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[GCP] 忘れられないビジュアル エフェクトを - Framestore は Google Compute Engine を使い、デザイナーの創造性を開放
2014年11月28日金曜日
今回のゲストブログは、
Framestore
の CTO である Steve MacPherson 氏です。Framestore はロンドンに本社があるビジュアル・エフェクト プロダクションファームで、アカデミー賞、バフタ賞、カンヌライオンズを何度も受賞しています。そのビジュアル・エフェクトは、”Avatar(邦題:アバター)”、”Gravity(邦題:ゼロ・グラビティ)”、”gardians of the Galaxy(邦題:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)”といった映画で見ることができます。
“Gravity” を見たことがあるなら、スペーストラベルや無重力の描写を楽しんでもらえたかと思います。このようなビジュアル エフェクトには、膨大な過程と労力を費やしているのですが、同時に大量のコンピューティング パワーも使うことになります。そのピークは、広告やフィルム スタジオで実施している複数のプロジェクトの描画処理が一斉に行われるときで、15,000 個ものインテル コアに相当する処理能力を費やしています。このピーク時の性能を見極めてプロジェクト毎にリソース配分をすること、それが生産ラインの維持に重要となるわけです。課題は常に、リソースの需要とキャパシティとが釣り合わないときに起こり(概ね期日へのストレスが最大化しているときです)、期日という動かすことのできない要素がある中で、期間内にクライアントの求めるクリエイティブを実現することに集中しなければなりません。
これまでは、その対策はいつでもひとつの単純なシナリオに行き着きます:追加の機材を買うことです。スペース、冷却能力、または電力を使いきれないマシーンルームの構築などできない、これは設計における私の教訓です。”バブル化していく処理能力負荷” は、最近のスタジオ映画の規模や、同じ施設で平行して複数の映画を撮影すること、その両面から発生している、ピーク予測における課題です。完了したら需要は減るので、次の期日まで、余分なキャパシティを持つことにもなるわけです。
そのような状況でしたが、
Google Compute Engine
を利用し、未使用のリソースを、各チームが抱える要件と経済的な状況に応じて調整できるようになりました。Google Compute Engine を使い始め、ネットワークを構築したその日のうちには、イメージの作成も終えています。
Framestore では、以前から利用しているレンダーキュー マネージャーをベースに、fQ というジョブサブミッション システムを自社構築して利用しています。fQ は複数の異なる種類のジョブを、そのときに利用可能なレンダリングノードに正確に分配できる、とてつもなく効率的なシステムです。レンダーファーム全体のキャパシティの 95% を維持します。
バックエンドに Google Compute Engine を使ってからは、ピーク期間に発生していた作業を削減できるようになり、別のことに使えるようになりました。ファームの負荷が削減した分を、作業の優先順位付けに充て、スケジュール通りに進行しながらも、より良い成果を生み出すことへ集中できる、これは制作にもスタジオとの信頼の維持にも素晴らしいことです。
イメージやビジュアル・エフェクトの作成には、多くのイテレーションを実施し、その中で、小さなテクニカルな微調整を行い、レンダー ファームにサブミットし、検証します。以前のように、高負荷時にも全てのレンダリングを社内で実施し、ファームのキャパシティが最大にまで達していたら、クリエイティブチームは、サブミットした結果がわかるまで一日以上またなければなりません。これがストレスを招き、どれを優先させるべきかで引き起こる管理上のオーバヘッドを生じさせます。
Google Compute Engine をワークフローに組み込み、社内のキャパシティをスタジオワークに向けることで、新しいイテレーションの結果が直ぐにわかり、クリエイティブチームは、思うがままの創造性を発揮できます。
結果:ボトルネックの最小化、創造力の増加と高い予測可能性、言うまでもないことですが、買わなくてすんだコアで約 20 万ポンドを節約。いつでも使えるコンピューティング パーワーによって、今まさに、最大のプロジェクトのプロダクションの最終ステージまで辿り着くことができました。今年か来年、”Dracula Untold(邦題:ドラキュラ ZERO)” や “Jupiter Ascending(邦題:ジュピター)” といった映画を見に行くことがあったら、私たちの手元にある全てのコンピューティング パワーを駆使して作られた、ビジュアル・エフェクトを観ることになるでしょう。
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