Google Maps for Work で店舗検索を刷新、アクセス件数 150% 増に貢献
2016年1月29日金曜日
ファミリーレストラン「デニーズ」などのレストランチェーンを展開する、株式会社セブン&アイ・フードシステムズ。スマートフォン(スマホ)ユーザーの拡大を機に「デニーズ」のホームページをリニューアルするとともに、 店舗検索サービスに Google Maps for Work を導入し、再構築しました。これにより、格段に利便性を向上させ、アクセス数も150%増(再構築前の 2.5 倍)という成果を上げています ...Read More
ファミリーレストラン「デニーズ」などのレストランチェーンを展開する、株式会社セブン&アイ・フードシステムズ。スマートフォン(スマホ)ユーザーの拡大を機に「デニーズ」のホームページをリニューアルするとともに、店舗検索サービスに Google Maps for Work を導入し、再構築しました。これにより、格段に利便性を向上させ、アクセス数も150%増(再構築前の 2.5 倍)という成果を上げています。
リニューアル前の「デニーズ」の公式サイトは、完全にパソコンでの閲覧を前提に構築されたものでした。
「スマホが普及していることはもちろん認識していましたが、自社のホームページがスマホに対応しているかどうかまでなかなか意識が及ばずにいました。ところが、調べてみると 70 % 近い人がスマホでアクセスしていることが判明したのです。しかし、スマホにも最適化されるデザインにしていなかったので、スマホでは使いづらい状態でした。そこで、全面的にリニューアルすることにしたのです」と話す販売促進部総括マネジャーの瀬戸昭広氏。
また、リニューアル前はメニューや店舗の紹介から会社案内までが網羅された、狙いの不鮮明なものでした。そこで「リニューアルにあたり、社内でホームページは何のためにあるのかといった議論を行いました」(執行役員販売促進部長の日比浩介氏)
議論の結果、ホームページは「デニーズ」を利用する顧客のためという位置づけにし、まずは商品であるメニューをクローズアップさせることにしました。
「その次に、その料理はどこで食べられるのか、という順番で店舗情報を充実させることにしました。さらに、スマホで店を探そうとすると、都道府県レベルから入力しなければならず、目的の店に辿り着くのに 3 ~ 4 クリックの操作が必要でした。夜の屋外では画面の小さなスマホではその操作もやりづらく、改善の必要性を強く感じましたね」(瀬戸氏)
「『地図が操作しづらい』『店を探しにくい』といったクレームが、お客様から月に 1 ~ 2 件は寄せられていました。この数だけを見ると少ないように思えますが、陰にはおそらく 10 倍、100 倍のサイレントマジョリティがいたと思います」(日比氏)
瀬戸氏らは、スマホで最も使われている地図情報システムが Google マップであることを確認し、「使い勝手の良さは広く認知されていることを再認識した」と言います。唯一の懸案であった導入コストは想定の枠内に収めることができ、2014 年 6 月、Google Maps for Work などの導入を決定。「デニーズ」の公式アプリ「デニモバクラブ」でも同じ地図情報システムを連携させるための技術的な調整にやや時間がかかったものの、順調に同年 11 月、リニューアルされたホームページの公開となりました。
Google Maps for Work の導入で、GPS との連動によりユーザーがいる最寄のデニーズ店舗を即座に表示できるようになり、これで、新メニュー情報を見て「食べたい」と感じたユーザーを即座に店舗に誘導できる機能が整いました。リニューアル後、新メニューを公開すると 4~5% ほどアクセスが増え、地図がクリックされる件数も増えたと言います。
「このリニューアルは着実に来店の動機づけに結びついていると思います。リニューアル前にあった『使いづらい』といったクレームもゼロになりました」と日比氏。瀬戸氏も、次のように補足します。
「各店舗をよく巡回している弊社社長が『新しいホームページの地図は素晴らしい』と会議などの場で何度も口にしていました(笑)。リニューアル前から店舗情報を調べる際にホームページをよく使っていたので、その違いが鮮明に分かったのだと思います」
また、各店舗別にそれぞれの店舗スタッフが自分で情報を更新できる仕組みを導入したので、頻繁に行われる店舗改装時の閉店情報などもキメ細かく表示できるようになったと言います。
「それまでは、ホームページの更新を制作会社に依頼しなければならず、1~2 日かかっていましたが、リニューアル後は自分たちで数分でできるようになりました。この改善効果も大きいですね」(瀬戸氏)
この結果、アクセス件数は 150%増。「ホームページ全体のリニューアル効果にもよりますが、とりわけ地図の使い勝手の向上が大きな要因であると捉えています」(日比氏)
今後は、地図を活用したスタンプラリーのような販促イベントを展開したり、Google Maps for Work を「デニーズ」以外の店舗検索サービスにも利用していく予定という。
「さらに、Google インドアビュー を導入して個店の PR も検討したいと考えています」と日比氏は結びました。
事例PDFはこちらをご参照ください。 (取材日 2015年12月)
「店が探しにくい」とのクレームが発生
リニューアル前の「デニーズ」の公式サイトは、完全にパソコンでの閲覧を前提に構築されたものでした。
「スマホが普及していることはもちろん認識していましたが、自社のホームページがスマホに対応しているかどうかまでなかなか意識が及ばずにいました。ところが、調べてみると 70 % 近い人がスマホでアクセスしていることが判明したのです。しかし、スマホにも最適化されるデザインにしていなかったので、スマホでは使いづらい状態でした。そこで、全面的にリニューアルすることにしたのです」と話す販売促進部総括マネジャーの瀬戸昭広氏。
また、リニューアル前はメニューや店舗の紹介から会社案内までが網羅された、狙いの不鮮明なものでした。そこで「リニューアルにあたり、社内でホームページは何のためにあるのかといった議論を行いました」(執行役員販売促進部長の日比浩介氏)
議論の結果、ホームページは「デニーズ」を利用する顧客のためという位置づけにし、まずは商品であるメニューをクローズアップさせることにしました。
「その次に、その料理はどこで食べられるのか、という順番で店舗情報を充実させることにしました。さらに、スマホで店を探そうとすると、都道府県レベルから入力しなければならず、目的の店に辿り着くのに 3 ~ 4 クリックの操作が必要でした。夜の屋外では画面の小さなスマホではその操作もやりづらく、改善の必要性を強く感じましたね」(瀬戸氏)
「『地図が操作しづらい』『店を探しにくい』といったクレームが、お客様から月に 1 ~ 2 件は寄せられていました。この数だけを見ると少ないように思えますが、陰にはおそらく 10 倍、100 倍のサイレントマジョリティがいたと思います」(日比氏)
最も使われている Google マップ一つに絞る
瀬戸氏らは、スマホで最も使われている地図情報システムが Google マップであることを確認し、「使い勝手の良さは広く認知されていることを再認識した」と言います。唯一の懸案であった導入コストは想定の枠内に収めることができ、2014 年 6 月、Google Maps for Work などの導入を決定。「デニーズ」の公式アプリ「デニモバクラブ」でも同じ地図情報システムを連携させるための技術的な調整にやや時間がかかったものの、順調に同年 11 月、リニューアルされたホームページの公開となりました。
クレームがゼロに。アクセス数 150% 増に寄与
Google Maps for Work の導入で、GPS との連動によりユーザーがいる最寄のデニーズ店舗を即座に表示できるようになり、これで、新メニュー情報を見て「食べたい」と感じたユーザーを即座に店舗に誘導できる機能が整いました。リニューアル後、新メニューを公開すると 4~5% ほどアクセスが増え、地図がクリックされる件数も増えたと言います。
「このリニューアルは着実に来店の動機づけに結びついていると思います。リニューアル前にあった『使いづらい』といったクレームもゼロになりました」と日比氏。瀬戸氏も、次のように補足します。
「各店舗をよく巡回している弊社社長が『新しいホームページの地図は素晴らしい』と会議などの場で何度も口にしていました(笑)。リニューアル前から店舗情報を調べる際にホームページをよく使っていたので、その違いが鮮明に分かったのだと思います」
また、各店舗別にそれぞれの店舗スタッフが自分で情報を更新できる仕組みを導入したので、頻繁に行われる店舗改装時の閉店情報などもキメ細かく表示できるようになったと言います。
「それまでは、ホームページの更新を制作会社に依頼しなければならず、1~2 日かかっていましたが、リニューアル後は自分たちで数分でできるようになりました。この改善効果も大きいですね」(瀬戸氏)
この結果、アクセス件数は 150%増。「ホームページ全体のリニューアル効果にもよりますが、とりわけ地図の使い勝手の向上が大きな要因であると捉えています」(日比氏)
今後は、地図を活用したスタンプラリーのような販促イベントを展開したり、Google Maps for Work を「デニーズ」以外の店舗検索サービスにも利用していく予定という。
「さらに、Google インドアビュー を導入して個店の PR も検討したいと考えています」と日比氏は結びました。
事例PDFはこちらをご参照ください。 (取材日 2015年12月)