Google 社員の取り組みや働き方について、月に 1 回ご紹介していきます。第 8 回目は、 Google for Work でセールスエンジニアを務める 小林さんにお話を伺いました。
Q. 普段どんなお仕事をされているのですか?
Google for Work のセールスエンジニアとして、企業のお客様に Chrome や Android のデバイスを紹介する役割を担っています。『すべての働く人に Google デバイスを仕事でご活用いただき、仕事がより効率的に進むようご支援させていただくこと』が私の掲げるミッションです。また、日々新しいテクノロジーが出てくる中で、それらを日本のマーケットでどう活かすかを考え提案していくのも重要な活動のひとつです。 私のチームメンバーは世界中にいるので、テレビ会議やメールで密にコミュニケーションを図り連携しています。デバイスチームの合言葉は『 すべてのインターネットに繋がるディスプレイを Google テクノロジーでエンパワーする (力を与える) 』なんです(笑)。
Q. お客様からどのようなご要望をいただきますか?
やはり一番多いのが、コストを削減したいというリクエストです。背景には、昨今の企業における IT システムが複雑になりすぎているという実情があります。高機能・多機能だけを目指してシステムを構築していった結果が複雑性を招き、その複雑性が要因となってコストが膨れ上がってしまっているのです。そこで我々が推し進めているのは、高機能・多機能だけにフォーカスするのではなく、ユーザー視点で “シンプルで効果的に使えること” に主眼を置いた、無駄のない有用性の高いシステムの構築です。
Google Apps の代表的なツールである Gmail の利用者数が世界で 9 億人を超えることからもわかるように、Google for Work の製品は、コンシューマーの世界で親しまれ立証されたテクノロジーを、ビジネス向けに応用しているものが殆どです。つまり、とことんシンプル且つ使い勝手の良さを保ちつつ、ビジネスシーンにも耐えうる信頼性・堅牢性を兼ね備えたサービスになっています。さらに企業努力として、ユーザーの利便性を常に考え日々改善を重ねているので、お客様にも安心してご提供できます。
Q. 働き方を変えたいというお客様に対して、どのような話をしているのでしょうか?
“ 働き方の改革 ” を意識し、いつでもどこでも仕事ができるフレキシブルな 環境の構築を目指す企業が増えてきています。つまり、仕事をする上での社内と社外の垣根が無くなってきている状況下、社内という閉ざされた領域ではなく、クラウドという世界観で IT を考えていただくようにしています。 Google はクラウドサービスを提供している会社なのでノウハウには自信がありますし、 Google 社員も いつでもどこでも 仕事ができるということを実践しています。
また、働き方を変えたいとおっしゃるお客様に対して、複数のデバイスの活用をご紹介しています。業務に即したタブレットの活用や、より効率的に仕事をこなしたいというお客様にマルチデバイスの活用、さらには工場勤務の方などデバイスを持てないユーザー向けの多目的情報配信や広告媒体の表示デバイスとして、サイネージをご紹介することもあります。しかし、デバイスはあくまでも “ 何かをするための ” 入り口です。 幸い Google の場合、デバイス OS だけではなく、Google Apps for Work を始め、地図、検索、広告、クラウドプラットフォームといった多種多様なサービスを携えているので、それらを連携させてひとつのクラウドサービスとしてお届けできることが、Google ならではの世界観でありお客様に提供できる大きな付加価値です。
Q. サイネージのソリューションについて教えてください。
Google の提供するサイネージは、今までの Web の世界と、既存のサイネージの世界をつなげる、新しいWeb インタラクティブシステム、つまり双方向のやりとりを実現するプラットフォームです。一般的に、企業が情報発信やプロモーションを行う手段として Web がありますが、Web はある意味コモディティ化しています。その世界に一石を投じるのが Google のサイネージであり、 Web の世界をサイネージに融合することによって、自分自身でコンテンツを編集したり配信することが可能になりま す。また、ビーコンによってどの位の人がそこでサイネージを見ているのかを分析することもできます。 全てのサービスをクラウドから提供できること、またデバイスのコントロールもクラウドから行うことができるのが特徴で、IoT (Internet of Things) のはしりとも言えます。
6月に開催された Google Atmosphere Tokyo 2015 では、ブランディングビデオ放映や、イベントブースの配置図紹介、インドアマップを使った経路情報の発信、Google Adwords と連携した広告など、サイネージで簡単に様々なコンテンツを配信するという実証実験を行いました。実際にご覧いただいたお客様やパートナー様からの反応も非常に良く、様々なエリアへの導入展開が見込まれています。
Q. 今後どんな事を実現していきたいですか?
サイネージに関して言えば、今後は固定式のサイネージシステムだけではなく、モバイルや移動体など、場所を選ばず情報発信し情報をそこから得るということが活発に行われ、集めたデータを解析しより最適な情報をユーザーに提供できる時代がやって来ると個人的には予測しています。そこで地方創生やオリンピックに向けて、パートナー企業と協業して、サイネージのソリューションを日本全国に展開していきたいと考えています。例えば地方創生では、全国の道の駅などにサイネージ端末を配置し、特産物情報や地域自慢などの情報発信を行って地域や観光客を盛り上げたり、またオリンピックでは、訪日外国人向けに他言語での情報発信や災害情報発信を行うといった支援をしていきたいです。
最後に、個人的な未来像としては、 “ デバイス ” はいずれ無くなっていくものと考えています。デバイスという言葉自体の定義が変わるか、VR (仮想現実) のような世界で人々が活動するのであればデバイスという概念が無形化し、センサーひとつあれば何でもできる時代がやってくると思っています。そういった今後発展するテクノロジーの延長線上で、人々が生活する上での利便性向上やより先進的な働き方への支援に携わっていけたらと考えています。
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編集後記
小林さんの著書は以下からご覧いただけます。
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本シリーズのバックナンバーは以下よりご覧ください。
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