイターが世界を体験するのには、安価で素晴らしい手段です。

最も有効なテクノロジーとは、使い勝手がよく、どこからでも作業の手助けをしてくれるテクノロジーです。今回発表された「メールの管理への新しいアプローチ」、「パワフルなデベロッパー用ツール」、「Android の新パージョン」は、そのゴールに向けた一歩です。未来は明るく、次にどんな物が姿を現すのか楽しみでなりません。

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