Japan 公式ブログ
Google の企業向けソリューションに関する公式な情報やユーザーの事例などを、いち早く皆さんにお届けします。
島村楽器株式会社も Google へ - 保守にまつわる労力が 100 分の 1 に! ランニングコストの削減と同時に、全店舗での スケジュール共有により業務効率化も実現
2016年7月29日金曜日
郊外型ショッピングセンターを中心に 38 都道府県 160 店舗を展開する、楽器売上国内ナンバーワンの総合楽器店・島村楽器株式会社。楽器販売のほか、音楽教室運営事業、オリジナルブランド商品開発など、楽器にまつわる事業を多彩に展開する。昨年は弦楽器とクラシックギターの取扱に特化した、店舗・教室・工房一体型の専門店「シマムラストリングス秋葉原」をオープンしたほか、初の海外進出(北京)も実現。精力的に事業を拡大し続けている。
管理部情報システム課 山川 竜 氏(写真左) / 石井 努 氏(写真右)
2010 年頃の島村楽器株式会社は、当時同社で働いていたスタッフ約 1800 名分のメール(店舗アカウントは共有だったため、約 400 アカウント)を社内サーバーで運用。メールクライアントにはオープンソースの Thunderbird を利用していた。同社情報システム担当の山川氏は当時をふり返り、「このシステムを組み上げた当初( 2000 年)は問題なかったが、メール利用頻度の向上や、添付されるデータの増大などによって、この頃にはトラブルが頻発するように。破損したメールボックスをサルベージするという作業が情報システム課の通常業務になっていました」と言う。
そこで新しいメールシステムへの置き換えを検討したのだが、当時主流になり始めていた Web メールシステムは、従来の POP メールシステムよりもコスト面での負担が大きく採用に踏み切ることができなかった。「オンプレミスでこれを実現しようとすると、従来システムの数倍の費用がかかることが分かりました。トラブルを根本的に解決したい気持ちはありましたが、さすがにこれは厳しい」
そんな中、俎上に上がったのが Google のクラウド型オフィススイート G Suite。山川氏が衝撃を受けたのは何よりその価格だったと言う。「当時、クラウド型も含め、いろいろな可能性を検討していましたが、G Suite はそれらの中で断トツのコストパフォーマンス。メールボックスのサイズや機能など、これほど高機能なものをここまでの価格で提供しているサービスはほかに見当たりませんでした。従来システムと比べても、ほぼ同額かそれ以下だというのだから驚かされました。その後、より具体的に導入を検討するために参加したセミナーで Google の営業担当者から採用しない理由を問われ、一つも思い浮かばなかったことで導入を決心しました」
もちろん、オンプレミスからクラウド型に移行することには社内から懸念の声も上がっていた。また、これまでと使い勝手が変わってしまうことに対する現場の不安も少なからず伝わってきた。「セキュリティ上の懸念については、これを丁寧に対応、説明していくことでこれを解消していきました。操作感の変化については、スタッフ各人に個人向け Gmail サービスの利用を推奨。あらかじめ Web メールに慣れ親しんでおいてもらうことで、業務メールシステム移行に伴うストレスを軽減できるよう配慮しています」
なお、移行の際、現場からの声でもっとも多かったのが、Gmail の見た目(UI)に対する違和感。Thunderbird など、当時のメーラーは 3 カラム方式が主流だったため、 Gmail の 2 カラム表示が見づらい、分かりづらいと言う意見もあった。「とは言え、これは単に慣れの問題。優れた安定性や、アクセス性の高さなど、メリットの部分を享受するにつれ、そういった声は自然となくなりました」
まず、目に見えて大きな効果として、それまで情報システム課の“通常業務”だったメールの保守・メンテナンス作業が激減。「それまでの労力を 100 だとしたら、それが一気に 1 になりました。無駄な作業が減り、改善や新規導入など、“前に進む”ための業務に集中できるようになったのが何よりありがたいですね」。これに伴い IT 部門スタッフの残業時間も激減。月あたり 15 時間程度、残業の多いスタッフでも 20 時間程度に抑えられるようになった。
また、G Suite のメール以外の機能も、島村楽器の業務効率向上に貢献しているとのこと。例えば Google サイトを使った社内ポータル構築はその一例。プロジェクト単位で手軽にポータルを作れるなど、社内情報共有がよりスムーズになった。「今年 2 月からは新たに Google カレンダーを使ったスケジュールの共有も始めました。弊社はその性質上、エリアを担当するマネージャーや店長、技術スタッフが複数店舗を移動するので、それを一目で分かるようにしました。そして何より、これらを 1 つのアカウントでまとめて管理できるようになったことが、G Suite 導入、最大のメリットでした」
また、当初想定していなかった意外な効果として、社内 PC のコスト減も挙げられると言う。業務システムの多くをクラウドに移行したことで、必要となるスペックが低下。現在、島村楽器では約 1000 台の PC が稼働中なのだが、そのほとんどが安価なリサイクル品を利用している。これによって削減されたコストは何と数千万円単位。
「これから数多くのメリットを受け、現在弊社では、“Google 寄せ”という言葉が生まれるほどに。今後もさらにいろいりなことを試してみたいです。次は、距離の離れた店舗同士のコミュニケーションが取れる Google ハングアウトの活用を検討中です」
島村楽器株式会社の導入事例
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はこちら
G Suite
のその他の導入事例は
こちら
をご覧ください。
オーストラリアの選挙マップ: リアルタイムで結果を地図上に表示
2016年7月26日火曜日
[この記事は Taylah Hasaballah, Associate Product Manager による Geo Developers Blog の記事 "
Behind the Australian Elections Map: Mapping democracy in real-time
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
7 月 2 日、オーストラリアで総選挙が行われました。7 月 1 日の時点で、オーストラリア人有権者のうち 94 %が選挙人登録を行っており、今回の投票者数は約 1,500 万人にもおよびました。
Google シドニー オフィスで、ある日、社員同士が今回の選挙について話をしていたとき、みな似たような疑問を持っていることに気づきました。前回の選挙の結果はどうだったか、最寄りの投票所はどこだったか、投票日当日にどこで開票結果をリアルタイムで見られるのか。家族や友人たちも同じ疑問を持っていました。そこで Google では、
Google Maps APIs
、
Firebase
、
Google App Engine
、
Google Cloud Compute
、
Angular 2
、
Google 翻訳者ツールキット
、および Go を用いたソリューションを構築することにしました。
選挙マップ
の目的は、投票に行くオーストラリア人が知りたいであろう情報を全て提供することです。選挙マップでは次の選挙前・投票当日・選挙後それぞれのニーズに対応することを目指しました。
投票所を住所、地区、選挙区で検索できること
投票所への行き方・道案内を選挙マップ上で確認できること
投票が締め切られ、開票が始まってからは、リアルタイムで結果が分かること
マップの共有・埋め込みができること
UXモックアップ: 地図と、テストデータによる架空の選挙結果
選挙前マップ
には、選挙区データ、投票所、投票用紙といった静的な情報が表示されます。前回の 2013 年の選挙で誰がその選挙区で勝利したかも表示されます。これらの表示を行うため、オーストラリア選挙委員会(AEC)の 2013 年の選挙データを用いて、Google App Engine 上の Go アプリケーションにデータを保存して、ウェブサイトのフロントエンドへ提供できるようにしました。AEC からは選挙区の境界および投票所の位置に関するデータを提供してもらいました。
ウェブサイトのフロントエンドは Angular 2 で構築し、
GDAL
や
mapshaper
、
point clustering library
といったオープンソースのプロジェクトを使用しました。こうしたライブラリによって、ユーザーが表示する地点の要求された情報だけを送り、データ使用量を適度に抑えてビジュアル ノイズを抑制することができました。
投票所情報と住所・道案内
投票日当日のサイト
では投票所の検索や、各投票所でどういったサービスがあるのか(バリアフリー対応、
ソーセージ シズル
やケーキ スタンドの有無)を調べることができます。ソーセージ シズルやケーキ スタンドの情報源は
Democracy Sausage
と
Snagvotes
(共に英語) です。これらの情報と AEC の投票所識別名との照合には投票所 ID を利用しました。小規模の Google Compute Engine アプリを構築し、ソーセージ シズルのデータ ソースからのデータを取得してこれを
Firebase Realtime Database
(英語)を使ってライブ ウェブ アプリケーションにブロードキャストする、という仕組みにしました。
オートコンプリートで投票所を検索
検索機能の実現には、2 つの異なるサービスを同時に使用しています。まず、検索ワードをクライアント側の選挙区リストと照合します。そして同時に、
Google Maps Javascript API のプレイス ライブラリ
と
オートコンプリート
を使い、地区名や探している場所名、住所など、ユーザーが検索すると思われる情報の候補を提示するようにしています。ユーザーは検索ワードの一部をタイプするだけで候補地を選択することができます。
投票に行く人には投票所までの道案内も必要です。Google Maps に既にあるリアルタイム交通情報と経路案内を使って、案内機能を提供しています。
投票日の午後 6 時以降
、開票が始まると、サイトは投票結果をリアルタイムで表示するよう切り替わります。ここでも、
AEC データ
のフィードと
Firebase Realtime Database
を利用しています。
投票結果を視覚的に分かりやすく表現するため、左のサイドバーに半円(ドーナツの半分の形)グラフを配置してリアルタイムの結果を表示することにしました。また、「シェア」および「埋め込み」機能も加え、ユーザーやメディアが選挙情報を簡単に共有できるようにしています。
このプロジェクトは、ソフトウェア エンジニアやUX デザイナー、プロダクト マネージャー、さらに法務やマーケティング チームなど、部門の垣根を越えた有志により実現しました。
生活協同組合連合会コープネット事業連合も Google へ - 重要な定例会議でも Chrome devices for meetings を活用。高画質の映像で臨場感にも満足
2016年7月21日木曜日
1 都 7 県の生協および子会社による連合会のコープネットは、主に災害発生時などにおける BCPに備えて、Chrome devices for meetings を導入した。誰でも簡単に使える操作性と画質の良さなどにより、平時でも離れた拠点間で毎日行われる重要な会議や打ち合わせに活用。参加メンバーの移動時間や交通費の削減に成果を挙げている。
情報システム システムサービス部
OA 課 課長
若宮浩太郎氏(写真)
コープみらい(東京、千葉、埼玉)、いばらきコープ、とちぎコープ、コープぐんま、コープながの、コープにいがたという 1 都 7 県の生協が加盟する、コープネット事業連合(略称:コープネット)。商品、物流、生産、システム、経理、人事教育などの共通基盤を整備し、宅配や店舗、サービス事業などのチェーン本部機能を共同で構築している。したがって、災害などの問題が発生した緊急時には、コープネットおよび各コープの本部間で即座に連絡を取り合う必要性が生じる。「ところが、東日本大震災が発生した時、電話が通じず連絡が取れない事態が生じました。そこで、BCP のためのしくみを整備する必要性が浮上したのです」とシステムサービス部 OA 課課長の若宮浩太郎氏は打ち明ける。
さっそく総務部がテレビ会議システムなどを検討し、いくつかの製品をピックアップ。「しかし、価格が非常に高く、役員会でペンディングとなりました」
コープネットでは、 2009 年末から G Suite を導入して活用している。以来、導入を担ったリセーラーや Google から適宜、新しいプロダクトやサービスの情報提供を受けていた。そんな 2014 年の夏、Chromedevices for meetings の日本市場への投入の情報がもたらされる。「最適なテレビ会議システムを探し続けていたさ中のことで、これは非常にいいものが登場したと思いました。まずは試してみようと、2 拠点に置く 1 セットを購入しました」と若宮氏は振り返る。
若宮氏は「1 セットで 20 万円程度ならば、資産とせず消耗品として購入できる。というぐらいの軽い気持ちで導入した」と言う。2014 年 10 月に 2 台が試験的に導入された。
ちょうど当時、南浦和にあるコープネットの労働安全衛生課に千葉保健室のスタッフが足を運ぶ定例会議が週 1 回行われていた。「片道 1 時間半ほどかけて通っていたので、何とかならないものかと言われていました。そこで、さっそくChrome devices for meetingsを試してみることにしたのです。結果は上々でした。1 人とはいえ、往復に要する 3 時間や交通費をカットできる効果は大変大きいことが実証できました」
そして、翌 2015 年 1 月、12 台を追加購入し、コープネットおよび各県のコープ本部のそれぞれに設置した。その後さらに 2 台を追加し、2016 年 5 月現在、16 台を導入している。
情報システム システム企画担当
黒須喜則氏
2016 年 5 月現在で最も活用しているのが、若宮氏の所属する情報システム。同部では次期基幹システムの開発が佳境を迎えており、毎日朝と夕方それぞれ 2 社のシステム開発会社と進捗状況を共有するミーティングを行っている。システム開発会社の一部のメンバーが横浜の拠点にいるので、それまでは電話会議システムを用いていた。「電話だとお互いの顔が見えず、コミュニケーションに不完全さがありました。こちらが話している時、相手の表情を見て理解度が低そうなら説明のし方を変えるなどの工夫もできますが、電話会議では不可能ですから」と若宮氏は指摘する。
同会議には総勢 30 人ほどのメンバーが参加している。
「開発スケジュールの遅延が許されないために、毎日 2 回緊密に状況の確認を行う重要な場となっています。Chrome devices for meetings は、画質のよさで相手の表情も鮮明にわかるので、テレビ会議でも臨場感がありますね。電話会議からは格段によくなりました」と情報システム システム企画担当の黒須喜則氏は評価する。
コープネットにおいては、Chrome devices for meetings は担当者が Google カレンダー に予定を入れて使用予約をしている。「あとは会議当日に双方の Chrome devices for meetings のスイッチを押すだけで会議を始められます。誰でも非常に簡単に使えるところがいいですね」と若宮氏。さらに、メンテナンスや予算管理の簡便さも評価する。「ほかのテレビ会議システムは、カメラやスピーカーなどのデバイスはそれぞれ別のベンダーが管轄しており、メンテナンスなどはバラバラに対処しなければなりません。一方、Chrome devices for meetings はワンストップで OK。こうした煩わしさがない点もいいですね」
生活協同組合連合会コープネット事業連合の導入事例
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株式会社ビームスも Google へ - G Suite の導入から数年が経過。現場スタッフが独自の活用法を編み出すなど今では無くてはならないツールに!
2016年7月20日水曜日
株式会社ビームスについて
「日本の若者の風俗・文化を変えよう、その旗頭になろう」という思いを胸に、1976 年に設立されたセレクトショップ、株式会社ビームス。その社風は、同社のファッションイメージ同様、フレキシブルな感性をなにより優先する自由さに満ちあふれている。現在の店舗数は東京原宿の旗艦店を中心に、日本および香港、中国本土、台湾、タイの合計約 150 店舗(オンラインショップも運営中)。国内で働く 1600 名のスタッフをG Suite が支えている。
今回は
情報システム本部 情報システム部 システム開発課係長
草野亜子氏にお話を伺った。
株式会社ビームスが G Suite を採用したのは、今から 2 年前のこと。それまでは他社のメールソフトとグループウェアをオンプレミスで運用していた。全く関連性のない 2 つのシステムを使い分ける負担、モバイル利用を想定しない設計(タブレットなどからの社外アクセス時に別アカウントが必要となる)などがスタッフの負担になっていたほか、安定性についても問題があり、サーバーがダウンして業務が進められなくなるということがまれに発生。年中無休のビームスのような環境では 365 日 24 時間無休の監視体制が必要となる。そのことも大きな負担になっていた。「そこで、1障害が発生しない、発生しても止まらない、2ハードウェア購入やネットワーク構築にコストがかからない、3運用コストがかからない、という 3 つを基本条件に、クラウド型サービスの導入を検討することになりました」(同社情報システム部・草野亜子氏)
数あるクラウド型サービスの中から、G Suite を採用した理由について、草野氏は次のように語る。「圧倒的なブランド力と、それを支えてきた先進性が第一の理由となりますが、弊社の “日本の若者の風俗・文化を変えよう、その旗頭になろう” というカルチャーに合うのが Google のような気がしたのです」。導入前にはGoogle オフィスも訪問し、導入を決定した。
デスクワーク以外の業務を主とする店舗スタッフを含み、すべてのスタッフがすぐに慣れ、使いこなせるよう、 Google サイトを活用したわかりやすいポータルを作るなどといった工夫を施した結果、導入2 週間後には同社スタッフ約 1600 名(当時)の移行が完了。今では、それぞれのスタッフが自発的に G Suite の機能を使いこなし始めているとのこと。業務のやり方が変わりつつある。
「中でも特に驚かされたのが、 Google スプレッドシートを利用した情報共有。従来、店頭動向確認など、本部と店舗とのやり取りは個別メールで行なっていました。メールの回答方法が担当者によって異なるため、そのとりまとめが大きな手間となっていたのですが、これをスプレッドシートにまとめて一斉回答を促すという手法が生まれたことで状況が一変。本部が簡単な質問状を作り、それを店舗スタッフが埋めていくというやり方ですね。指定のセルに回答を書き込むだけなので、負担も小さく、本部側からしてみても、手軽に情報を一元化できるというメリットがあります。情報をどんどん追記していく方式なので、過去の情報を手軽に検索できるという副次効果も。ちょっとした書き込みからバイヤーが新たなニーズに気がつき、新商品が生まれたという例もあります」(草野氏)
ちなみにこの手法、情報システム部が発案したものではなく、現場スタッフから自然発生的に生まれてきたものなのだそうだ。現在は、店頭動向の情報収集などのほか、店舗施策へのアンケート、繁忙期のシフト管理など、幅広い用途にこの方式が利用されている。
また、ビデオ会議システム、 Google ハングアウトもスタッフの働き方を変えた。同社には原宿の営業統括本部のほか大阪にもオフィスがあり、大きな会議の際にはそこで働くスタッフが上京する費用的・時間的コストが発生してしまっていたのだが、近年はそれをビデオ会議で解消。同じ都内ではあるが、江東区・東陽町にあるロジスティクス部とのやり取りもよりスムーズに行なえるようになった。「現在は、新卒採用面接でもこれを使えないか実験中。海外留学生との面談をビデオ通話で行なうことで、これまで取りこぼしてしまっていた優秀な人材をきちんと確保できるようにしたいと考えています」(草野氏)
スタッフが新システムに慣熟してきた現在、さらなる活用・移行も検討中。現在、俎上に挙がっているのは、 Google ドライブを利用したデータの共有だ。 2 年前のシステム大刷新時、大きな混乱を防ぐため、データ共有手法に付いては従来システム(社外ストレージサービスの利用)を継承してしまっていたのだが、いよいよこれもまとめていきたいと考えているのだと言う。「 Google ドライブにまとめてしまえば、これまで別途購入していた Officeアプリの費用も削減できるメリットがあります。現場から “変える” ことに対する不安感があるのは否めませんが、かつての革新でメールシステムの安定性や自由度が高まり業務効率が上がったことは誰もが理解しているはず。コスト面でも、運用面でも、今後は可能な限り G Suite に一本化していきたいですね。また、現在は社内だけでクローズドな運用を行なっているのですが、Google ハングアウトなどは、今後、関連企業とのやり取りにもつかっていきたいです」(草野氏)
株式会社ビームスの導入事例 PDF は
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G Suite のその他の導入事例は
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ディズニーと Spitfire Studio、Google Maps API を使用した新しい手法でプーさんの森を再現
2016年7月19日火曜日
[この記事は Geo Developers Blog の記事 "
Disney and Spitfire Studio bring Winnie-the-Pooh’s Hundred Acre Wood to life in new ways with Google Maps APIs
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
編集者注:今回、ウォルト・ディズニー・カンパニー UK & アイルランドの最高マーケティング責任者である Anna Hill 氏と、Spitfire Studio クライアント・サービス・ディレクターの Tim George 氏に、Jac de Haan (Google Maps for Work デベロッパー マーケティング)がお話を伺いました。お二人には、ディズニーと Spitfire Studio が Google Maps APIs と Google ストリート ビューをどのように活用したかを説明していただきました。動画や画像、物語、ダウンロード可能なコンテンツ、ゲームなど、1,000 以上の「くまのプーさん」アセットを集めて作られた没入型のサイトには、母親になったばかりの人にも役立つ情報やヒント、アドバイスなどが盛り込まれています。プーさんファンは 3D サイトを散策して、プーさんの家やその他のキャラクターの住みかをすべて 360 度パノラマビューで楽しむことができます。
Jac de Haan:
Anna にまずお尋ねします。新しく作られた「Hundred Acre Wood(100 エーカーの森)」サイトは、皆さんご存知の人気キャラクター、プーさんが住む 100 エーカーの森の世界観を再現したものですね。イマーシブかつインタラクティブという今風のサイトでありながら同時に昔風でもあります。このサイトを構築するにあたって、ディズニーはどういったことを目指したのでしょうか? また、なぜ Google Maps を選んだのですか?
Anna Hill:
100 エーカーの森の住人たちの誕生、つまり A.A. ミルンによる最初の物語が発行されてから今年で 90 年になります。プーさんと仲間たちの心温まる物語は長年愛され続け、今なお子供たちだけでなく大人をも魅了し続けています。
ディズニー
が目指したのは、親も子も、この古典的名作のキャラクターたちと気軽に接しながら楽しく遊べるような、くまのプーさんの世界を作ることでした。そのプラットフォーム構築にあたって Google は理想的なパートナーでした。ある調査によると、母親たちは非常に積極的にインターネットを利用しており、アドバイスを求めたり、ツールや新しいコンテンツを探したりしていることが分かりました。そこで私たちは
Spitfire Studio
と共同でサイトの設計と開発に取り組み、従来のデスクトップ PC だけではなくタブレットにも最適化されたサイトを目指しました。進化し続ける
サイト
を想定していたので、設計の際に意識したことは、あとから既存のエリアに新しいマップ位置やコンテンツを追加する場合に作業を簡単かつシームレスに実施できるようにしておくことでした。子供や親たちがサイトやコンテンツをどう利用するのかを確かめながら、経験を重ねて発展させていきたいと考えています。
Jac de Haan:
Tim、サイトの開発にあたって Google Maps APIs をどのように活用したのかを聞かせてください。
Tim George:
このサイトのメインのインターフェースは 100 エーカーの森の地図です。そこにプー、ラビット、イーヨー、ピグレットなどのキャラクターとそれぞれの家のグラフィックスが配置されています。
Google Maps JavaScript API
を使って構築しているので、通常の Google マップと同様のナビゲーションが可能で、ズームや上下左右の画面スクロールができます。当社独自のグラフィックスを提供したことで、くまのプーさんの世界に入り込んだような気分になっていただけるのではないかと思います。
プーさんの家やイーヨーの草むらなど、地図上のさまざまな場所にカスタマイズしたピンが表示されています。キャラクターをクリックすると Google マップの
ストリートビュー サービス
が起動し、その場所のストリートビューが表示されます。プーさんの家の中やイーヨーの草むらの中に入り込めるわけです。ストリートビューと同じように画面を上下左右に動かして周囲を見回すこともできます。こういった画面は私たちが持つ独創的なアセットを使って実現しました。画面の中ではオブジェクトをクリックしてゲームをしたり、アドバイスを読んだり、動画を見ることができます。
さらに、サイトでの体験をパーソナルなものにしたかったので、
Google Maps JavaScript API のジオロケーション機能
と
Weather API
を使って、訪問者の現在地の天気を反映させるようにしました。例えば、嵐の午後であれば雨の日の遊びなど、現在地の天気にマッチした遊びをサイトが提案してくれます。
Jac de Haan:
Google Maps API を活用することによって、開発者とプーさんファンにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
Anna Hill:
Google Maps API は創造的なツールキットであり、思いもよらなかったことを実現させることができます。サイト訪問者の現在地を検知するようにして Google マップを組み込むことで、親と子の双方にとってバランスの良い充実したサイトにすることができます。Spitfire との共同作業によって、非常にいいものができたと思いますし、その中で Google Maps は大きな役割を果たしています。この 100 エーカーの森をご家庭でどのように使っていただけるのかが楽しみです。この 90 年間、キャラクターたちに親しみを持っていただいたように、このサイトでも、形式はまったく今風ですが、これまでと同様にキャラクターたちと楽しい時間を過ごしていただければと思います。
「一風堂」も Google へ - コミュニケーションや情報共有基盤の整備に G Suite を活用
2016年7月15日金曜日
ラーメンの人気ブランド「一風堂」。2008 年、ニューヨークはマンハッタンに「IPPUDO NY」をオープンさせ、世界的な “RAMEN ブーム” に拍車をかけました。 同チェーンを運営し成長を続ける
力の源カンパニー
は、2013 年、全社に G Suite を導入。拠点がグローバルに拡大を続ける中、社内におけるコミュニケーションや情報共有基盤を整備し、一層の発展を期しています。
「ラーメンという日本の文化を世界に伝えたい」という一風堂マインドを、言語や文化を超えて世界に届ける取り組みのなか、G Suite を使って、想いや技術を共有し、海外のスタッフにも一風堂マインドを浸透させています。国境を超えた一つの IPPUDO としての一体感を生み出していくさまをビデオでご覧ください。
「一風堂」Google Apps 導入事例ビデオ
また、
力の源カンパニー
の
導入事例 PDF
も合わせてご覧ください。
今回は、管理・支援本部 副本部長 IT 支援グループ グループリーダー 川崎 龍太氏 及び 副事業部長 具志堅 晃司氏 にお話を伺いました。
2008 年のニューヨーク進出以来、アジアだけでなく、オーストラリアやヨーロッパなどに 55 店舗(2016 年 4 月現在)をオープンさせ、ラーメンをはじめとする日本の食と文化で世界中を魅了している力の源グループ。そこで生じ始めたのが、社内のコミュニケーションや情報共有の不足という問題だった。 「以前の規模なら、福岡の本社で顔を合わせてのコミュニケーションもしやすかったのですが、拡大に伴いそれも困難になってきました。 グループの製麺会社なども含めて健全に発展させていくためには、グループ全体を大きな一つの組織と捉えて意思統一を図る必要があります。そこで、情報ツールを導入して解決を図ることにしました」と IT 支援グループの川崎龍太氏は説明する。 従来利用していたツールは、メールと掲示板程度。メールは本部スタッフおよび各店に 1 台ある PC に 1 アカウントずつ配分され、個人間のやり取りには適さなかった。また掲示板は社内環境でしか見ることができず、古くて使いにくいものだったという。
川崎氏らは、メールやカレンダー、ストレージ共有などとともに Web 会議もできるグループウェア製品を求め、Microsoft Office 365 やサイボウズなどとともに、G Suite をチェックした。その結果、G Suite を選定。理由について、川崎氏は次のように説明する。
「デスクでパソコンと向き合う事務仕事とは異なり、ラーメン店のスタッフの仕事はお客様と向き合うこと。そのため、IT にはさほど馴染みがない人が多いんです。ですから、一番取っ付き易く世界的にユーザーが多い G Suite がふさわしいと考えました。また、コストや機能の揃い具合も、様々な点において G Suite が他をリードしていました」 2013 年 4 月、約 260 人の社員および各店舗に G Suite を合計 750 アカウント導入。それとともに、川崎氏らが拠点を回って説明会を実施し基本的な使い方をレクチャー。また、社員に iPhone を支給し、モバイルでの情報環境を整備した。
導入効果は、まず日本から離れている海外拠点に顕著に表れた。Gmail 以外に、Google カレンダー と Google ドライブ、ハングアウトを特に活用しているという UK 事業部副事業部長の具志堅晃司氏は次のように言う。
「ヨーロッパには、ロンドンの 2 店舗および工場とパリ・サンジェルマン店の 4 拠点があります。それぞれを結んでのミーティングや、ヨーロッパの店のマーケティング施策などをバックアップしているシンガポールや日本とも結んでミーティングをすることもよくあります。その際にハングアウトを活用しています。会社はテレビ会議システムを導入していますが、装置が置かれた会議室などでしか使えません。また、海外とは通信環境によってデータ送信が遅くなり使えないこともあります。ミーティングのメンバーは外を動き回ることが多く、その点、ハングアウトはモバイル端末でいつでもどこでもほぼ快適に使えますので、便利ですね」
日本国内でも、ハングアウトは離れた個人間のちょっとしたミーティングなどに活用され始めているという。 「わざわざテレビ会議システムを使うほどではない気軽なコミュニケーションには最適。」と川崎氏。 Google カレンダーなら、移動の多い具志堅氏らがいつどこで何をしているのかがわかるほか、テレビ会議システムの予約などの施設管理としても活用している。
また具志堅氏は、Google ドライブにヨーロッパ各拠点のサプライヤーとの取引文書やインボイスの書類などを集約、会計事務所との受け渡しにも活用している。 「それまでは、店や工場を回って回収したものを PDF にして保管するという手作業を行っていましたが、紛失リスクや回収する手間暇がかかっていました。それが大幅に効率化できました。」
そのほか、移民の多い EU における店舗スタッフの個人情報管理という海外拠点特有の使い方もある。 「日本国内では、社内に散在していたマニュアルや発注書などのフォーマットを格納し一元管理するのに利用しています。新店舗オープンの際の準備がスムーズになりました」と川崎氏は言う。 そのほか、 Google サイトを活用して掲示板(ポータルサイト)を再構築し、宛先が特定されていない情報共有への活用が始まっている。
「各部署に権限を渡し、それぞれが責任もって情報を更新する体制ができています」(川崎氏) 今後さらに G Suite の活用を進め、同社のさらなる成長を支えるインフラとしていく構えだ。
力の源カンパニー
の導入事例 PDF は
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Google Apps for Work その他の導入事例は
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おしえて!あっぷす先生 第 28 回目:Google Keep で共有もできるメモを作成
2016年7月14日木曜日
みなさん、こんにちは。本日は、メモをテーマに、
Google Keep
をご紹介します。打ち合わせの際にメモを残すと思いますが、この Keep を使うと、メモを取ったり、その後整理したり、まとめたりする作業が、簡単にかつ早くなると思います!まだ使ったことがない、という方は、ぜひお読みください。
旅行代理店
コンサルタント
本日の質問者:
あっぷす先生、こんにちは。
打ち合わせでとるメモについてなのですが、あっぷす先生が活用しているツールがあれば教えてください。Google Apps のツールのなかなら、Gmail や Google ドキュメントなどかなと思うのですが…
あっぷす先生
あっぷす先生:
こんにちは。よくぞ聞いてくれました!
わたしはメモツールは
Google Keep
を使っています。あっぷすの大好きなツールのひとつです。これは Google のメモ作成機能ツールで、Google Apps の各ツールとも連携していますので、とても便利なんです。
まずは
Google Keep
にアクセスしてください。このツールは、どなたでもお使いいただけます。ウェブ画面でご説明しますね。
● Google Keep を使ってみよう!便利な機能がたくさん
まずは書いてみましょう!タイトルと内容を入力すれば、自動保存されます。内容は「リスト」も選べます。このリストは、チェックボックスが付いていて、順序も変更することができます。
通常のメモ機能はテキスト入力のみの対応だと思いますが、Keep は画像もアップすることができるんです。保存された内容は、付箋のように表示されますので、再度編集したい時はクリックすれば、編集モードに切り替わります。
いろんな場面でメモをこまめにとっていると、すぐにたくさんのメモができてしまいます。Keep では、ラベルと色で整理することができます。検索時にソートして、指定された情報のメモを表示することができます。
ラベルを作成して、メモにラベル付けすると、そのラベルの付いたメモだけをソートして表示することもできます。メモの管理がしやすいところもポイントのひとつです。
例えば「mtg memo」「あっぷす先生」ラベルをつけると、以下のように表示します。ラベルは複数つけることができますよ。
● メモを共有したいときは…
Google Keep の便利な点は、メモを他のユーザーと共有できることです。「共有」を選択して、共有するユーザーまたはメールアドレスを入力すると、共有した相手に Gmail で通知がいきます。共有されたユーザーは、メモをリアルタイムで同時に編集することができます。
共有しているユーザーは、下記のように、メモの下に表示されます。メモ検索のなかには、「ユーザー」項目もあり、誰と共有しているかでも検索が可能なんですよ。
クラウドのために、スマートフォン用のアプリ(
Android
/
iPhone, iPad
)をダウンロードすれば、モバイル端末からもアクセス可能。いつでもどこでも、どんなデバイス端末からも、使うことができます。
● あっぷす先生の +1
打ち合わせメモをもとに、もっと具体的な内容を書き込んでいきたい時におすすめなのが、「Google ドキュメントへのコピー」です。ドキュメントへのコピペは不要、コピーする機能があるんです!
「その他のリアクション」のなかの「Google ドキュメントにコピー」がありますので、それをクリックするだけです。ドキュメントを開いてみてください。画像含めて、内容がそのままコピーされています。
Google Keep
には色んな機能が備わっていますので、まずは使ってみて、自分なりの活用方法を見つけてみてください。メモを取ったり整理したり、簡単で楽しくなりますよ。
旅行代理店
コンサルタント
あっぷす先生、ありがとうございます。
Google Keep にはこんなに充実した機能があるんですね。一か所に集積できて、しかもそれを整理できるのは、利便性が高そうです。チームメンバーと共有して同時に編集できるのも便利だなぁ。Google ドキュメントへのコピーは、感動しました。
ぼくも、早速使ってみます!
[関連ページ]
●
Google Keep ヘルプ
あっぷす先生コーナーで取り上げるテーマを募集します!
Google Apps の便利な使い方、ぜひこれは広めたい!という機能など、下記フォームからぜひ投稿してください!
「おしえて!あっぷす先生」 応募フォーム
あっぷす先生とは?
あっぷす先生は、クラウド型グループウェア Google Apps for Work(グーグルアップス)をこよなく愛する Apps ユーザーの一人。ツール機能を使いこなすことから、ついたあだ名が「あっぷす先生」。Google にも認められ、Google for Work 公式ブログで Google Apps の活用術を発信中。
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あっぷす先生の入門講座
株式会社グローバルダイニングも Google へ - G Suite のアカウントを 1600 人のアルバイト全員に発行。 BYOD で通達の徹底を図る
2016年7月13日水曜日
「権八」「カフェ ラ・ボエム」「モンスーンカフェ」など 54 店舗の飲食店を展開。2009 年に G Suite を導入し、社外秘のマニュアルをセキュアに閲覧できる環境構築、内部統制のための ID 管理業務の効率化などにも活用の幅を広げている。2015 年 12 月、約 1600 名のアルバイトスタッフ全員にもアカウントを発行し、BYOD に舵を切った。ハングアウトのメッセージで、伝達事項の徹底化を図る。
今回は、
経営企画グループ 情報システムチーム チームリーダー
吹上哲也氏 にお話しを伺った。
同社が 2009 年 8 月に G Suite を導入する以前は、グループウェアとしてサイボウズをオンプレミスで利用していた。PC 端末は本社は1 人 1 台であったが、店舗においては基本的に店長室に数台が置かれ、スタッフが適宜使用していた。飲食店という業態上、PC を使う時間帯は限られており、サーバーにアクセスが集中。「200 人用の製品をそれ以上の人数が使っていたこともあり、忙しいのに動作が遅くストレスフルな状況に。しかしサーバー増強ではきりがないと考えた」と経営企画グループ情報システムチームの吹上哲也チームリーダーは振り返る。末端のアルバイトスタッフ全員が PC を操作するという環境でもなかったので、本社からの伝達事項などはプリントアウトして配布し周知するという対応が取られていたが、3 交代制ではなかなか徹底されなかった。また、店舗スタッフには東南アジアや中国などの外国人が多く、表示言語が日本語だけという問題もあった。「『タイトルや本文欄などは感覚的にわかっても、いざ送信ボタンを押す時に本当に正しいのかわからずためらう』という不満が届いていたのです。多言語対応の必要性が浮上していました」
さらに、情報システムチームにおいてはオンプレミスによるサーバーのメンテナンスや負荷分散などの手間も要していた。こうした諸問題の解決のため、サイボウズの契約更新を機に吹上氏らはクラウド環境製品へのリプレイスを検討する。
5 つほどのクラウド型グループウェア製品の、セキュリティ性やアプリケーションの機能性、価格などについて比較検討。それらにおいて最も優位で、かつ唯一多言語対応の G Suite が選定された。2009 年の当時最重視されたのは、クラウド型を採用するにあたってのセキュリティ性。「ポータブルで使えるのはいいとしても、社内文書を添付したメールが社外の環境で見られてしまうなどの事態が起きてはいけません。その点、G Suite はシングルサインオンによるアクセス制御で社内環境からでしか閲覧できない設定が可能でした。これが大きかったですね」
また、以前から個人的に Gmail を使用していた吹上氏は「諸機能の便利さを実感していたことも大きかった」と言う。一方、多言語対応については、「グローバルに使われているマイクロソフト製品にも当然期待したが、そうではなかったようだ」と指摘する。
G Suite 導入後、多言語に対応できるようになったことで、外国人スタッフからの操作の問い合わせは殆どなくなりました。Googleドライブ はスタッフ用のマニュアルや調理手順書をアップするなどして活用を予定。これら社外秘のドキュメントはダウンロード制限をかけて社外流出を防ぐ。また、スプレッドシートと Apps Script を活用し、内部統制のために必要な ID・パスワードの変更管理業務を効率化。「ASP の受発注システムを用いて店舗ごとに食材の発注をかけていますが、各店舗の ID・パスワードを年 2 回変更しなければなりません。従来は手渡ししていましたが、スプレッドシートと Apps Script で関係者 150 名のアドレスに自動的に通知する仕組みをつくりました。劇的に楽になりましたね」
そして同社は 2015 年 12 月、約 1600 名のアルバイトスタッフ全員にもアカウントを発行し、BYOD に舵を切る。スマートフォン所持率が 98% と極めて高いことが背景にある「社内報サイトで『料理コンテスト○月開催結果』といった情報更新が行われるごとに、そのリンク情報をハングアウトのメッセージで全員にプッシュ通知しています。メールのように見に行かなくても画面にポップアップされるので、自然に目に触れさせることができます。これで伝達率を高めるねらいがあります」と吹上氏は言う。従来は電話もよく使われていたが、電話では「聞いた・聞いていない」といった問題や、繋がらなかった際の再架電の手間が生じる。エビデンスが残るメッセージならそうした心配はない。セキュリティに関しては、シャドー IT 対策として、ドメイン内でのみ使えるようにし、社外への発信ができないように制限をかけてクリアしている。
そのほか、各店舗を査察するチームが、スマートフォンで現場の状況について声でレポートしながら撮影した動画を Google+ にアップし共有するなどの活用法を検討している。
「従来は写真に文書を添えて提出していましたが、動画 1 つだけアップすればいいのでかなり効率化できると考えています」アルバイト全員へのアカウント発行というケースはそうそうない。流動性も高く多様化が進むレストラン産業であるが、アルバイトを含む形での G Suite の利用は先進的といえる。
株式会社グローバルダイニングの導入事例 PDF は
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G Suite のその他の導入事例は
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