Japan 公式ブログ
Google の企業向けソリューションに関する公式な情報やユーザーの事例などを、いち早く皆さんにお届けします。
ビーサイズ株式会社の導入事例 : BoT が人に代わって見守る、位置情報見守りサービス
2017年12月20日水曜日
家電ベンチャーのビーサイズ株式会社は、2017 年 4 月に位置情報を活用して子供を見守る AI ロボット「GPS BoT」をリリース。 GPS だけでなく、携帯電話基地局や周辺の WiFi アクセスポイントから、より正確な位置情報を特定するとともに、Google Maps APIs で使いやすい UI/UX を実現。リーズナブルな価格もあいまって発売開始から半年間で 5,000 回線を超え、さらに成長を加速させています。この GPS BoT 開発にあたってGoogle Maps APIs をどのように活用したか、ビーサイズ株式会社代表の八木さんにお話をお伺いしました。
ビーサイズ株式会社
代表/デザインエンジニア
八木啓太さん
■ 利用しているサービス
Google Maps APIs
■
ビーサイズ株式会社
ギリシャ哲学において、学問・道徳・芸術の追求目標として、人間の理想とされる「真・善・美」。この言葉を理想とするモノづくりを手がけるべく、 2011 年 9 月に設立された家電ベンチャー。社名は、3 つの概念の頭文字 “B” “si”“ze”から命名。目下、BoT により人々の生活を察して暮らしをサポートするプラットフォームを開発しており、その第 1 号のサービスとして「GPS BoT」をリリースした。
Geolocation API を採用し、複数の測位エンジンで位置を特定
2017 年 4 月、テレビ番組で紹介されて人気に火がついた見守りサービス「GPS BoT」。人気の秘密は、生活に安心をもたらす UX にあります。保護者が遠隔で子供を見守るのでなく、BoT が子供を見守り、何かあれば教えてくれるという UX は顧客から高く評価されています。シンプルで簡単、高い見守り性能をもちながら、リーズナブルで明瞭会計(端末 5,800 円、月額 480 円・定額通信料含む)であることもあいまって、口コミで急拡大しているといいます。
「GPS BoT」は、5cm×5cm×1.9cm の BoT 端末と内蔵セルラー回線、クラウド、スマートフォンアプリで構成。BoT 端末は、一般的な GPS 電波に加え、周辺の WiFi アクセスポイントの電波や、携帯基地局の電波もセンシングしてクラウド上で位置を特定する「高精度トリプル測位エンジン」を搭載。これにより、GPS 電波の届かない屋内や地下の位置特定も可能としました。日本中をカバーする携帯電話回線に自動接続するので、BoT 端末を子供のランドセルなどに入れるだけで、どこにいても現在地を一定間隔で発信し続けます。保護者のスマホアプリでは、Google マップ上に子供の現在位置を数分に 1 度の間隔で表示。移動経路も一目でわかります。本製品がこれまでの見守りサービスと大きく異なるのは、保護者が子供の位置をいちいち手動で呼び出す必要がなく、常にクラウドで位置を把握し続けているということ。その行動ログから、自宅や学校、いつも通る通学路など、生活パターンを学習し、自動的に特定します。登下校や帰宅などの通知はもちろん、いつもの経路から外れているなど、異常検知も実装中とのこと。
「本サービスは、保護者に代わって BoT が自動でお子様を見守ることを前提に開発しました。そもそも保護者としては子供が安全であってほしいだけで、常時、見張っていたいわけではありません。誤解を恐れずに言えば、“見守らなくてもいい”サービスこそ私たちが実現させたいことなのです。BoT がお子様につきそい、保護者に代わって見守る。そういうサービスを目指して開発しました。」(八木さん)
みまもりロボット GPS BoT
ユーザーが Google マップの UI/UX に馴染んでいることが大切
同社が Google Maps APIs を採用した理由を、八木さんは次のように説明します。
「大きく 2 つあります。1 つは、Google マップには圧倒的に多くのユーザーがいて、 UI/UX に馴染んでいること。採用する側にはとてもメリットになります。もう 1 つは、
Geolocation API
の存在です。」
Geolocation API は、モバイル端末が検出する携帯電話の基地局や WiFi ノードの情報に基づいて、その位置と精度半径を返す API。「GPS BoT の Geolocation エンジンは 3-4 種類を検討しましたが、Google のものが規模的にも最も信頼性があると判断しました。」
さらに、ストリートビューの機能を活用して子供がどんなところにいるのかを確認できることも保護者にとって一つの安心材料となっているようです。そのほか、Google Maps JavaScript API と Google Maps Android API/Google Maps SDK for iOS を利用しています。
「主なユーザーは、ママやパパなどの保護者。ギークに向けたガジェットではないため、できるだけ“テクノロジー感”を意識させず誰でも簡単に使えるものにすることにこだわりました。これらの API を裏側で活用し高い機能を実現する一方で、それを感じさせない自然な UI/UX が実現できたと自負しています。」
本システムは、Google Maps APIs 関連の開発に数多くの実績を有する株式会社ゴーガに協力を要請。「ゴーガさんの位置情報サービスに関する知見のおかげで、優れた UX の実現ができました。」と八木さんは評価します。
ユーザーが難なく使いこなせると高評価
本サービス開発の最大の課題は、位置を特定する精度と頻度でした。「測位精度の高さは至上命題として、サービスリリース後も日々改善を続けています。BoT 端末の内部ソフトウェア、サーバーサイド、スマホアプリをそれぞれアップデートし、ノイズ除去フィルタや補正アルゴリズムを精緻化するなど『高精度トリプル測位エンジン』のチューニングを続けています。」
測位頻度は、最短で 1 分に 1 度。見守りサービスとしては圧倒的な高頻度を実現しています。一方で、測位を行うほどに BoT 端末のバッテリーを消費することになり、バッテリーの持ち時間とのトレードオフになります。このため、状況を判断し、必要性に応じて動的に頻度を変えるなど、見守り性能とバッテリーの持ちのバランスを最適化しており、改良もすすめています。本サービスの顧客からの声も多数寄せられるといいます。
「『これまで使っていたサービスに比べて、子供がどこにいたかがすぐ分かる』ですとか、『駅や学校についたことなども通知してくれるため、安心して送り出せる』『忙しいなかでも状況がわかり生活に安心が加わった。大変重宝している』といったお声をいただきます。作り手冥利に尽き、大変光栄でうれしいですね。ある事例では、子供が学校に行ったのにアプリに移動がないと思ったら、BoT 端末をご自宅に忘れていた。GPS BoT が安心を支えてくれていたことを改めて感じた。など、期せずして本サービスの有効性が確認できたというケースもありました。」
子供が下校したタイミングがわかることで、保護者が途中で出迎えるといった使われ方もされているといいます。
Google マップに関しては、ユーザーは難なく使いこなしているようで、まさに文句なしの太鼓判だと八木さんは評価しています。リリース後から、学校や自治体、法人などから「複数端末を一元みまもりしたい」という要望が多数寄せられているとのこと。「現在、Web 版の一元管理 SaaS を開発しています。」と八木さん。また、新 BoT サービスとして、屋内で高齢者を見守る BoT や、営業車などの車載用 BoT などの開発を進めています。
「例えば車載用 BoT の場合、車は車道を走るため、Google Maps Roads API が活用できます。より正確に移動経路をトレースしたり、目的地までの到着予測や渋滞予想などにも活用が見込めます。運転や航行に関するオートレポーティングや自動車の管理保守などにも活用できます。」また「IoT/AI の活用を進化させることで、半歩先の未来を予測して機会を捉えたり、注意を促したりできます。 BoT が、頼りになる相棒のように、人生や事業を支える存在となるよう育てたいですね。」(八木さん) 同社のサービスがどう発展するか、楽しみです。
(左)Google マップで、子供の位置を見守り
(右)Google マップのストリートビューで、子供の移動している状況を確認
(子供が実際に移動している画像ではありません)
ビーサイズ株式会社の導入事例 PDF は
こちら
をご覧ください。
その他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
株式会社ディンプスの導入事例:激変するネット負荷、予測困難なオンラインゲームのバックエンドをキッチリ支える
2017年11月20日月曜日
家庭用ゲーム機においても「オンライン対応」が当たり前の時代。しかしオンラインゆえにユーザーのトラフィックは予測困難で、バックエンドシステムには従来以上の柔軟性や高性能が求められます。今回「Google Cloud Platform」を採用することで、厳しい条件のバックエンドを、高性能、高可用かつ低コストで実現した事例をご紹介します。
■写真左から
株式会社ディンプス
ソフトウェア技術部 次長 兼 ネットワーク技術課 課長
田中 正樹 さん(写真、中央)
シリコンスタジオ株式会社
技術本部 オンライン技術部 リードソフトウェアエンジニア
岡田 正之 さん(写真、左)
シリコンスタジオ株式会社
技術本部 オンライン開発部 テクニカルディレクター
関谷 卓 さん(写真、右)
■ 利用している Google Cloud Platform サービス
Google Compute Engine
、
Cloud Storage
、
Cloud Load Balancing
■
株式会社ディンプス
大手ゲーム会社から独立した開発者たちによって、2000 年に設立。業務用および家庭用コンピュータ ゲームの研究、開発を行う。株主には、国内の著名なゲーム パブリッシャーが名を連ね、さまざまなプラットフォームに向けた、ゲーム、マルチメディア コンテンツの開発を手がける。
独自性を持ち、かつコスト効果の高いサービス実現に必須だったクラウド移行
株式会社バンダイナムコエンターテインメントが販売する、全世界規模での大ヒットゲーム「ドラゴンボール ゼノバース」。2015 年に発売され、悟空などの人気キャラクターと一緒に戦える、ファンにはたまらないゲームです。その続編である「ドラゴンボール ゼノバース 2」は期待の新作で、もちろんオンライン対応。ディンプスは、この両方を開発した実力派の制作会社で、「ゼノバース 2」のオンラインサービスのバックエンドに Google が提供する「Google Cloud Platform」を全面採用しました。
実は、同社は 2000 年の創業当時から、自社が開発するゲームのオンライン対応に着手。2005 年には本格的なオンライン対戦ゲームを運営開始しました。特筆すべきは、このゲームに向けて、独自のオンラインゲーム用サービスを可能にするため、自社にサーバーを設置し他のオンラインゲームとの差別化を図っていたことです。
ディンプスの田中さんは「2005 年当時はクラウドサービスが今ほど一般的ではなかったので、米国から巨大なサーバーを輸入し、オンプレミスで運用をしていました。初期導入や運用のコストも、とても大きかったですね」と当時を振り返ります。
このようにディンプスは自社でオンライン対応のノウハウを蓄積しつつ、一方で、ネットワークとバックエンドシステムに関しては、より高い技術力を持つパートナーとの協力体制を模索していました。そんな中、業界内で定評があったシリコンスタジオ株式会社とパートナーシップを締結。1 作目の「ドラゴンボール ゼノバース」では、オンライン対応に関わる開発や運用について、両社が協力してサービスの提供を行いました。
シリコンスタジオは、バックエンド領域での技術力に加え、自社で運営するデータセンターを持っています。これはネットワークサービスを提供するうえで、コスト面、運用面での大きなメリットです。では、両社が最新作である「ドラゴンボール ゼノバース 2」のバックエンドを、既存のデータセンターを使わず全面的に Google Cloud Platform へと移行した理由は何だったのでしょうか。
それは「コスト」に関する「柔軟性」と圧倒的な「優位性」だったといいます。
オンラインゲームのバックエンドに要求される適正なスペックは、ゲームの仕様やリアルタイムのプレイヤー数、ビジネス戦略などによって常に複雑に変化します。この変化に、合理的なコストで柔軟に対応できるバックエンドを確保するには「オンプレミスからクラウドへの移行は必然だった」と田中さんはいいます。
またシリコンスタジオでは、オンラインゲームの分野において、こうしたニーズが高まっていくことを視野に、2014 年ごろからクラウドサービスの検証や比較検討を始めていました。「ドラゴンボール ゼノバース」は、基本的にはオンプレミスのシステムで運用しつつ、一部を Google Cloud Platform を利用する形で、クラウドの運用実績を積んでいました。クラウドサービスの中から、Google Cloud Platform を選択した理由として、シリコンスタジオの岡田さんは圧倒的な「コスト」の優位性を挙げます。
「これまでオンプレミスでシステムを運用していた実績がありますので、それと同等の性能を IaaS 上のインスタンスで実現できることを基準に、各種クラウドの比較検討を進めました。Google Cloud Platform は、他の著名なサービスと比較して、料金が半額以下になる見込みがあり、それが選択理由のひとつでした。」
また課金体系が、他のサービスと比べてわかりやすい点にも魅力を感じているそうです。
シリコンスタジオの関谷さんは「他のクラウドサービスの場合、ある程度の性能を確実に確保しようとすると、月単位のリザーブ契約となり、コストが増える傾向にあります。一方、Google Cloud Platform では、そうした契約が不要で、かつ使ったリソースの量が増えれば、その量に応じて自動的にボリュームディスカウントがかかる仕組みになっています。われわれの場合には、この仕組みのほうが使い勝手が良いのです」と話します。
コスト面に加え「信頼性」「安定性」も実証-活用範囲の拡大を視野に
運用を開始してからは、コスト面のメリット以外に Google Cloud Platform の特長のひとつである「ライブ マイグレーション」にも大きなメリットを感じているそうです。ライブ マイグレーションは、IaaS 上のインスタンスを止めることなく、Google 側で自動的にインフラ部分のメンテナンスや機能強化を行う仕組みです。
「無停止でのライブ マイグレーションは、一般消費者向けにサービスを提供しているわれわれの立場からは、非常にありがたいです。」(岡田さん)
「加えてライブ マイグレーションは、インフラ部分の性能強化も自動的に行われる点が興味深いですね。われわれの場合、検討段階から現在に至るまで、継続的にオンプレミスと Google Cloud Platform 上のインスタンスとの間で性能比較を行っています。検討を開始した当時は『性能面でクラウドがオンプレミスの物理環境を超えることはない』と考えていたのですが、現時点で既にクラウドのほうがオンプレミスよりも高いパフォーマンスを出せるようになっています。」(関谷さん)
インフラの性能が、Google によって継続的に改善されることは、ユーザーにさまざまなメリットをもたらします。たとえば、稼働中のインスタンスに対し予想外のアクセスが集中しても、ライブ マイグレーションによってインフラ側の性能が上がっていれば、そのままでも十分に対応できる可能性が高まります。逆に、従来と同等のパフォーマンスを得るために必要なインスタンスのコストは相対的に下がっていくため、ユーザーが適宜調整を行えば、ランニングコストを圧縮することも可能です。
「ドラゴンボール ゼノバース 2」での Google Cloud Platform 全面採用を経て、両社では、今後さらにその活用範囲を拡大していくことも検討しているそうです。
© バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション © BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
「ゼノバース 2 では、オンプレミスで動かしていた前作のシステムを、そのまますべてクラウドに移行することを目標に構築しました。移行という部分は大成功でしたが、これだけではまだ Google Cloud Platform の本当の力を引き出せていないと思っています。ワールドワイドに展開するタイトルにおいては、コンテンツ配信を高速化するためにエッジロケーション(世界各地に設置された Google 専用ネットワークへの接続ポイント)を効果的に使えないかとか、プレイヤーデータ管理の仕組みとして分散データベースである『Cloud Spanner』を活用できないかなど、今後のタイトル開発では検討していきたいです。」(田中さん)
「Google Cloud Platform のマネージドサービスや、 PaaS である『App Engine』などについて、既に機能検証や、実案件への導入を始めつつあります。最新の機能についても、随時、検証や評価を進めながら、ニーズに応じて最適な部分に Google の技術を取り入れたいと思っています。さらに使い勝手の良いサービスに進化させていってほしいですね。」(関谷さん)
両社では、これまでの運用を通じ、技術的な問題に対する Google の対応にも信頼を感じているとのこと。加えて今後の活用レベルの向上にも期待に応えてくれるという感触を得ているようです。
ドラゴンボール ゼノバース 2
発売元:株式会社バンダイナムコ エンターテインメント
株式会社ディンプスの導入事例
PDF
はこちらをご覧ください。
GCP のその他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
セールスフォース・ドットコム との新たな戦略的パートナーシップで、クラウドのパワーを世界の企業に
2017年11月8日水曜日
※この投稿は、米国時間 2017 年 11 月 6 日に
Keyword に投稿
されたものの抄訳です。
Google は、お客様が行うクラウドへの投資に対しメリットを最大限に引き出せるよう、パートナーシップを重視しています。その一環として、よりスマートなコラボレーション エクスペリエンスをお客様に提供することを目的に、Google Cloud および
Google Analytics
との懸け橋となる
戦略的パートナーシップ
を セールスフォース・ドットコム と結びました。これにより、お客様のマーケティングや営業データを、より意味のある洞察やビジネスの成功のために活用できるクラウドネイティブなサービスを提供します。
今回の発表におけるポイントは、 Google Cloud の機能が最大限に活かされている点です。セールスフォース・ドットコムは、プロダクティビティやメッセージングツールとして
G Suite
を推奨しています。また、自社の国際的なインフラ展開の中でも
Google Cloud Platform
( GCP )を主力サービスに活用していく考えです。
私たちは、クラウド ネイティブな独自のコラボレーション プラットフォームを提供するため、Salesforce CRM と G Suite を接続する新しい連携機能の開発において、緊密に協力しています。この連携機能は、お客様が Gmail やスプレッドシート、カレンダー、ドライブ、ドキュメント、ハングアウト Meet を利用しながら、有益なカスタマー インテリジェンスを Salesforce から直接引き出すことを可能にします。
Salesforce Lightning for Gmail :
Gmail 内にある適切な Salesforce CRM データや、お客様とのやりとりを Salesforce から直接引き出すことで、お客様に対してこれまで以上に迅速なサービスを提供します。優先順位の高い E メールを特定し、メール内容に基づいて次にすべきことを提案します。
Salesforce Lightning for Google Sheets :
Salesforce 内の任意の場所に Google スプレッドシートを埋め込めます。シングル クリックで Salesforce レコードまたはレポートからデータを新しいスプレッドシートに取り込みます。このデータは自動的に双方向で更新されます。これにより、誰もが最新の情報にアクセスできます。
Quip Live Apps for Google Drive and Google Calendar :
Quip Live AppsがGoogleドライブやカレンダーと連携するようになることで、情報へのアクセスがよりコラボレーティブになり、クラウド環境をよりオープンに活用していくことができるようになります。また、QuipからGoogleドライブの各種ファイル(ドキュメント、スライド、スプレッドシート)やカレンダーを埋め込むことも可能になります。Quip と G Suite の新たな組み合わせにより、従来のイントラネットコンテンツサービスよりも進化した活用方法を実現します。
Salesforce for Hangouts Meet :
ハングアウト Meet のインターフェースからSalesforce CRM のお客様やアカウント情報、サービス履歴などを直接参照することができます。これらの情報はビデオ会議を使った営業活動や顧客対応をする際に強力なインサイトとして活用することができます。
これらの新しい連携機能を多くのお客様にご利用いただけるよう、一定の基準を満たす Salesforce のお客様に最長で 1 年間、G Suite を無料で提供します。詳細はこちらの
サイト
をご参照ください。
今回の取組みにより、より多くの企業がクラウドを活用し、本パートナーシップが実現するソリューションが、新たな体験を生み出すことを祈っています。実際に、Google Cloud チームでは、 Salesforce CRM を積極的に利用しています。
Lightning for Gmail やカレンダーとドライブとの統合などの一部の連携機能は、すでに提供を開始しており、すぐにもお使いいただけます。より高度な連携機能は 2018 年以降に提供開始を予定しています。
オンプレミス環境と GCP を連携した新しいハイブリッド クラウド ソリューションを Cisco と共同で提供
2017年11月2日木曜日
* この投稿は米国時間 10 月 25 日、Google Cloud の Head of Global Technology Partners である Nan Boden によって投稿されたもの(投稿は
こちら
)の抄訳です。
Google はこの度、お客様のハイブリッド環境におけるアジリティとセキュリティの向上を目的に、 Cisco が提供するオンプレミス環境と GCP を連携したクラウド ソリューションの提供をするためのパートナーシップを結びました。これにより一元的なアプリケーションの開発と管理が可能となります。
私たちは Cisco と共に、ワークロードを開発、実行、保護、モニタリングするためのソリューションを提供します。これにより、お客様は投資を最大限に活かしながらも、各社のペースでクラウドへの移行を計画し、ベンダー ロックインも回避できます。さらに、クラウドでも、オンプレミスでも、同じ開発者ツール、ランタイム、運用環境で新しいアプリケーションを一貫して開発できるようになります。
このハイブリッド環境の要は、オープンソース プラットフォームの Kubernetes と
Istio
です。Kubernetes による管理とオーケストレーションにより、オンプレミス アプリケーションのモダナイゼーションを加速します。オンプレミスでは、Cisco のハイパーコンバージド プラットフォームである
Cisco HyperFlex
が、セキュリティおよび利用ポリシーを強化する管理ツールに加え、Kubernetes およびコンテナにクラウド対応ソリューションを提供します。
さらに Google では、
Cisco Private Cloud Infrastructure
と Google のマネージド Kubernetes サービスである
Google Container Engine
の両方において、一貫した Kubernetes 環境を提供するべく、Cisco と協力していきます。これにより、お客様は任意の管理ツール、ソフトウェア、ハイパーバイザ、OS 環境で、一度コードを書けば、それをどこにでもデプロイでき、クラウド ロックインされる心配もありません。また、オンプレミス ワークロードを
Google Cloud Platform
(GCP)の機械学習やスケーラブルなデータベース、データ ウェアハウジング等のサービスに接続する クラウド サービス ブローカ も提供します。
Istio は、私たちがパートナーと共に今年初めに
発表
した、コンテナとマイクロサービスに最適化されたオープンソース技術ですが、Istio により、開発者はポリシー駆動のコントローラを利用して、サービスのスケーラブルな接続、セキュリティ保護、発見、管理を実現できます。Istio を使えば、サービスを実行するコードに変更を加えることなく、デプロイされたサービスのネットワーク メッシュを作成し、負荷分散、サービス間認証、モニタリングといった機能を容易に組み込むことができます。このように、Istio は開発者によるポータビリティの高い新しいサービスの実装を容易にするとともに、それらのサービスを一元的に管理、構成する独立したポリシー ベースのプラットフォームを実現します。
今回のソリューションは、オンプレミス インフラストラクチャの改良とクラウドへの拡張を可能にし、これまで困難だった企業における運用課題に対処することを目指しています。この取組みでは、Cisco 製品のネットワークとセキュリティのポリシーおよび構成の拡張や、ハイブリッド クラウド環境全体にわたるアプリケーションの挙動のモニタリングなどの優れた機能を活用することができます。
活用例
既存のオンプレミス サービス
アプリケーション開発者は、クラウドに移行していないオンプレミスにある既存システムにロックインされているデータを利用しながら、顧客リーチの拡大を図る最新サービスを構築できます。このソリューションは、最新の API で通信を行う Google Cloud 上のサービスを利用して既存のオンプレミス システムを拡張します。アプリケーション開発者は、Google の API 管理プラットフォームである
Apigee
を経由して迅速かつ安全にレガシー システムにアクセスできます。これにより企業は既存のオンプレミス投資の価値を維持しながら、自社のペースでクラウドの活用を進めることができます。
ハイブリッド サービス
お客様は、Cisco Private Cloud Infrastructure を使用して Kubernetes ベースのコンテナ クラスタをデプロイし、管理できます。GCP サービス カタログにより、リモート サービスを利用するようにアプリケーションを簡単に構成でき、サービスの作成や管理の方法に関する詳しい知識は必要ありません。Istio を使えば、ハイブリッド環境全体にわたってランタイムの指標や運用に関する洞察、サービスの依存関係を示すグラフが得られます。
メリット
利用可能な Google Cloud サービスを、ローカル サービス カタログを使って発見
オンプレミスから Google Cloud サービスへの自動認証
既存のオンプレミス アプリケーションをクラウドに対応させ、継続的に利用
ローカル実行
Container Engine で開発してオンプレミスの本番環境にロールアウトしたり、その逆を行ったりすることができ、アプリケーションのニーズに応じて適切な環境をターゲットにすることで、開発者による変更の迅速なロールアウトや、ハイブリッド環境でのポートや移動が容易なサービスの構築に対するニーズに対応します。
以下の点が可能になります:
単一ツール(Cisco Cloud Center)でワークロードをハイブリッド環境にデプロイ
ステートレス アプリケーションをオンプレミスとクラウドの双方に柔軟に移動
デプロイ パイプラインにネイティブに統合されたマルチクラウド オーケストレーション プラットフォームを利用
ハイブリッド クラウドへのアプリケーションのデプロイ時間を短縮
開発チームと運用チームがエクスペリエンスを共有
既存のオンプレミス サービスの課題と同様に、Istio はランタイムの指標、運用に関する洞察、サービスの依存関係をグラフで表示します。
Cisco - Google のハイブリッド クラウドの使用
Cisco と Google Cloud の連携ソリューションには多くのコンポーネント(ハードウェア、ソフトウェア、クラウド サービス)が含まれます。これらは個々のお客様のニーズに応じてカスタマイズでき、まとめて購入することも個別に購入することも可能です。
Cisco のソフトウェア コンポーネントは、年間サブスクリプション( 契約期間 1 年、3 年、5 年)に基づいてライセンスされます。インフラストラクチャ コンポーネントは永続的に販売予定です。また、Cisco Capital が購入者の個別要件に応じて柔軟な価格オプションを提供します。
Google Cloud サービスは、Google から直接、または認定リセラーから購入できます。料金モデルの詳細は
Google Cloud のページ
と
Apigee のページ
をご覧ください。
Cisco の Technical Assistance Center(TAC)がお客様の総合サポート窓口となり、特定のビジネス ニーズ向けの構成や、開発キットも提供可能です。本ソリューションは 2018 年の前半に一部のお客様に対して限定的に提供され、同年後半に一般提供が開始されます。
本ソリューションの詳細は、
このフォーム
か、Cisco または Google Cloud の担当者にお問い合わせください。
G Suite による会議室
2017年11月1日水曜日
G Suite は、優れたアイデアを活かすツールの構築に注力しています。Google は、チームでアイデアを共有し、具現化させるためには会議は重要であるという考えから、 ハングアウトの進化系としてオフィス向けに
ハングアウト Meet
を提供してきました。Google カレンダーや Google ドライブを併用することで、どこにいてもチームメンバー全員が参加し、コミュニケーションできる状況を実現します。
ただし、こうしたビデオ会議の恩恵も、あらゆる組織が手軽に導入できなければ意味がありません。本日発表する「ハングアウト Meet ハードウェア」は、企業規模に関わらず、高品質のビデオ会議が活用でき、それを効率化させるソフトウェアアップデートも提供します。
ハングアウト Meet ハードウェアの紹介
ハングアウト Meet ハードウェアは、あらゆる形状・広さの空間で高品質のビデオ会議を可能にするコストパフォーマンスの高いキットです。キットには、タッチスクリーンコントローラー、スピーカーマイク、4K センサー搭載 Ultra HDカメラ、ASUS Chromebox の 4 つのコンポーネントが含まれます。
コントローラーには、直感的な操作が可能な最新のタッチスクリーン インターフェースが用いられ、Google カレンダーの予定を素早く確認し、会議に参加することができます。他にもピン・ミュート・PTZ (パン、チルト、ズーム)、電話による参加者の追加、ノート PC から HDMI 経由のスライド表示、Google ドライブへの会議記録の保存
1
もサポートしています。
また、スピーカーマイクはエコーや雑音を除去し、鮮明でクリアな音声を再生します。1 本の配線で最大 5 台のスピーカーをデイジーチェインできるため、広い会議室でもテーブルの上が散らかりません。
ユーザーエクスペリエンスを高めるため精密に設計されており、4K センサー搭載 Ultra HD カメラは 120° の画角で従来カメラではカバーしきれなかった小さな空間でも、会議テーブルに座っている全員を映し出すことができます。さらに、参加者の検出、画像のトリミングとズーム、画面への表示をすべて自動で行います。
Chrome OS 搭載の ASUS Chromebox は、ハングアウト Meet ハードウェアの導入・管理をこれまで以上に容易にします。本体は自動で OTA アップデートが可能で、キット内の他のすべてのコンポーネントにアップデートをプッシュすることで、エンタープライズ水準のセキュリティと信頼性を保ちます。また、リモートデバイスの監視とマネージメントにより、管理者に対する利便性も確保しています。
Google カレンダーを使った会議のスケジュール設定、Google ドライブへの会議記録の録画など、ハングアウト Meet は様々なビデオ会議をこれまで以上に手軽なものにします。
より多くの機能、優れた会議
ユーザー フィードバックに基づき、ハングアウト Meet には以下のアップデートが提供されます。
会議を録画して Google ドライブに保存:
会議に参加できないメンバーがいても問題ありません。会議の録画を Google ドライブに直接保存できるようになりました。ハングアウト Meet ハードウェアキットがない場合でも、Web 版の ハングアウト Meet から数回クリックすることで、会議の様子が保存可能です。
最大 50 人まで参加可能:
最大 50人までの参加者をサポートしています。組織内外のメンバーと定期的な会議を行うグローバル企業では非常に便利です。
新しい機能は本日より順次展開します。ハードウェアキットの価格は
280,000 円(税抜き)
で、日本では 11月中旬よりご購入いただけます。詳細については、
G Suite Web サイト
をご覧ください。
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G Suite エンタープライズ版で利用可能
※この投稿は、米国時間 2017 年 10 月 31 日に
Keyword に投稿
されたものの抄訳です。
日本マクドナルド株式会社の導入事例:店舗情報の更新を 2 週間に 1 度から毎日へ。UI/UX も使いやすく、アクセス数も向上!
2017年10月4日水曜日
日本マクドナルドは、Google Maps APIs を導入してコーポレートサイトおよびスマートフォンアプリの店舗検索サービスを再構築。これにより、より正確な情報をわかりやすくユーザーに提供できるようになった。その結果、ユーザー満足度やアクセス数の向上に結び付いている。
日本マクドナルド株式会社
マーケティング本部デジタルエンゲージメント部
上席部長 渡邉英右さん
■ 利用しているサービス
Google Maps APIs
■
日本マクドナルド株式会社
1971 年 7 月、東京・銀座に第 1 号店をオープン。「お客様と心でつながる、モダン・バーガー・レストラン」をビジョンに、モダンで心地よい店舗環境と最高の QSC(Quality, Service, Cleanliness)そしてバリューを提供するハンバーガー・レストラン・チェーンとして、現在は日本全国に約 2,900 店舗を展開。日本国内においてトップシェアを獲得し続けている。
店舗情報のタイムリーな更新で利便性を劇的に改善
日本全国に約 2,900 店舗(2017 年 7 月現在)を展開している日本マクドナルド。以前より、コーポレートサイトおよびスマートフォンアプリに、店舗の場所や、営業時間などの詳細をお探しのお客様のために地図情報システムを利用した店舗検索機能を提供している。
「マクドナルドの店舗は都会の駅周辺にあると思われがちですが、実は必ずしもそうではありません。駅前に無い場合もありますし、以前は存在していましたが、現在は移転や閉店しているケースもあります。
また、最近は、約 2,100 の店舗で Wi-Fi をご利用いただけることから、当該店舗を探したいというご要望もいただいています。実際にコーポレートサイトに訪問されるユーザーの多くがこの店舗検索機能を利用されており、きわめて重要なものであると位置づけています」とマーケティング本部デジタルエンゲージメント部上席部長の渡邉英右氏は説明する。
さらに同社では、2011 年に Google 検索結果ページに店舗の所在地や営業時間などの情報を掲載できるサービス「Google マイビジネス」を利用し、Google 検索エンジンで店舗情報を検索されるお客様へのデジタル上での顧客体験向上を図ってきた。
ところが、以前に運用していた地図情報システムでは、営業時間などの店舗情報の更新は 2 週間に 1 度しかできなかった。店舗情報は基幹システムに組み込まれ、その更新作業がシステム部門に集約化されていたための措置である。
また、Google マイビジネス を使った更新作業も単独で行う必要があったため、店舗検索ページの更新との二度手間となっていた。このため、Google マイビジネスでの情報の更新が滞りがちとなり、結果としてお客様に最新の情報をお届けできない場合もあった。
「店舗の営業時間がタイムリーに更新されず、『夜中に買いに行ったのに閉店していた』『わざわざ調べてから行ったのに、そこにはお店が無かった』といったお叱りを頂戴してしまったこともありました」と渡邉氏は打ち明ける。
一方、コーポレートサイトとスマートフォンアプリは別々に運用されていたため、両者の間で異なる情報を表示してしまうこともあった。
また、一部のユーザーからはデザインがバラバラで見難いという指摘も受けていた。店舗情報を探す方法には単純な住所からの検索だけでなく「キャンペーン対応店舗一覧」や「Wi-Fi が使える店」などいくつかの種類があったのだが、それぞれの UI の統一感に課題があった。
以上のような状態がユーザー満足を阻害していると判断、同社は再構築を行うことを決める。
世界で最も多くの人に利用されている Google マップに
システム再構築にあたって、利用する地図情報サービスを選定。それまで利用していたものと Google Maps APIs を比較検討した。
「費用面ではほとんど差がなく、すんなりと Google Maps APIs に決まりました」と渡邉氏。決め手となったのはユーザーが使い慣れているかどうか。その点、Google マップは世界で最も多くの人に利用されている地図サービスである。近年、来日する外国人観光客が急増し、今後も増えることが見込まれている。母国でも慣れ親しんでいるマクドナルドの店舗を探す可能性は高いので、母国語でも使える店舗検索機能の提供はインバウンド対応策として不可欠と考えられた。また、Google マイビジネスの API も公開されており、プログラム的な方法で Google マイビジネス と連携し情報を更新することができるようになったことも大きかった。
なお、Google Maps APIs を導入した店舗検索機能のリニューアルは 2016 年 8 月初旬であったが、ちょうどこの時期に、同社は「Pokémon GO」とのコラボレーションをスタートさせる。これは約 2,500 店舗内に“ポケストップ”、約 400 店舗内に“ジム” と呼ばれる同ゲームの拠点が実装されることで、大人気となった同ゲームのユーザーを店舗に呼び込もうというキャンペーンだ。このプロモーションにより店舗へ多くのお客様が訪れてシステム要員が多忙となった影響もあり、店舗検索機能のリニューアルオープンは 1~2 週間ずれ込んでしまったという。しかしこのアクシデントも無事に乗り越えて、順調に導入作業は進んだ。
「今回の改修を手がけていただいた株式会社ゴーガ様には、当方の複雑な仕様やスケジュールに柔軟に対応していただけました。完成したシステムの品質も文句なしで、素晴らしいと感じています」と渡邉氏は高く評価する。
手間やコストを大幅削減、使い勝手の向上へ
今回のリニューアルに際し、マクドナルドのバックエンドシステムも同時に改修された。従来システムでは人手をかけていた店舗情報の抽出や更新したい情報の目視チェックなどを完全に自動化。当該作業を省力化し、2 週間に 1 回程度の更新を毎日実施できるようにした。リニューアルオープン後は、店舗情報を毎日更新できるようになり、間違った情報が掲載されてしまった際も速やかに修正できるようになった。また、従来別々に管理していたコーポレートサイトとスマートフォンアプリの情報リソースも一本化し、加えて、Google マイビジネス API 連携で、Google マイビジネスの情報も毎日更新。双方で異なる情報が表示されるという事態も一掃する。
さらに、複数の店舗検索画面のデザインを統一した上で、「FREE Wi-Fi」「24 時間営業」「ドライブスルー」「客席 100 席以上」「朝マック」といった絞り込み検索機能も強化し、利用者の使い勝手を向上させた。
「システム刷新前に頂戴していたお客様からの問い合わせ等は激減しました。これだけでもお客様満足度は上がったのではないかと見ています」と渡邉氏。更新作業が簡素化したことで、急なキャンペーン企画にも 30 分程度で即対応できるようになるといった機動力の向上も見逃せない。 さらに、Google Maps APIs 導入後の店舗情報画面のページビューも 10% 以上アップし、活用度合が上がっている。
「レストランビジネスを手がける当社は、お客様に様々な店内体験を楽しんでいただくことが極めて重要な営業戦略となります。これを弊社では、「Fun Place to Go」と言っております。マクドナルドの店舗が「Fun」な場所であり、お客様にはそれを目的として店舗へ足を運んでいただきたいという想いです。そこで、どのような店内体験ができるのかを事前にお伝えする方法として、この店舗検索機能をもっと活用していきたいと考えています」と渡邉氏は結んだ。
日本マクドナルドの導入事例 PDF は
こちら
をご覧ください。
その他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
Cloud OnAir - 2017 年 10 月 5 日(木)LIVE 放送開始のお知らせ
2017年9月20日水曜日
Google Cloud について学べる Cloud OnAir 放送を開始します!
Cloud OnAir
は、Google Cloud の製品についてわかりやすく解説し、最新の情報などいち早く皆様にお伝えする Online LIVE 番組です。LIVE 中には、ページ上で皆様の疑問にすぐお答えする Q&A も実施しますので、わからない事や疑問に思ってる事などを、ぜひ GCP エキスパートに聞いてみてください。
隔週の木曜日 18:00 - 19:00 に放送し、各回 Google Cloud のエンジニアがトピックを設け、Google Cloud の最新情報を交えて解説していきます。
記念すべき第 1 回目は、Google Cloud Platform の概要や Google Cloud のビジョンなどをお話します。Google Cloud Platform の製品で何ができるのか? 何がビジネスに役立つのかなど、分かりやすくポイントを交えながらご紹介していきます。
第 1 回目 10 月 5 日(木)以降は、毎回違うテーマで放送いたします。詳しくは
登録ページ
をご覧ください。
お申し込みは
こちら
株式会社オープンハウスの導入事例動画:G Suite、Google Cloud Platform の導入で、劇的なデジタルトランスフォーメーションとコストダウンを実現
2017年9月13日水曜日
東京 23 区と名古屋エリアを中心に不動産業を展開する
株式会社オープンハウス
。同社は 2015 年 3 月に社内 ICT システムの大幅刷新を実施。オンプレミスから G Suite への移行は、経営陣の意思決定から 70 日というわずかな期間で全社員にスムーズに展開を完了。同時に全社員にモバイル端末を持たせることで、“モバイルファースト” に大きく舵を切りました。
Google ドライブで情報共有の最適化を行い、営業資料や申請書・稟議書の電子化を実施し、
これまで調査から意思決定までおよそ 2 週間かかっていた業務が、最短 2 日程度になるなど事業スピードが格段に向上
し、劇的なデジタルトランスフォーメーションを実現。
G Suite 導入の効果を実感し、同社が次に取り組んだのが来たる “AI の時代” を見据えての Google Cloud Platform への移行。オンプレミスへの投資を取りやめ、同社の ICT 環境をクラウド化させていく道を選びました。
営業車約 400 台をすべて IoT 化しデータを蓄積、あらゆる情報と潜在顧客データを紐付けてデータを格納するなど活用を進めています。最終目標は人工知能(AI)を活用し、営業スキルの底上げを狙い、分析を進め将来的には新しいビジネスへの発展も視野に入れているそうです。
G Suite と GCP の導入により、働き方の改善はさることながら一人あたりの月額単価が
約 20 %ほどのコスト削減
に成功している、同社 最高情報責任者(CIO)田口 慶二さんの インタビューをご覧ください。
株式会社オープンハウスの
導入事例 PDF
も合わせてご覧ください。
Google Cloud Next ‘17 in Tokyo セッション登壇動画:
使ってみて初めてわかる GCP の魅力 〜 コンデナスト・ジャパン様/オープンハウス様 〜
GCP のその他の導入事例は
こちら
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J.フロント リテイリング株式会社・YKK AP 株式会社の導入事例動画:ワークスタイル変革のために大手企業が G Suite を導入した理由とは
2017年9月12日火曜日
大丸や松坂屋などの百貨店を舞台にしたホールディング会社である
J.フロント リテイリング株式会社
は、今後、小売業事業を中心としたマルチリテイラーから、新たな領域拡大に一歩踏み込んだ ”マルチサービスリテイラー” へと転換をはかろうとしています。
顧客に対して「暮らし方」「楽しみ方」の両面から、新たな価値を提供するべく、”くらしの「あたらしい幸せ」を発明する”というグループビジョンを設定。
従業員は発明体質に変わるという大きな目標を持ち、スピードアップ、コラボレーション、イノベーションが鍵であるとし、山積する課題をツールを活用することで解消するため、
G Suite
を選択したと同社 経営戦略統括部 グループ経営戦略 ICT 新規事業担当 土屋 真弓さんは言います。
また、住空間を創造する建築用プロダクツを取り扱い AP 事業を担う
YKK AP 株式会社
。同社が抱える大きな課題であるデジタルトランスフォーメーションを実現するため G Suite を採用。自社で抱える各種ツールの運用によりファイルサーバー、メール、電子掲示板に情報が散在しているため、情報の再活用が困難な状況にあったと言います。
フルクラウド構成サービスの G Suite の導入により運用のコストを最小化することに成功。
また課題であった情報の再活用も「
Google Cloud Search
を使いクラウド上に統合管理した情報を横断検索することで、セキュアにかつオープンに、レスポンスよく必要な情報にアクセスすることができ、
日々のストレスや業務工数が大幅に削減されるでしょう。
そして効率的なコミュニケーションを実現し、その分の時間を戦略や改革へ費やしていきたいと考えています」と同社 IT 統括部 ソリューションアーキテクト齋藤 充宏さんは語ります。
ワークスタイル変革や、IT 運用コスト削減を掲げ、クラウド移行を進める J.フロント リテイリング株式会社・YKK AP 株式会社 のインタビューをご覧ください。
Google Cloud Next ‘17 in Tokyo セッション登壇動画:
G Suite は他社サービスとどう違うのか ?〜大手企業の G Suite 採用理由を実際にご紹介〜
G Suite のその他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の導入事例:BigQuery の導入でデータサイエンティストが “価値ある仕事” に集中できるように
2017年8月17日木曜日
ソニーネットワークコミュニケーションズと言えば、インターネットプロバイダ(ISP)事業「So-net」が有名ですが、実は、ソニー製品・サービスのクラウド・アプリ開発・運用でも大きな役割を果たしています。そんな同社のデータ分析に、今、Google Cloud Platform(GCP)が活躍。80:20ルールなど、同社が抱えていた悩みを、GCP が、BigQuery がどのように解決したのかを聞いてきました。
■ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
クラウド&アプリ事業部門 クラウド開発運用部 2 課 課長
川田 雅人氏
■ 利用している Google Cloud Platform サービス
BigQuery
、
Cloud Dataflow
、
Cloud Pub/Sub
、
Container Engine
など
■
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
1995 年 11 月、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社として設立。翌年から『So-net』として ISP(Internet Service Provider)業務を開始。現在は、ISP 事業のほか、法人向けのクラウドを軸にした IT ソリューションや、インテグレーション事業など、多彩な事業を展開。クラウド&アプリ事業部門ではソニー製テレビ向けアプリ『Video & TV SideView』など、ソニー製品・サービスに対するクラウド開発・運用や、アプリケーション開発を行っている。
脱「80:20 ルール」に向けて GCP を導入
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 クラウド&アプリ事業部門は、ソニー製品・サービスに対するクラウド開発・運用や、アプリケーション開発を行う部署。データビジネスの生産性を向上させるために、そこで得られたビッグデータを活用しデータ分析を通じて、製品・サービス内容や、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させることも大きな役割の 1 つとなっています。
「こうしたデータの分析をおよそ 4 年前から本格化させているのですが、オンラインサービスやアプリの普及に比例して、月間 100 億レコードを超えるまでに増え続けているデータ量をしっかり分析できる環境作りが急務となっていました。データの質・量を増やしつつもクエリは速くすることでデータ運用を効率化し、価値ある分析業務に集中できる仕組みを構築することによって、ビジネスの PDCA サイクルのパフォーマンス向上を図りました。さらに、データサイエンティストが満足する分析環境であるだけでなく、彼ら以外のビジネス担当者などにも分析業務のすそ野を広げていくことが、ビジネス基盤としての必要条件ととらえ、チャレンジしたいと考えていました。」
と、語るのはクラウド&アプリ事業部門クラウド開発運用部 2 課 課長の川田 雅人さん。ちなみにそれまで同社では、他社クラウドプラットフォーム上で、Hive や Spark などといったビッグデータ処理ツールを利用していたのですが、その環境では「80:20ルール」の呪縛から逃れれないことも問題になっていたと川田さんは語ります。
「データ分析の業務において問題となる 80:20 ルールとは、作業時間の 8 割が分析ではなく、その準備に割かれてしまう状況のこと。データを集めたり、それを変換・加工したりする前準備にほとんどの時間を費やしてしまい、価値のあることには 2 割の時間しか割けていないんです。データ分析チームは、データサイエンティスト、データエンジニア、ビジネス担当から構成されています。私自身、データエンジニアとして長らく、この問題に悩まされていたのですが、マネージドサービスである BigQuery が、我々をこうした準備やインスタンスの容量・性能設計業務から開放、運用にパラダイムシフトをもたらしてくれました。」(川田さん)
この成功を受けて同社では、データの効率的運用や処理時間の短縮、そして費用削減などを目的に、2016 年より GCP を本格導入。BigQuery を中心に、Cloud Dataflow や Cloud Pub/Sub、そして、Google Container Engine(GKE)などといった Google のテクノロジーを駆使して、複数アプリ・サービスの商用データ分析基盤を構築します。
「これはいわゆるプライベート DMP(Data Management Platform)なのですが、ユーザセントリックに分析し理解すること、セグメントを作りビジネスに活用すること、これらの目的のために、必要な全てのデータは BigQuery に投入し管理します。BigQuery の安価なストレージとクエリ課金モデルによって、目的に必要なボリュームのあるデータを躊躇なく扱えています。データをシンプルに 1 つの場所に入れられることで、データ管理、分析、集計、BI(Business Intelligence) ツールも含めて環境が一元化され、データ分析チームの作業効率は大きく向上。高速で、必要なデータをすぐに取り出せる BigQuery だからこそ実現できたと考えています。」(川田さん)
GCP の成長が、我々のビジネスも成長させていく
また、マネジメントサービスを導入したことで、これまで頭を悩ませていた監視・メンテナンス業務からデータ分析チームが開放されたということも大きかったそう。雑事に謀殺されず、データの利用や、データ構造の最適化に注力できるようになったことも大きな変化だったと川田さんは言います。
「BigQuery の強みは、GCP 内外に保存された生データをどんどん投げ込んでいけることなんですが、それでは最高のパフォーマンスは引き出せません。やはり目的に合わせてデータ構造を最適化する必要があるんです。これについては今年 3 月にサンフランシスコで行われた Google Cloud Next '17 でも熱い議論が交わされていましたね。我々の場合、BigQuery 内のストレージに、ほぼ生の蓄積データとそれぞれの目的に特化したデータマート層、その間に分析しやすく結合・変換・補完などがされている中間層といったデータ構造を導入することで効率性、生産性を高めています。これによって専門的なデータサイエンティストが最高のパフォーマンスを引き出せるようにしたほか、簡単な SQL なら書けるというマーケターにとっても使いやすい環境を構築することができました。」(川田さん)
そしてもう 1 つの工夫としてクエリ開発&実行フレームワークも構築。クエリとスケジュール、出力先を指定できる簡単なテンプレートを作ることによって、その中身をデータサイエンティストが自在にカスタマイズできるのはもちろん、SQL を少し書けるという程度の人がフォーマットをほんの少しだけチューニングして使うということもできるようにしました。これによって、誰でも簡単に、分析結果をすぐに商用サービスに適用できるようにしているそうです。
今後の展望としては、
Cloud Datalab
や、
Cloud ML
(Machine Learning)などといった機械学習系のフレームワークとの連携を既に始めているほか、現在は非公開ベータ版として提供されている次世代のインテリジェントデータサービス
Cloud Dataprep
による、さらなる省力化にも期待しているという川田さん。
「今、我々の業務が、GCP に支えられているという実感があります。GCP が成長すると我々のビジネスも成長していくのです。これからもぜひ一緒に進化していきたいですね。」(川田さん)
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の導入事例 PDF は
こちら
をご覧ください。
GCP のその他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
合同会社コンデナスト・ジャパンの導入事例: 注目記事へのアクセス集中をものともしない堅牢なコンテンツ配信環境を Google Cloud Platform で実現
2017年8月4日金曜日
コンデナストは、最高のクオリティのコンテンツを提供するプレミア メディア カンパニー。日本法人となる合同会社コンデナスト・ジャパンは、『VOGUE JAPAN』や『GQ JAPAN』『WIRED』などのメディア・ブランドを展開しています。そんな同社が昨年末に、Web メディアの半数を Google Cloud Platform (GCP) に移行。その背景を聞いてきました。
■写真左から
合同会社コンデナスト・ジャパン
バックエンド・エンジニア 井上 貴弘氏
CTO 仁礼 英銘氏
データ・アナリティクス データ・アナリスト 大坪 弘典氏
■利用している Google Cloud Platform サービス
Google Compute Engine
、
BigQuery
など
■
合同会社コンデナスト・ジャパン
VOGUE GIRL 公式サイト
WIRED 公式サイト
コンデナストは、業界をリードするプリント、デジタル、動画コンテンツにより、多くのオーディエンスを惹きつけている。日本では、コンデナスト・ジャパンによって 1999 年 7 月に創刊した『VOGUE JAPAN』をはじめ、『GQ JAPAN』『WIRED』『VOGUE GIRL』『VOGUE Wedding』などのメディア・ブランドを展開している。
欲しかったのは急激なトラフィック増をものともしない強力なインフラ
多くの出版社がそうであるよう、コンデナスト・ジャパンも Web 展開にも積極的で、多数のオンラインメディアを展開中。そのうち「WIRED」と「VOGUE GIRL」の公式サイトを、2016 年末より Google Cloud Platform(GCP)上で稼働させています。その導入前夜を、同社 CTO(最高技術責任者)の仁礼 英銘さんは、こうふり返ります。
「より多くの読者に読んでもらうことを目的とするメディアのサイトは、さまざまな Web サービスの中でも、とりわけ負荷がかかりやすく、また、その増減が激しいという問題があります。記事を公開した直後はそれほどでもなかったのが、SNS などで拡散された瞬間にドカッと負荷がかかってしまうんですね。昨年夏に私が CTO に就任した時には、そのトラフィックを受け止められるインフラの構築が急務となっていました。」(仁礼さん)
それまで、コンデナスト・ジャパンでは、同社の 4 つの Web メディアを全てオンプレミス環境で運用していたのですが、年々増加するアクセス(VOGUE GIRL 1800 万 PV /月, WIRED 1400万 PV / 月)を支え続けることは難しく、その限界が近いことは明らかでした。そこで、仁礼さんはクラウドへの全面移行を決定し、さまざまなクラウドプラットフォームを検討、最終的に GCP を選択します。
「GCP を選んだ最大の理由は、急激な負荷上昇があった際に、最も素早くスケールしてくれるのが GCP だったからです。また、検討を開始した時期に、東京リージョンがオープンしたということも大きかったですね。そして、何より料金が安い。いわゆる “
継続利用割引
” の仕組みが柔軟で使いやすかったのが好印象でした。他社のそれは、1 年先までの利用をコミットしなければならないなど、変化の激しいメディアの世界になじまないものが多かったんです。」(仁礼さん)
そして昨年末から GCP への移行が順次スタート。まずは「VOGUE GIRL」を、続いて「WIRED」を GCP に移行させました。移行に際して、トラブルはなかったのか、移行作業を主導したバックエンド・エンジニアの井上 貴弘さんは次のように語ってくれました。
「実は『VOGUE GIRL』の時は、自分たちだけで移行作業を行なったのですが、ノウハウが全くなかったため、GCP のパフォーマンスを上手く引き出せないということがありました。そこで、Google さんに、GCP に関する豊富なノウハウをお持ちの Google 認定パートナーさんをご紹介いただき、以降は、二人三脚というかたちで作業を進めています。おかげで、現在は安定して稼働するようになりました。」(井上さん)
そして導入から約半年が経過した現在、その成果をコンデナスト・ジャパンはどのように評価しているのでしょうか?
「『VOGUE GIRL』の人気コンテンツに『しいたけ占い』というものがあります。毎週月曜日の朝に公開するのですが、これが夕方から夜にかけて、通常時の 10 倍以上の負荷を呼び込むんです。オンプレミスであれば、サーバーハードを追加投資し、待機させておかないと到底耐えられない負荷なのですが、GCP はこれを難なくさばいてくれます。以前、テレビに紹介された時に、なんと 150 倍ものトラフィックを記録したことがあったのですが、GCP はそれにも耐えてくれました。期待以上のパフォーマンスに満足しています。」(仁礼さん)
「もう1つの『WIRED』の場合は、ニュースサイトや SNS からの突発的な流入が多いのですが、GCP はそうした急激なアクセス向上にもしっかり耐えてくれるのがうれしいですね。もちろん、今後もチューニングは続けていき、より多くのアクセスがあっても快適に動作するようにしていきたいと考えています。」(井上さん)
BigQuery を活用して顧客動向をより詳細に分析したい
そして、コンデナスト・ジャパンでは、GCP をもう 1 つ、アクセス状況の統計的な分析に利用するプロジェクトも推進中。これまで同社ではアクセス解析を Google アナリティクスを使って行なっていたのですが、より正確な分析を行なうために BigQuery の活用を検討・研究中なのだそうです。
「Google アナリティクスでは、どうしてもセッション単位の分析しかできず、ユーザーの趣味嗜好などがはっきりとはわかりませんでした。我々のメディアは、こだわりを持つ層に向けたものなので、一般的なサイトよりも詳細な分析が必要。そこで、バッチ処理でアクセスログを BigQuery に転送・解析し、より正確なユーザー動向を分析できるようにしたいと考えています。」
そう語るのは、同社データ・アナリストの大坪 弘典さん。プロジェクトはまだ始まったばかりだそうですが、計画の第 1 ステップではどのように読者が定着していくのかを分析して、それを編集にフィードバック、第 2 ステップでは、レコメンデーションを内部だけでなく、広告など外部の誘導にも使っていきたいとしています。
「こうした処理をボタン 1 つで行なえるようになるのが、GCP のすごいところ。前職時代に、オンプレミス環境や他のクラウドプラットフォームで、同じようなことを凄まじい工数をかけてやろうとしているのを見ていたので、感心しました。この導入のしやすさは素晴らしいと思います。」(大坪さん)
「今後はレコメンデーションをさらに強化していくため、他の API と連携させて、サービスを拡充していきたいと考えています。こうしたことは他のクラウドプラットフォームでもできるのですが、GCP なら、ダッシュボードを見てもわかるように、チェックボックス 1 つで Compute Engine 上のインスタンスと各種 Cloud API との権限設定ができるなど、インテグレーションがスムーズにできるようになっています。我々が使っているのは、GCP という大きなプラットフォームのまだごく一部。今後も、これらをしっかり活用・統合していきたいと考えています。」(仁礼さん)
合同会社コンデナスト・ジャパンの導入事例 PDF は
こちら
をご覧ください。
GCP のその他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
みんな集まれ!Maps コーナー:Google Maps API のよくある質問集
2017年7月28日金曜日
本日のテーマ
:Google Maps API のよくある質問集
概要
:Google Maps API についてよく聞かれる質問にお答えします。
ひーちゃん
:みなさん、まっぷす先生の後明です。久々の登場です。夏本番となりましたね。さて、6 月 14 日と 15 日、Google Cloud Next Tokyo というイベントにおいて、「
地図を表示させるだけではない、Google Maps API の知られざる底力
」というテーマで講演を行いました。Google マップの発展の歴史をふりかえるとともに、Google Cloud Platform を活用した「ロケーションインテリジェンス」に向けた取り組みも紹介させていただきました。当日は、立ち見も含めて大勢の方にご来場いただき、Google Maps API に関してするどい質問をたくさんいただきました。そこで、今回は「Google Maps API のよくある質問集 」をテーマにお届けします。
Google Maps API ってどんな機能を提供するのですか?
ひーちゃん
:Google マップは普段から使っていて良く知っているけれど、Google Maps API が何をするものなのかをあまりご存知ではないお客様から聞かれる質問です。マルさん、この質問に対する答えはいかがでしょうか?
マルさん
:Google Maps API は地図をカスタマイズするためのさまざまな機能を提供する API 群です。「群」という表現の通り、複数の API から構成されていて、全部で 17 種類あります。複数地点間の最適ルートを見つける API、施設や有名スポットの情報を検索する API 、標高を求める API、地下や屋内のように GPS が使えない場所でも位置情報を検出する API などです。個々の API の紹介は「
みんな集まれ!Maps コーナー:Google Maps API とは?
」にまとめているので、ご覧ください。
ひーちゃん
:「利用料金はかかりますか?」これも良くいただく質問ですね。
マルさん
:Google Maps API には大きく分けると 2 種類の料金プランがあります。「標準プラン」と「プレミアムプラン」です。標準プランは基本的には無償で利用でき、予め定められた使用上限を超過した場合のみ課金されます。プレミアムプランは有料ウェブサイト、社内向けウェブサイト、動態管理(アセットトラッキング)アプリなどでの利用を対象としており、技術サポートや SLA(サービスレベルアグリーメント)を提供します。なお、動画シリーズ「
Google Maps API についてお答えします- 第1回 Google Maps API とは?
」で、これらのプランの違いを詳しく説明しています。
[まっぷす先生 紹介]
まっぷす先生マルさん
こと 丸山 智康 は、Geospatial Solution Architect として Google Maps APIs を活用した企業向けソリューションの構築を支援する傍ら、ブログや YouTube 動画を通じて技術情報をわかりやすく解説する「まっぷす先生」として活動しています。
まっぷす先生ひーちゃん
こと、Google Maps Sales Account Manager 後明 寿枝 のミッションは「ビジネス分野において位置情報にまつわる情報を整理して、人々がアクセスできて使えるようにすること」。お客様のご利用イメージがより具体的になるようなヒントをデモを交えてご紹介しています。
ここでも使われている Google Maps API
ひーちゃん
:Google Maps API がビジネスでどのように利用されているかという質問も良くいただきますね。ビジネス活用事例はどこを見ると良いでしょうか?
マルさん
:Google Maps API のビジネス活用事例は、
導入事例サイト
をご覧ください。Google Maps API の導入の背景や目的、ソリューションの概要、どの API を利用しているか、導入効果などが簡潔にまとめられています。国内のみならず海外の先進事例もご覧いただけます。また、
Google Cloud Japan 公式ブログ
では、国内事例を中心に詳しく紹介しています。
導入事例サイト
ひーちゃん
:業種やソリューション別で絞り込んで見ることができるんですね。ところで、「Google Maps API の使い方に踏み込んだ解説が欲しい」という質問も時々いただきますが、いかがでしょうか?
マルさん
:Google Maps API の使い方まで踏み込んだ解説となりますと、動画シリーズ「
Google Maps API についてお答えします
」がおすすめです。第 3 回と第 4 回では、店舗検索という利用例をテーマにして、どの API が使われているかを解説しています。利用者の現在位置に基づいて周辺の店舗を探したり、最寄り駅から指定した店舗までの移動経路を求めるために Google Maps API がどのように使われているかを知ることができます。
さらに、同シリーズの第 5 回では、タクシーの配車サービスをサポートするモバイルアプリケーションを取り上げています。このアプリでは、利用者の近くにいる車を検索し表示したり、複数のお客様からの配車リクエストから待ち時間などを加味して効率よく配車するために、Google Places API、Google Maps Distance Matrix API 、Google Maps Directions API を利用しており、その仕組みを解説しています。
ひーちゃん
:なるほど。それぞれの API がどのように使われているかがわかりやすく紹介されているわけですね。
裏技ならぬこんな使い方もできる Google Maps API
ひーちゃん
:タクシーの配車サービスのようにリアルタイムで位置情報を活用する事例が最近増えていますよね。「人の位置や移動状況をリアルタイムで把握したい場合はどうすれば良いですか?」こういった質問もいただきます。
マルさん
:スマートフォンのようなモバイル端末から位置情報を把握することになりますね。ただし、屋内であったり高層ビルの何階にいるのかといったことを検出したい場合、GPS が使えないとか、GPS の情報だけでは正確な位置を把握できないことがあります。Geolocation API は、携帯電話の基地局や WiFi ノードの情報に基づいて端末の位置を推定する機能を提供します。動画シリーズ「
教えて Google Maps API(中級編)
」の第 1 回でこの Geolocation API を解説しています。
なお、この動画シリーズでは、この他に Places API、Directions API、Distance Matrix API、Roads API の特徴や使い方を解説しています。道路の渋滞予測情報を利用して最適なルート検索をしたい、移動距離を正確に把握したい方は必見です。
ひーちゃん
:開発者の方から「Google Maps API を使う上で注意すべき点があれば教えてください。」という質問も良くいただきますね
マルさん
:Google Maps API の技術情報は、
developers.google.com/maps
に集約されています。各 API のリファレンス、サンプル、チュートリアルなどがまとまっています。サンプルは、ソースコードも提供されています。たとえば、地図の上に Google マップのデータレイヤを使って、マーカやポリゴン等をオーバーレイ表示したり、住所や検索語句のオートコンプリートといった機能など、実際にどのような動きをするかを容易に試すことができます。実際にアプリやサービスを開発される場合は、これらの技術情報が大変参考になると思います。
もう少し踏み込んだ実践的なテクニックは、動画シリーズの第 6 回で、
Google Maps JavaScript API
を利用する際の 3 つのテクニックとして紹介しています。地図上の日本語表記の設定方法、標準の基本マップの表示方法をカスタマイズする方法、さらに、Google Maps API の設定情報を確認する方法です。
裏技ならぬこんな使い方もできる Google Maps API
ひーちゃん
:ちょっとこれまでの流れとは違うのですが、「Google マップに表示される電話番号が間違っていることがあります。どうすれば変更できますか?」こういった質問もいただきますね。
マルさん
:電話番号に限らず Google マップに表示される場所の情報を編集する場合、
Google マイビジネス
をご利用ください。Google マップ以外にも Google が提供するさまざまなサービスでビジネスや組織などの情報を表示し、管理するため無料ツールです。ウェブサイト、営業時間、あるいは住所やマーカーの位置が違っている場合、
こちらの手順
に従って修正内容を申請してください。
ひーちゃん
:マルさん、ありがとうございます。さて、先日、Google Cloud Next Tokyo のセッション動画を公開しました。Google Maps API に関連するセッションは以下の 2 つとなります。こちらもぜひご覧ください。
地図を表示させるだけではない、Google Maps API の知られざる底力
Google Maps ビジネス事例:位置情報の有効活用で変わる生活
Google Maps API に関する最新のニュースやサービスの更新情報、イベントへの招待などの配信をご希望のかたは、
こちらのページ
(最後の方)よりご登録ください。
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の [お問い合わせ] 欄から、お気軽にお問い合わせください。
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