Google Maps APIs を使ってライドシェアリングへ:ニュージーランド Chariot 社の例
2016年3月25日金曜日
[この記事はニュージーランドでライドシェア事業を手がける Chariot 社の共同創業者 Dr. Thomas Kiefer による Google for Work Official Blog の記事 " Chariot connects New Zealand drivers and passengers in new ride-sharing app, using Google Maps" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
編集者注: 輸送業界の Airbnb を目指す Chariot 社は、ドライビングコストの削減と渋滞緩和のため、車の空きシートをレンタルするライドシェアを広めようとしています。 ...Read More
編集者注: 輸送業界の Airbnb を目指す Chariot 社は、ドライビングコストの削減と渋滞緩和のため、車の空きシートをレンタルするライドシェアを広めようとしています。 ...Read More
[この記事はニュージーランドでライドシェア事業を手がける Chariot 社の共同創業者 Dr. Thomas Kiefer による Google for Work Official Blog の記事 "Chariot connects New Zealand drivers and passengers in new ride-sharing app, using Google Maps" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
編集者注: 輸送業界の Airbnb を目指す Chariot 社は、ドライビングコストの削減と渋滞緩和のため、車の空きシートをレンタルするライドシェアを広めようとしています。
ニュージーランドの大都市は、毎年のように「世界で最も渋滞がひどい都市」ランキングに名前を連ねています。ニュージーランド人は車の運転が大好きなのです。しかし、その車の座席の 80% は人が乗っておらず、空席のままとなっています。この空席を、交通の足を必要としている人に提供することができたらどうなるだろうと考えました。車を運転する人と空席を探している人を手頃な料金で結びつけることができたら、素晴らしいことになるのではないでしょうか? そこで生まれたのが、ライドシェアリングアプリ、Chariot です。
Google Maps APIs を利用して開発したアプリケーションは、あらゆる種類のライドシェアリング(都市間の長距離移動から日常の通勤、街中のごく短いドライブまで)をカバーします。乗客は、燃料代などのドライバーにかかる費用のみを支払います。利用者のニーズに応じたライドシェアリングを実現する経由地点のマッチングアルゴリズムの設計には、何か月も要しました。そして、ドライバーや乗客が利用可能なオプションを参照できるようにするために地図が必要だということになったとき、私たちは迷わず Google Maps APIs を選びました。
アプリを起動し、ライドシェアの開始地点と終了地点、希望する乗車時刻と料金を入力して検索を実行すると、条件に一致するシェアリングパートナーのリストが表示されます。リストに表示されている料金は、Google Maps APIs によって算出された距離と、地域ごとの料金レートに基づいて計算されたものです。リストをクリックすると、個々のシェアリングルートの地図を表示することができます。長距離を移動する場合、希望経路と重なっている複数のリクエストを取得することで、A 地点で最初の乗客を乗せ、B 地点で次の乗客を拾い、その後 1 人目を降ろしてまた新しい乗客を乗せて…といったことも可能です。こうしたライドシェアリングによって、ドライバーは自分の車の空席を有効活用でき、乗客は移動手段の選択肢を増やすことができるのです。
このアプリでは、 Geocoding API を用いて、ドライバーや乗客がリクエストした地点の緯度・経度を求めます。そして、Directions API を利用して推奨ルートを探し出し、乗客を乗せる地点の候補を示すポリラインというものに変換します。このポリラインから、ルートに応じた適切な乗客をドライバーに紹介することができるのです。また、住所入力には Places API も活用し、オートコンプリートを実現しています。
Chariot 社のような新興企業にとって、頼りになるビジネスパートナーを見つけることが重要です。Chariot 社は OniGroup 社の多大な協力のもとでこのアプリを開発しました。小さな IT チームがすべての API を適切に連携させることができたのは、Google と OniGroup の協力を得られたおかげです。Google Maps APIs から提供されるデータの精度は確かなものであり、信頼性の高いテクノロジーを利用していることで投資家からも高い評価を得ています。Chariot 社が開発したアプリと Google Maps APIs の力がライドシェアリングに変革をもたらしたことが広く知られるようになれば、Chariot 社の考える「Drive Change」というビジョンに多くの人が賛同してくれることでしょう。そう遠くない未来に、世界中の道路で「Drive Change」を起こすことができるはずです。
編集者注: 輸送業界の Airbnb を目指す Chariot 社は、ドライビングコストの削減と渋滞緩和のため、車の空きシートをレンタルするライドシェアを広めようとしています。
ニュージーランドの大都市は、毎年のように「世界で最も渋滞がひどい都市」ランキングに名前を連ねています。ニュージーランド人は車の運転が大好きなのです。しかし、その車の座席の 80% は人が乗っておらず、空席のままとなっています。この空席を、交通の足を必要としている人に提供することができたらどうなるだろうと考えました。車を運転する人と空席を探している人を手頃な料金で結びつけることができたら、素晴らしいことになるのではないでしょうか? そこで生まれたのが、ライドシェアリングアプリ、Chariot です。
Google Maps APIs を利用して開発したアプリケーションは、あらゆる種類のライドシェアリング(都市間の長距離移動から日常の通勤、街中のごく短いドライブまで)をカバーします。乗客は、燃料代などのドライバーにかかる費用のみを支払います。利用者のニーズに応じたライドシェアリングを実現する経由地点のマッチングアルゴリズムの設計には、何か月も要しました。そして、ドライバーや乗客が利用可能なオプションを参照できるようにするために地図が必要だということになったとき、私たちは迷わず Google Maps APIs を選びました。
アプリを起動し、ライドシェアの開始地点と終了地点、希望する乗車時刻と料金を入力して検索を実行すると、条件に一致するシェアリングパートナーのリストが表示されます。リストに表示されている料金は、Google Maps APIs によって算出された距離と、地域ごとの料金レートに基づいて計算されたものです。リストをクリックすると、個々のシェアリングルートの地図を表示することができます。長距離を移動する場合、希望経路と重なっている複数のリクエストを取得することで、A 地点で最初の乗客を乗せ、B 地点で次の乗客を拾い、その後 1 人目を降ろしてまた新しい乗客を乗せて…といったことも可能です。こうしたライドシェアリングによって、ドライバーは自分の車の空席を有効活用でき、乗客は移動手段の選択肢を増やすことができるのです。
このアプリでは、 Geocoding API を用いて、ドライバーや乗客がリクエストした地点の緯度・経度を求めます。そして、Directions API を利用して推奨ルートを探し出し、乗客を乗せる地点の候補を示すポリラインというものに変換します。このポリラインから、ルートに応じた適切な乗客をドライバーに紹介することができるのです。また、住所入力には Places API も活用し、オートコンプリートを実現しています。
Chariot 社のような新興企業にとって、頼りになるビジネスパートナーを見つけることが重要です。Chariot 社は OniGroup 社の多大な協力のもとでこのアプリを開発しました。小さな IT チームがすべての API を適切に連携させることができたのは、Google と OniGroup の協力を得られたおかげです。Google Maps APIs から提供されるデータの精度は確かなものであり、信頼性の高いテクノロジーを利用していることで投資家からも高い評価を得ています。Chariot 社が開発したアプリと Google Maps APIs の力がライドシェアリングに変革をもたらしたことが広く知られるようになれば、Chariot 社の考える「Drive Change」というビジョンに多くの人が賛同してくれることでしょう。そう遠くない未来に、世界中の道路で「Drive Change」を起こすことができるはずです。