Google Cloud Japan 公式ブログ: おしえて ! くらうど先生 #02 データセンターとは？

おしえて ! くらうど先生 #02 データセンターとは？

2016年12月19日月曜日

＊「おしえて！くらうど先生」とは、Google Cloud のユーザーの 1 人であり、テクノロジーをこよなく愛する彼女が “くらうど先生” としてクラウドについて解説するコーナーです

みなさん、こんにちは。

本日は、クラウドにおける「データの保管場所」についてお話してまいりましょう！

● クラウド上のデータは、どこに保管されているのか？

サーバー設置スペースを貸し出すコロケーションサービス

データセンター事業者が所有するサーバーを顧客に貸し出すホスティングサービス

ネットワークを通じてサービスの形で必要に応じて利用するクラウドコンピューティングサービス

● Google のデータセンター

今年、日米間を結ぶ長距離光海底ケーブル FASTER の運用が開始されました。これにより、G Suite や Google Cloud Platform の利用者だけでなく、インターネットを利用する人たちが、より信頼性の高い通信網を使うことができることを意味しています。さらに先日、Google と他社が共同でロサンゼルスと香港とを初めて直接結ぶ、超広帯域の海底ケーブルシステムの構築を発表。今後もインフラ構築への継続的な投資を行っていくと表明しています。

また、Google 専用ネットワークへの接続ポイントである Edge Points of Presence (PoPs) は、世界を横断して 90 以上も存在。それぞれが高速の Google 専用網でつながることで、地球規模の安定したネットワークが可能になっているのです。

世界各地に配置されている Google のデータセンターは、これらの高速ネットワークによって接続されています。一般のユーザーが使うようなサービスの運用を行っている他、Google Cloud Platform で提供している機能も、これらの拠点等を利用しています。Google のデータセンターの詳細については、こちらのウェブサイトで内部を含め紹介しています。

Google がどのように、データセンターの 24 時間の稼働を保証しているかを、公開している映像コンテンツをもとにご紹介してまいりましょう。まずは施設の舞台裏を紹介している、こちらをご覧ください！

● 施設のセキュリティを担保するために

警備員による定期巡回

熱探知カメラ、高解像度カメラによる侵入者検知と録画警報システムなどの施設セキュリティシステム完備

生体認証による制御システム、エリアごとの隔離管理、定期的なアクセス権の見直しなど、物理アクセスのコントロール

設備故障リスクの極小化、回路やネットワークの多重化など、機器の冗長化

無停電電源や補助発電装置など、万一の際の電力確保

空冷と、空調装置への複数系統からの給電など、冷却装置の担保

火災探知機の敷設と消火訓練の徹底

データ消去およびディスクの物理破壊の、徹底されたデータ破棄プロセス

ファイアウォールによる厳格なセグメントコントロール

ネットワーク管理者によるアクセス管理

侵入検知システムによる監視の徹底、機械学習を活用した未知のパターンの分析

● 機械学習の活用

複雑かつ大規模な施設のシステムが、滞りなく連携して機能するように、Google は機械学習をデータセンターの運用に活用しています。先日、サーバー冷却における使用電力を 40% 削減したと発表しました。

Google のデータセンター内に数千のセンサーを設置し、各設備の温度や消費電力等のデータを蓄積し、ニューラルネットワークに、データセンターの稼働状態や気候などに応じて変動する消費電力のパターンを学習させます。そこで学習したパターンに基づき、施設の稼働状況を予測した上で、その状況に最適な冷却設備の運用シナリオを適用し、サーバーの冷却に使用する電力の削減を実現しました。

YouTube 360° ビデオでは、内部を公開しています。ぜひデータセンターの中を探索してみてください！

Google Data Center 360° Tour

YouTube だけでなく、サイトでは Google マップのストリートビューでもデータセンターの内部を見ることができます。ぜひお試しください。

一見するとサーバーラックが並んでいるだけの部屋ですが、その内部では、最新の技術が、数え切れないほどのアプリケーションの稼働を助け、そのには世界中のユーザーが存在すると思うと、ワクワクしませんか。

次回は、セキュリティについて、ご説明いたします。お楽しみに！

2016 年晩秋
くらうど先生