ファミリーレストラン「デニーズ」などのレストランチェーンを展開する、株式会社セブン&アイ・フードシステムズ。スマートフォン(スマホ)ユーザーの拡大を機に「デニーズ」のホームページをリニューアルするとともに、 店舗検索サービスGoogle Maps for Work を導入し、再構築しました。これにより、格段に利便性を向上させ、アクセス数も150%増(再構築前の 2.5 倍)という成果を上げています ...
ファミリーレストラン「デニーズ」などのレストランチェーンを展開する、株式会社セブン&アイ・フードシステムズ。スマートフォン(スマホ)ユーザーの拡大を機に「デニーズ」のホームページをリニューアルするとともに、店舗検索サービスGoogle Maps for Work を導入し、再構築しました。これにより、格段に利便性を向上させ、アクセス数も150%増(再構築前の 2.5 倍)という成果を上げています。

「店が探しにくい」とのクレームが発生


リニューアル前の「デニーズ」の公式サイトは、完全にパソコンでの閲覧を前提に構築されたものでした。

「スマホが普及していることはもちろん認識していましたが、自社のホームページがスマホに対応しているかどうかまでなかなか意識が及ばずにいました。ところが、調べてみると 70 % 近い人がスマホでアクセスしていることが判明したのです。しかし、スマホにも最適化されるデザインにしていなかったので、スマホでは使いづらい状態でした。そこで、全面的にリニューアルすることにしたのです」と話す販売促進部総括マネジャーの瀬戸昭広氏。

また、リニューアル前はメニューや店舗の紹介から会社案内までが網羅された、狙いの不鮮明なものでした。そこで「リニューアルにあたり、社内でホームページは何のためにあるのかといった議論を行いました」(執行役員販売促進部長の日比浩介氏)

議論の結果、ホームページは「デニーズ」を利用する顧客のためという位置づけにし、まずは商品であるメニューをクローズアップさせることにしました。

「その次に、その料理はどこで食べられるのか、という順番で店舗情報を充実させることにしました。さらに、スマホで店を探そうとすると、都道府県レベルから入力しなければならず、目的の店に辿り着くのに 3 ~ 4 クリックの操作が必要でした。夜の屋外では画面の小さなスマホではその操作もやりづらく、改善の必要性を強く感じましたね」(瀬戸氏)

「『地図が操作しづらい』『店を探しにくい』といったクレームが、お客様から月に 1 ~ 2 件は寄せられていました。この数だけを見ると少ないように思えますが、陰にはおそらく 10 倍、100 倍のサイレントマジョリティがいたと思います」(日比氏)

最も使われている Google マップ一つに絞る


瀬戸氏らは、スマホで最も使われている地図情報システムが Google マップであることを確認し、「使い勝手の良さは広く認知されていることを再認識した」と言います。唯一の懸案であった導入コストは想定の枠内に収めることができ、2014 年 6 月、Google Maps for Work などの導入を決定。「デニーズ」の公式アプリ「デニモバクラブ」でも同じ地図情報システムを連携させるための技術的な調整にやや時間がかかったものの、順調に同年 11 月、リニューアルされたホームページの公開となりました。

クレームがゼロに。アクセス数 150% 増に寄与


Google Maps for Work の導入で、GPS との連動によりユーザーがいる最寄のデニーズ店舗を即座に表示できるようになり、これで、新メニュー情報を見て「食べたい」と感じたユーザーを即座に店舗に誘導できる機能が整いました。リニューアル後、新メニューを公開すると 4~5% ほどアクセスが増え、地図がクリックされる件数も増えたと言います。

「このリニューアルは着実に来店の動機づけに結びついていると思います。リニューアル前にあった『使いづらい』といったクレームもゼロになりました」と日比氏。瀬戸氏も、次のように補足します。

「各店舗をよく巡回している弊社社長が『新しいホームページの地図は素晴らしい』と会議などの場で何度も口にしていました(笑)。リニューアル前から店舗情報を調べる際にホームページをよく使っていたので、その違いが鮮明に分かったのだと思います」

また、各店舗別にそれぞれの店舗スタッフが自分で情報を更新できる仕組みを導入したので、頻繁に行われる店舗改装時の閉店情報などもキメ細かく表示できるようになったと言います。

「それまでは、ホームページの更新を制作会社に依頼しなければならず、1~2 日かかっていましたが、リニューアル後は自分たちで数分でできるようになりました。この改善効果も大きいですね」(瀬戸氏)

この結果、アクセス件数は 150%増。「ホームページ全体のリニューアル効果にもよりますが、とりわけ地図の使い勝手の向上が大きな要因であると捉えています」(日比氏)


今後は、地図を活用したスタンプラリーのような販促イベントを展開したり、Google Maps for Work を「デニーズ」以外の店舗検索サービスにも利用していく予定という。

「さらに、Google インドアビュー を導入して個店の PR も検討したいと考えています」と日比氏は結びました。

事例PDFはこちらをご参照ください。 (取材日 2015年12月)

[この記事は Chris Shirer, President and Chief Strategist of Madison + Fifth による Official Google for Work Blog の記事 "Madison + Fifth builds interactive mall experiences for kiosks and mobile using Google Maps APIs" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。] ...
[この記事は Chris Shirer, President and Chief Strategist of Madison + Fifth による Official Google for Work Blog の記事 "Madison + Fifth builds interactive mall experiences for kiosks and mobile using Google Maps APIs" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

編集者注: Madison + Fifth は Google Maps for Work パートナーの Woolpert(英語)とともに、Google Maps APIs を活用して、60 エーカー(約 24 ヘクタール、東京ドーム 5 個分)の広大な敷地に広がる複合商業施設 Liberty Center のためにキオスク端末とモバイル アプリを構築しました。今回、デジタル ブランド マネージメント サービスを提供する Madison + Fifth(英語)の社長兼最高戦略責任者の Chris Shirer 氏にこのアプリ構築の背景についてお話を伺いました。

米国オハイオ州の都市、シンシナティ郊外にある商業施設 Liberty Center(英語)から、利用客のために直感的で利用しやすい道案内サービスを提供したいという依頼を受けました。この時、私たちはよくあるキオスク端末や施設案内図とは違った、何かユニークなものを創造するチャンスだと思いました。Liberty Center は、ショッピング街、レストラン、ホテル、オフィス、高級住宅などからなる複合施設です。私たちは、訪れる人々が施設内を素早く移動できるようにしたい、特に、ホリデーショッピングのシーズンのような大勢の人でにぎわう時期でもスムーズに移動できるようにしたいと考えました。そこで、タッチスクリーン式のキオスク端末とモバイル端末上で動作するソリューションを構築し、利用客の位置を検知してインタラクティブな道案内をリアルタイムで提供することにしました。

私たちが選んだのは Google マップと Google Maps APIs です。Google のインターフェースは顧客にとって親しみやすく、地図上にカスタム情報をレイヤー表示できます。さらに、利用客に合わせた位置ベースの広告配信などの新しい機能を追加できるプラットフォームでもあります。こうした理由から採用を決めました。ソリューションの構築は、Google Maps for Work パートナーの Woolpert との緊密な連携により実現しました。Woolpert はライセンス情報に関する支援だけでなく、当社の設計や要件に基づいた実装にも対応してくれました。

案内表示は、タッチスクリーン式のキオスク端末と、iOS および Android 端末の両方で動作するようにしたかったため、Google Maps JavaScript API を使ったウェブ アプリとして開発しました。アプリは、キオスク端末の大画面およびスマートフォンの小さな画面のそれぞれのサイズに合わせて自動的に拡大・縮小します。ウェブ アプリとしたことで、複数の端末毎にアプリを構築し保守する必要がなくなり、また、サービスの利用に際してスマートフォンで何かをダウンロードするよう利用者に求めることもありません。



 アプリの開発は、Liberty Center の完成前でまだ一般公開されていない時期に着手したので、Google には施設内の道路や店舗に関する正確な情報がまだない状態でした。このため、必要情報を持つレイヤーを地図上に構築するという形で対処しました。また、ルート情報も存在しなかったため、オープンソースの Google Optimization Tools(英語)を活用し、道案内用のアルゴリズムを開発しました。

Liberty Center は 2015 年 10 月 22 日にオープンしました。Google マップのお陰で、利用客に喜んでもらえるインタラクティブなサービスを提供しています。利用客はキオスク端末(動画)や自分のスマートフォン上のウェブ アプリを使って、現在地に基づくカスタマイズされた道案内を受けることができます。また、ズームイン・ズームアウト操作で、施設内の店舗やさまざまな場所を探索することもできます。利用客にとっては、施設内の移動時間を短縮することにもつながるため、その分、店やレストランでより多くの時間を過ごせるようになりました。

「おしえて!あっぷす先生」第 21 回目、新年最初のテーマは、Google サイトについてです。
飲料メーカー
営業担当



本日の質問者:
先生、あけましておめでとうございます。
今年は、僕も社内で「あっぷす先生」と呼ばれるぐらい、Google Apps for Work をマスターしたいと思っています!
新年を迎え、新しいメンバーがチームに加わったり、新プロジェクトが立ち上がったりしています。効率良くプロジェクトを管理するために、ちまたで聞く Google サイトを使ってみたいのですが…
あっぷす先生


あっぷす先生:
あけましておめでとうございます。
素敵な抱負ですね!!わたくしあっぷすの今年の願いも、Google Apps がいろんな会社で活用されて、その良さを実感するユーザーがたくさん増えることなんです。「あっぷす先生」を増やしていきたいですね。
Google サイト はこのコーナーで初めて取り上げるツールです。「プロジェクト管理」という視点で、初めての方でも分かるようご説明していきましょう。

プロジェクトが立ち上がると関連資料も増え、情報をまとめるのが大変ですよね。多岐にわたるコンテンツを一元管理するのに便利なのが Google サイトです。


 サイトの更新に、専門知識は不要!
Google サイトは、プロジェクト管理サイトや社内ポータルサイトから、ビジネス用のホームページまで、幅広いウェブサイト作りに適した Google Apps のサイト作成ツールです。

HTML などの専門知識が無くても、ブログを書くように編集・更新できる手軽さがポイントです。Google Apps ツールと連携した設定ができたり、ガジェットが用意されていたり、直感的に操作することができます。
「今まで使っていなかったけど、これから Google サイトを使用してみよう!」という初めての方向けに、一体どんなことができるのかご紹介してまいりましょう!

 サイト・ページ作成はワンクリック、カスタマイズも簡単
まずは Google サイトの開始ページにアクセスして、サイトを作成してみましょう。
サイトを作成したら、次はページを作成します。
ページができたら、内容を記載していきます。お知らせ掲示板や各種資料を公開するためのキャビネットだけでなく、ガジェットや Google Apps の各ツールの挿入がおすすめ。カスタマイズ例の一部をデモサイトでお見せしましょう。

たとえばこのアーカイブページでは、ドライブに格納している画像を挿入しています。
また、文中の小見出しに 書式 > 見出し を設定し、「目次」を挿入すると、目次部分に自動で各見出しを読み込むことができます。
また、既存のコンテンツの表示も簡単で、作成したドキュメントスライドフォームなどを選択して挿入すると、読み込んでページ内に表示します。

たとえばこのページでは、挿入 > ドライブ > フォルダ から該当するフォルダを選択し、ドライブのフォルダを読み込ませています。簡単にカスタマイズ可能なんです。
このように、サイトのページ内にフォルダの中身を表示させています。
わたくしあっぷすが知ったときに驚いた機能が、グラフの挿入です。スプレッドシート で作成したグラフを選択して、グラフ部分のみを挿入することもできるんですよ。
社内研修風景をビデオ撮影し、研修動画をサイトに挿入して、いつでも学べる研修ポータルサイトを作成したり、新任のメンバー用に資料をまとめて掲載して、いつでも最新版にアクセスできるようにしたり、Google サイトはさまざまな使い方が可能なんです。

 あっぷす先生の +1
サイトで一元管理したいけど、一部のコンテンツは共有権限を限定したい…

そんな方も多いと思いますが、そんなときに便利な機能が「ページレベルの権限設定」です。
まずは、デフォルトで無効になっているページレベルの権限を有効にします。
右上の歯車印のメニューのなかから [共有と権限] をクリック。右上の [ページレベルの権限を有効にする] ボタンをクリックします。
設定を有効にした後に、特定ページの権限を設定します。
例えば、下記のようにメンバーページの共有権限を限定したいときは、そのページから [共有と権限] にアクセスします。

[独自の権限を使用する]を選択し、ページごとに権限を設定します。
なお、ページのアクセス権限は、その上位のサイトへのアクセス権限があるあることが前提です。使用例も参考にしてみてください。

こんなふうに Google サイトで情報を一元管理すれば、サイトにアクセスするだけですべての情報を取得でき、業務の効率化がはかれます。使ったことのない方は、まずは作成してみてください。
カスタマイズを楽しんで、使い勝手の良いポータルにしてください!
最後の仕上げに素敵なデザインを選んでみてください!

フォーム作成が初めての方でも、Google フォームなら直感的な操作で簡単に作成できますので、ぜひ日々の業務に取り入れて活用してみてくださいね。


あっぷす先生コーナーで取り上げるテーマを募集します!
Google Apps の便利な使い方、ぜひこれは広めたい!という機能など、下記フォームからぜひ投稿してください!
「おしえて!あっぷす先生」 応募フォーム

あっぷす先生とは?
あっぷす先生は、クラウド型グループウェア Google Apps for Work(グーグルアップス)をこよなく愛する Apps ユーザーの一人。ツール機能を使いこなすことから、ついたあだ名が「あっぷす先生」。Google にも認められ、Google for Work 公式ブログで Google Apps の活用術を発信中。

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あっぷす先生ってどんな人? 詳しくはこちら

あっぷす先生の過去ブログの記事は #あっぷす先生 から
Google Apps for Work 公式サイト >> あっぷす先生の入門講座



[この記事は Ken Hoetmer, Product Manager, Google Maps APIs による Google for Work Official Blog の記事 "Update to the Google Maps APIs Premium Plan" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

この 10 年間、Google Maps API は 200 万以上のアプリおよびウェブサイトで使用され、Google マップの最大の強みである親しみやすい地図インターフェースと、世界中を網羅する最新のデータと画像をユーザーに提供してきました ...
[この記事は Ken Hoetmer, Product Manager, Google Maps APIs による Google for Work Official Blog の記事 "Update to the Google Maps APIs Premium Plan" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

この 10 年間、Google Maps API は 200 万以上のアプリおよびウェブサイトで使用され、Google マップの最大の強みである親しみやすい地図インターフェースと、世界中を網羅する最新のデータと画像をユーザーに提供してきました。

米国時間 1 月 6 日、Google は、Google Maps API プレミアムプランの改定を実施することを発表しました。新しいプレミアムプランでは、”Maps API クレジット”という各種サービス共通の使用量の単位を利用します。この Maps API クレジットの導入により、複数の Google Maps API をこれまでよりも利用しやすくなり、プランを変更することなく、お客様が作成するアプリやサイトのすべてで Google Maps API を存分に活用できるようになります。

なお、改定後のプレミアムプランでは現行の以下の特典は継続されます。
  • 使用量の増加に対応 – 使用量が増加した場合に柔軟に対応できるプラン
  • テクニカル サポートと SLA – 24 時間対応の技術サポートとサービスレベル契約(SLA)
  • 追加ライセンス –スタンダードプラン(英語)には含まれていないアセット トラッキング、社外・社内・OEM 実装のライセンス
Google の顧客であるDoctor on Demand(英語、動画)には、プレミアムプランの Maps API クレジットを試用版の頃からご利用いただいています。Doctor on Demand の創業者兼 CEO のAdam Jackson 氏は次のようにコメントしています。「Maps API クレジットが導入されたプレミアムプランにアップグレードしたことで、契約や事務手続きのやり直しを行わなくても革新的な機能を開発し導入し続けられる、という非常に高い柔軟性を手に入れました。これで私たちは、革新的でより良いサービスを患者の皆様に提供するためのプラットフォームやビジネスを構築することに専念できます。」

詳しい改定内容は、こちらのドキュメント(英語)とFAQ(英語)をご覧ください。

2016 年新春


Google Apps for Work 公式サイト >> あっぷす先生の入門講座
あけましておめでとうございます。
昨年は「おしえて!あっぷす先生」ブログをご愛顧いただき誠にありがとうございました。
本年も、Google Apps ならびにわたくしあっぷすを、どうぞよろしくお願いいたします。
2016 年も気合いを入れてコーナーを続けるべく、新春壁紙を作りました。
新年を祝して、みなさんもぜひ設定してみてください。
みなさまにとって素敵な一年となりますことを、心からお祈り申し上げます。
あっぷす
2016 年新春
● あっぷす先生 新春 壁紙(2016 新春)
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PC 用
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スマートフォン用


あっぷす先生とは?
あっぷす先生は、クラウド型グループウェア Google Apps for Work(グーグルアップス)をこよなく愛する Apps ユーザーの一人。ツール機能を使いこなすことから、ついたあだ名が「あっぷす先生」。Google にも認められ、Google for Work 公式ブログで Google Apps の活用術を発信中。


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あっぷす先生の過去ブログの記事は #あっぷす先生 から
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